Saadiyatさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Saadiyat

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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

3.7

英国風味満載のはちゃめちゃ映画です。コメディだけどかっちりした作りです。プロの仕上がりなのに素人っぽく出来上がってます。とにかく面白いです。ちょっぴり中年の悲哀とか英国の行き詰まりとかも見えたりして。>>続きを読む

海外特派員(1940年製作の映画)

3.6

1940年昭和15年公開のヒッチコック映画。欧州での第二次世界大戦が1939年に開始された中で、ドイツに対して劣勢の英国に、英国人ヒッチコックが米国の参戦を求めて作っていたのかも。予言的映画。1941>>続きを読む

この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)

3.6

とにかく大林監督のエネルギーが素晴らしいです。長岡と近現代史、勉強になることも多いです。戦争と震災に対する鎮魂が長岡花火に託されます。一方でこれでもかという空襲場面の多さからも、恨みに近い監督の嫌米観>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.7

韓国のゾンビものですが、エンタテイメント大作に仕上がっていて面白く見ました。
人間愛とかあざとい利己主義をパニックの中で上手に織り込みます。今、日本映画はこんなの作れるのかな。

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.8

すごく面白いです。
登場する人とかストーリーが はちゃめちゃだけど、とにかく魅せる演出です。復讐物ですが暴力や拷問シーンが良い感じです。シーンがリアルそうだけどユーモアも感じました。韓国映画の快作と思
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.9

心が温まるヒューマンドラマの名作でした。家族愛、性善説、人への思いやり。そのままを愛する。
みんないい人すぎるかも、と思うけど、映画の伽話としての素晴らしいところですね。やっぱり家が少しお金持ちの方が
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黄色いリボン(1949年製作の映画)

3.6

1949昭和24年製作。ジョンフォードジョンウェイン騎兵隊三部作。とにかく騎馬の場面の迫力が凄いです。引退間近のジョンウェインの活躍譚はちょっとだけ長いですけど、インディアンには全くもって容赦ないです>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.6

シーツかぶったゴーストを通じて愛とか死とか時間とかを考えさせてくれる映画です。オバQのようないでたちだけど、深いテーマのような、輪廻のような、時間を飛び越えるような、それなのに地縛霊のような、東洋の精>>続きを読む

ミニヴァー夫人(1942年製作の映画)

3.9

1942年昭和17年の映画。本当によく出来ています。戦意高揚映画だけどアカデミー賞取ったの納得。筋を知らずに見ていたのですがまさかの展開にびっくりでした。映画の終わりに軍事国債を買いましょうという米政>>続きを読む

我等の生涯の最良の年(1946年製作の映画)

3.8

1946年 大戦後1年後の製作。米軍復員兵が幸せを探すお話し。ヒューマニズムあふれるウィリアムワイラーの名作です。
田舎町なのに冷蔵庫もあるし車もなんでも潤沢にあるんだなあと思った。戦場は太平洋戦線で
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三人の名付親(1948年製作の映画)

3.6

1948年ジョンフォード ジョンウェイン黄金コンビの異色西部劇。大真面目にコメディタッチで撮られてます。銀行強盗する悪人でも極楽浄土に行けるという話。映像迫力さすがです。ジョンウェイン悪人に見えない。>>続きを読む

アパッチ砦(1948年製作の映画)

3.8

ジョンフォードとジョンウェインの傑作。
最前線に送られた中佐ヘンリーフォンダが隊をアパッチに全滅させられるという悲劇だけど大らかにアメリカ陸軍を賛美します。南北戦争後の19世紀末のお話しだろうけど、ア
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リオ・グランデの砦(1950年製作の映画)

3.6

ジョンフォード監督ジョンウェイン、モーリンオハラの取り合わせ。最前線リオグランデ砦に息子と旦那に会いに奥さんが訪ねて来るというのも不思議な設定だけど、楽しめます。ふっと感情が現れる無表情ジョンウェイン>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.8

潜水艦物は面白いものが多いですが、これもなかなかの娯楽大作。イギリス映画だからでしょうか抑制が利いていました。最近の戦争ものはテロかクーデターがらみですが、これもその流れで絶対にアメリカが勝つので安心>>続きを読む

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.7

これは面白かったです。
真面目警官のコメディ活劇。平和な静かな田舎町は実はそうじゃなかった、という話ですが、とにかくイギリス映画らしいノリでスピード感がありました。ところどころで唐突に残酷シーンもあっ
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.6

エックスマンとバットマンの戦い。面白かったです。ノーラン監督お得意の暗く湿った雰囲気が19世紀末のロンドンにマッチしていました。当時の服装再現がとても凝っていて楽しい。テスラって実在の電気発明家で蛍光>>続きを読む

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

3.6

面白かったです。ロトスコープという実写をアニメ化する手法らしい。普通のアニメと違う趣き。ストーリーも不思議な青春の輝きがあります。岩井俊二監督って音楽も作ってるのですね。多才。

にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

3.8

うーん やっぱり傑作です。
今村監督の重喜劇 重すぎます。
性を通して日本の閉鎖的同調的な社会を炙り出します。東北の田舎も労働運動する工場も新興宗教も売春組織も全部同じ原理で動いてるように思えました。
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女は女である(1961年製作の映画)

3.9

1961年だから丁度60年前の映画。
中身はめちゃ新しいです。
アンナカリーナのコケティッシュな魅力だけで大満足ですが、ジャズのセンスいっぱいに跳躍するようなミシェルルグランの音楽が本当に素晴らしい。
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.8

素直に楽しめる秀作でした。
グランドホテル形式の恋のお伽話。英首相やロッカーや小説家や実業家やら出てきます。いろいろあるけどall we need is love 。ハッピーエンドに終わらないカップ
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.6

鶴瓶師匠のそのままのキャラクターが活きている佳作。重く答えのないテーマをそーっと優しく描きます。過疎地の医療問題、医師のモラル。嘘。田園風景綺麗です。

さびしんぼう(1985年製作の映画)

4.0

大林監督の尾道シリーズで一番面白い作品と思います。青春の一コマ一コマがたくさん詰まったお伽話。
富田靖子は上手だし好きな女優さんです。藤田弓子もとてもチャーミングでよかった。富田靖子は現在でも脇役で活
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ガントレット(1977年製作の映画)

3.8

落ち目の刑事と女証人とのベガスからフェニックスまでのロードムービー的作品。銃弾の雨あられ。暴力シーンいっぱい。リアル感は出さずに映画的に見せます。クリントイーストウッド魅力満載。音楽はジャズ。アートペ>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

3.7

松本清張原作と橋本忍の脚本。野村芳太郎の重厚なる昭和49年の名作です。
難しいテーマをヒット作にする手腕は凄い。芥川也寸志の音楽がリフレインします。ハンセン氏病の差別については私も子供の頃に記憶があり
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SPY/スパイ(2015年製作の映画)

3.6

リラックスして楽しく見られました。
CIAも悪役もみんな登場人物がどこか抜けてる。カッコイイけどそうでもない。太っちょ女エージェントの大活劇でした。

独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)

4.0

傑作。
岡本喜八が戦争と軍隊を笑い飛ばす。
あの戦争を知る世代しか作れない映画。
笑ってそして何故か涙があふれます。
加山雄三が輝いています。このテーマで良く主役に起用したなあ。

コンドル(1939年製作の映画)

3.7

ハワードホークスの昭和14年の名品。
パイロット達の危険を顧みぬロマンと友情、そして恋。良いです。
エクアドルは国土の多くが高地なので空気が薄く飛行機が離着陸でよく落ちると言われます。作品ではパランカ
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.6

コテコテでベタっとするけどスカッとします。指輪物語とかマトリックスとかグラディエーターとかたくさん混ぜ込んで娯楽大作に仕上げた総合力は凄いと思います。理屈抜きに楽しいです。インドは映画社会だからを見る>>続きを読む

シャレード(1963年製作の映画)

3.9

何度見ても色褪せぬ1963年傑作サスペンスコメディ。オードリーヘップバーンを大物俳優陣が盛り上げます。何よりヘンリーマンシーニの永遠の名曲がフィット。歳を経て、前見た時より面白く感じました。
文句なし
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

3.6

独ソ戦の戦車娯楽大作。ストーリーは破天荒だけど、まあ戦争脱獄物の流れにあるかもです。タンクのバトルも緊迫感あり。ロシアの製作レベルもなかなかと思いました。やや話が長い感じもあるけど楽しめます。

デッドプール(2016年製作の映画)

3.6

計算されたハチャメチャ感。説明が多いけど楽しめました。でも日本刀って世界に誇れる。主役も何故か背中に差してるし。
時代劇映画の影響ってあるのでは。
鬼滅の刃がアメリカで大ヒットするのも頷ける。カタナが
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ゼロの焦点(1961年製作の映画)

3.7

松本清張のサスペンス古典。久我美子も有馬稲子も女性陣が美しいです。
昭和36年の映画だから、当時は戦後の混乱の記憶はあったし米兵相手のパンパンのことも知られていたのでしょう。今の世代で追体験は難しく感
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

3.8

何というか冗談なのか真面目なのかアクションなのかコメディなのかSFなのか高度経済成長期の日本社会の皮肉なのか、反戦なのか、岡本喜八昭和42年の謎の快作。

新興宗教やゲシュタボ、ラブホ、無精髭無表情の
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太平洋ひとりぼっち(1963年製作の映画)

3.6

命知らずの向こうみずな冒険青年の純情。太平洋横断 堀江謙一を令和の世では、知らぬ若者が増えることでしょう。石原裕次郎の自然体の笑顔と魅力がすごい。芥川也寸志の音楽が美しい。見てよかったです。

豚と軍艦(1961年製作の映画)

3.9

今村監督重喜劇の青春映画傑作。
戦後米軍港となった横須賀のどぶ板通りでうごめく人々の話。戦争をひきづりながら今日を生きる。しがないヤクザ組織を日本帝国軍隊とダブらせます。結局自分を持ちきれないチンピラ
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.4

三度目。やっぱりいいです。
戦争で引き裂かれた悲しい運命。
ヘンリーマンシーニの美しい旋律が繰り返し流れます。この曲無くしてこの映画なし。派手なソフィアローレンの暗く苦しい表情がひまわりの黄色とともに
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