記憶を失うことはそれまでの人生を失うことになるのか?と考えさせる。
たとえ忘れてしまっても、家族が自分という存在を確かにしてくれているところに感動した。
優等生が官能的な演技を手にするまでの話。
痛々しくも人間的になろうとする姿がバレエと相まって非常に美しい。
こういう家族がぶっ壊れる映画は好き。
ちょっとしたことで均衡が崩れて闇が支配する感じ。
どんな夫婦にでも起こり得ると思う。
誰もが我慢して「家庭」を構成しており、闇は小さなきっかけで発露する。
妥協を知らないキング牧師が白人を巻き込んで公民権運動を巻き起こす。
彼こそまがいもない英雄。
障害者に対する接し方が参考になる。変に気遣いや同情をしない方が本人のためになることも。
対称的な二人でも相性は抜群。人種差別をテーマにするがそこまで重くなくユーモアもあって楽しめる。