Saadiyatさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Saadiyat

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肉弾(1968年製作の映画)

3.7

1968年昭和43年の岡本喜八監督の反戦スピリッツ満載の快作。ばかやろう。
日本軍はひどい。アメリカだってむごいよ。戦争って非道い。寺田農の若くしての最高傑作。大谷直子の健康美、一瞬の後には死。

野良犬(1949年製作の映画)

3.6

1949年昭和24年の黒沢明作品。刑事物の古典的名作。
戦後間もない東京の雑踏と、とにかくうだるような暑さ。見ていても汗が出てきます。

子供の時はクーラーがなかったのでどこでも暑かったこと思い出した
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按摩と女(1938年製作の映画)

4.0

1938年昭和13年清水宏監督の傑作です。
山中にある鄙びた湯治場の美しさ。川にはカジカの鳴き声。ユーモラスな按摩さん達、謎を秘めた美女。少しサスペンスっぽくもあります。高峰三枝子何と20歳(若くても
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春秋一刀流(1939年製作の映画)

3.9

1939年昭和14年の任侠時代劇の傑作。
平手造酒を演じる片岡千恵蔵の動きも声も素晴らしい。
任侠というより三人の用心棒の友情と恋と男気が描かれます。最後の果たし合いシーンはバッサバッサという言葉がピ
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天使の入江(1963年製作の映画)

3.9

1963年昭和38年のジャックドゥーミの映画。ジャンヌモロー35歳の作品。
ルーレット依存症の女と銀行員の初心者ギャンブラーの南仏カジノでの出来事。夢のような一瞬の人生のような。一寸先は誰も知らない。
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戦争と人間 第三部 完結篇(1973年製作の映画)

3.5

1973年昭和48年の戦争大作第3部。山本薩夫監督の力量で尻すぼみ気味の映画がなんとか収まっています。伍代グループが出て来なくなっちゃって残念。
左翼の山本監督の反戦思想が最後まで貫かれています。吉永
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戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河(1971年製作の映画)

3.7

1971年昭和46年の第二作。日活と大映の共作です。いよいよ大陸に深入りする日本。オールキャスト。日本支那朝鮮ロシアいろいろ入り混じる。支那も馬賊、国民軍、共産軍、軍閥出てきて理解が大変。
山本監督の
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戦争と人間 第一部 運命の序曲(1970年製作の映画)

3.6

1970年昭和45年の戦争大作。オールキャストの熱演。特に芦田伸介がキーステーション。満蒙、対支那となると、スケールが雄大になります。浅岡ルリ子は当時30歳、別格の美しさ。兵士としての招集経験があり共>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

4.1

1973年昭和48年の作品。これぞアメリカ映画。真の傑作。初見でした。
ストーリーも俳優も音楽もセットもカメラも隙がないです。スタイリッシュにきまってるけど男くさい映画だったんですね。美人の出てないと
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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

3.7

2013年平成25年の作品。
トムハンクス、アメリカで当代一番の名優だけど、本作も本物の貨物船船長とそっくりの熱演です。
本当の話だからかもしれないですが、ドラマチック。
現代の海賊との闘い。力作です
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密偵(2016年製作の映画)

3.6

2017年平成29年の韓国映画。
植民地時代1920年代の朝鮮義烈団と日本憲兵との闘い。(当時の日本から見れば)小さなテロ組織の反抗だったのでしょうが、750万人の韓国人が見た大ヒットという事は、今で
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.7

2019年令和元年の映画。力作。

個人的にはあの時3月11ー15日まで毎日テレビにかじりついて祈っていたことをこの映画で追体験しました。
第1原発2号機が爆発しなかった事は本当に奇跡であることが描か
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アラスカ魂(1960年製作の映画)

3.5

1960年昭和35年の映画。
ジョンウェイン53才の映画。
ハチャメチャ系で面白いです。
一発で相手をノックアウトする木こりが金を掘り当て大金持ちに。そして何故か綺麗な女の人が出てくるといういつものパ
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.7

2021年令和3年の映画。
キングコング出てるけど、映画ゴジラ対モスラみたいなストーリー。ゴジラ対メカゴジラみたいなストーリー。デジャブいっぱいでした。戦いの描写はまさにウルトラセブンの闘いシーンの世
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.6

2018年平成29年のイタリア映画。
解釈難しい寓話ですけどラザロは神様ですね。怒りも悲しみもないところにいるんでしょう。人間の浅ましい所業とは別のところにいるラザロ。ラストシーンはどうしてあんなに人
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

3.6

1993年平成4年岩井俊二監督の小学生の夏休みの一コマ、初恋を描く小品。
男の子の子供っぽさがとてもいいし、ちょっと大きいけど奥菜恵演じる女の子役も田舎の風景もみずみずしい。

西部魂(1941年製作の映画)

3.5

1941年昭和16年フリッツラング監督の作品。西部劇も撮っているのですね。テクニカラーが天然色で綺麗です。悪人が白人というのはいい感じです。

天使の涙(1995年製作の映画)

3.6

1996年平成8年香港映画。ボーッと煙る香港のスラム街で殺し屋とかエージェントとかフリーターとかがそれぞれ生きつつどこかで重なり合って離れていく映画。映像もぶらしてぶらして、不思議な人間っぽい魅力があ>>続きを読む

淑女は何を忘れたか(1937年製作の映画)

3.6

1937年昭和12年小津安二郎の佳作。画面が綺麗でビックリ、テンポが良いし古さが全く無い。ゴルフに行ったふりして足を伸ばして遊ぼうとする医者先生のささやかな浮気心が面白い。モダンな戦前のコメディです。

パリの恋人(1957年製作の映画)

3.7

1957年昭和32年のヘップバーン最初のミュージカル。ヘップバーン28才、アステア58才の作品。ドタバタラブコメディだけど夢多い作品。美人素敵なの当たり前だけど、踊りが上手いのにあらためて感心。アメリ>>続きを読む

セデック・バレ 第二部 虹の橋(2011年製作の映画)

3.8

(一部からの続き)2011年平成23年の台湾映画。一部と二部で4時間半の大作でした。傑作です。

民族の滅びと誇りの物語ですが、これ見て台湾人はどう思うのか知りたいです。原住民、日本占領前からいる漢人
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セデック・バレ 第一部 太陽旗(2011年製作の映画)

3.8

2011年平成23年の台湾映画。一部と二部で4時間半の大作でした。傑作です。1895年台湾経営を始めた日本は、原住民である山岳人(高砂族と中学校で習いましたが)を征服します。セデック族は日本との闘争に>>続きを読む

KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年製作の映画)

3.6

2015年平成27年 台湾製作の映画。
戦前台湾の嘉義農林の甲子園の活躍を描きます。本当のこと。
台湾が日本国土の一部でしたが、その時の暮らしぶりがわかります。永瀬正敏が厳しく人情のある監督役で好演。
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.6

1964昭和39年のアニエスバルダの小品。映像美、色彩美、人々の息づかい。モーツァルトの音楽美しい。子供かわいい。奥さん綺麗。恋人も。でも話は完全なるホラー。そんなー。これはびびった。最初の映像に意味>>続きを読む

ヨコハマメリー(2005年製作の映画)

3.6

2005年平成17年、「禅と骨」の監督が撮った異色ドキュメンタリー。横浜の有名だった娼婦メリーさんが生きた時代の横浜の歴史をさかのぼっていく。本人の話が聞けないのがやや残念で、周りの人のインタビューで>>続きを読む

我が家の楽園(1938年製作の映画)

4.0

1934年昭和9年フランクキャプラの大傑作。人間愛の黄金律で溢れています。ナチズム、日本も軍国主義がヒタヒタと進む時代に、米国でできた作品。アメリカの良き、純朴な単純なヒューマニズムは鮮やかなイメージ>>続きを読む

沓掛時次郎 遊侠一匹(1966年製作の映画)

3.8

1966年昭和41年の傑作時代劇。
まずストーリーがいい。テンポがいい。セリフがいい。カメラがいい。殺陣もスーパー時次郎に徹底しててキレもいい。最初からラストまでよく出来てます。
池内淳子33歳錦之助
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特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

3.6

初めて見ましたが、コペンハーゲンのそぼふる降る雨が印象的。優生保護狂の医者との戦いみたいな猟奇ストーリー。そんな話なので後味悪すぎですが、静的な刑事物です。ドラゴンタトゥーの女と確かに似た雰囲気ありま>>続きを読む

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.0

ロシュホールの恋人のアニエスバルダ監督の傑作。とてもチャーミングなこれぞフランスという感じの作品です。検診結果を待つ歌手の不安と恋の物語。大好きなミシェルルグランが劇中に作曲家として登場しピアノを弾い>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.0

やっぱり傑作でした。
少し風変わりな、ノンポリな寂しげな教師が原爆を手製で完成させて破滅へと至る物語。デモや人混みのロケはリアルすぎる。ジュリーは狂気と孤独を抱えた男を熱演。原爆を作っても使い道がない
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禅と骨(2016年製作の映画)

4.0

時代に翻弄された主人公の禅僧と家族の壮絶なノンフィクション。白人との混血、ヨコハマから米国へ移住、米国での強制収容、差別、母と兄を置き去りにした日本への帰国、引きずられる主人公の家族の人生。死して骨と>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.9

1962年昭和37年の仏短編映画傑作。
写真が次々と繋がってナレーションが30分延々と続く。だけ。方法はシンプルだけど美しくインパクト大きいです。ストーリーも斬新。アイデアとか構図とかが大事と気付かさ
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.6

3度目
自分の中でなぜか点が高くなかった。バーンスタインの音楽は永遠に残る素晴らしさだけどミュージカル映画としては永遠に残るかな?やっぱり傑作として残るな。

ロバートワイズ監督なら地球の静止する日と
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グッバイガール(1977年製作の映画)

3.8

マンハッタンで夢を追う人々をコメディタッチで描く恋物語。速射砲の様なセリフに圧倒されますが、不器用で心優しい主人公二人の演技が良いです。とても良い映画です。

リチャードドレイファスはこの映画でアカデ
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.8

何も知らずに見ました。
美しくも終生燃え尽きぬ愛。とても静かな激しい恋のお伽話でした。ライアンゴスリングが24歳の時の出演ですか。良い作品ですね。

ゆれる(2006年製作の映画)

3.8

良質な邦画に満足です。落下事件の真実はなんなのか?と次が知りたくなる羅生門みたいな展開。陰湿にもなりえる話をどこか普通に描いていきます。人間が生きていくって難しい。見終わってため息が出ます。オダギリジ>>続きを読む