さらへびさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

スプリット(2017年製作の映画)

3.9

「もし彼らが私たちより優れていたら?」


多重人格者に監禁された女子高生
ちゃんと怖かった

ドアを開けると、同じ顔をした別人格の人が話しかけてくる恐怖。何も状況がわからない恐怖。圧倒的力の差がある
>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.8

「一度山を知ったら、その虜になる」

極限まで追い込まれた環境に自分を置く。
そして常に死と隣り合わせの中、ひたすら歩く。

登山家のドキュメンタリーを観ているかのようなリアルな過酷が沁みる。

誰よ
>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

4.0

''宿命''

とある殺人事件を追う警察
被害者の身元がわからず、唯一の手がかりは
東北弁と「亀田」という単語

難航する捜査の描写とは別に描かれる、日本を代表するピアニスト。

「幸せなんてものはこ
>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

5.0

「グッバイ、リチャード」

突然医者に余命半年の宣告をされた大学教授のリチャード。

治療で延命することもなく、奇跡的な回復をするわけでも、やり残したことをする旅に出るわけでも、愛を伝え歩くわけでもな
>>続きを読む

私の中のあなた(2009年製作の映画)

4.5

「私は姉を助けるために産まれた」

白血病のケイトとドナーとして産まれたアナ
どうしても娘を助けたい母親、見守る父親と兄

それぞれ視点で描かれるストーリーは、多角的に見えて押しつけられる感じがしなく
>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.8

「これは遥か昔の話でしょうか」

本作のテーマとなった「グリコ森永事件」をほとんど知らない世代の私としては、こんなことが過去にあったんだというのも含めて面白かった。

罪のない子供に罪を被せるというこ
>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.6

「君のは自業自得だ、僕のは不運」

私立高校にありがちな金がある生徒ほど学がなく、貧乏な生徒ほど学がある状況。

成績トップのリンは友達のグレースを助けるため、消しゴムに試験の答えを書いて教える。
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

「すず!歌って!」

現実世界とリンクした仮想世界''U''

母を亡くしたショックから歌えなくなるすずだが、仮想世界でベルとして世界的人気歌姫になった。そこでとあることから荒くれ者の竜に出会う。
>>続きを読む

老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.5

「老後必要な資金は4000万?!」

母が原作のファンで楽しそうに話をするから鑑賞してみたけど面白かった!

見栄や世間体、こうでなきゃって思い込み、、
子供は独り立ちしたと思っても何やかんやお金はか
>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

私たちは管理下に置かれていることすら知らないまま生活している。

個人にできることなんかあるのか?と思うけど、考え疑う気持ちを持ち続けることは大切。

実話ベースで全部本当なんだなと思うと恐ろしい、、
>>続きを読む

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.1

「水曜日が消えた」

曜日ごとに人格が入れ替わる多重人格者の火曜日担当。

行動記録ノートで生活を共有する
メモで他の曜日との会話をする

それぞれが好き勝手に1日を過ごし、彼の生活は続いている。
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.6

「神様がくれたプレゼントなのよ」

冒頭約30分、ほとんどセリフはない。
広大な自然の中イングヴァルとマリアの夫婦がただ淡々とルーティンをこなす。

思ったより高い羊の鳴き声。晴れていてもどこか薄暗い
>>続きを読む

テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

3.7

「金はいらない、フムスを持って来い」

パレスチナとイスラエルのロマンスサスペンス映画のアシスタントをするサラームが、検問のアッシと出会い物語が変わっていく。

スポンサーや世間、叔父、女優、アッシに
>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.6

「ピーナッツバターーーファールコーン!!!」

夢を追いかけるために現実から逃亡するザックと、現実から目を背けて過去に囚われてるタイラー。

どうせ逃げるなら相棒と一緒の方がいい。

老人ホームでのお
>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.7

「あなたといたら多少退屈がしのげるかも」

永遠に出れないタイムループに閉じ込められている男と、その男について行って閉じ込められてしまった女。

どうせ同じ日を繰り返すなら、何したっていいじゃんとやり
>>続きを読む

サニー/32(2018年製作の映画)

3.3

きたりえが本当に頑張ってる!!!

白石監督でピエール瀧とリリーフランキーなんて絶対面白いじゃんって思ってたらレビューが酷くて全然手をつけていなかった作品

深夜に見たら違う意味で面白くて爆笑してしま
>>続きを読む

子宮に沈める(2013年製作の映画)

-

母親であること、女であること

正直、辛すぎて直視できなかった。
母親が出て行ってから部屋に取り残された子供たちのシーンがあと何分続くんだろうって。
そこにはただ、現実がドキュメンタリーのように続いて
>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

「善人のまま死ぬか、モンスターとして生きるか」

ロボトミー手術を見ると『カッコーの巣の上で』を思い出してしまうね。


傷、トラウマ、夢

どれも幻覚のようで全てが嘘ではない

最近、デカプリオばか
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

最高以外の言葉が見つからない

最初から最後まで涙が止まらないし、
サイレント柳沢慎吾になってしまうくらい大暴れして見てた

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.6

寝ても、覚めても

動物のバグは夢を食べる。

今が現実なのか夢なのかわからない

恋愛なのかホラーなのか現実なのか非現実なのか

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.9

「ねぇ、A勝手にいなくならないでよ!」

31歳、おひとり様。

1人でいることの心地よさ、
心の中のAと話しているだけなら、絶対に傷つかなくて済む安心感。

これでいいんだと自分を満足させつつ、どこ
>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.7

一瞬俺が金持ちだったのを忘れてただけさ

「俺にこのペンを売ってみろ」
って言われたら、私はなーんにも答えられなくて凡人認定されて目もくれられないんだろうな、、ってドキドキしてしまった。

全ての欲望
>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.9

「俺ずっと、お前が負ければいいと思ってたよ」

「努力は必ず報われる」だとか「好きこそ物の上手なれ」だとか、ほんとうは全部綺麗事で、この世界は時にどうしようもなく残酷だ。

瓜田はボクシングの才能はな
>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

4.3

「男をマネようと、泣かないつもりの現代風の女なんてバカよ」

おんなのこきらい(2014年製作の映画)

3.9

「じゃああなたには何があるの?」


かわいい、可愛い、カワイイ。

可愛いことが全てではないけれど、可愛くあることで有利に物事をうごせることがあるのは事実。

見ててずっと悲しかった。

「こんなに
>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

街中に溢れる会話に、珈琲と煙草

どこにでも、誰にでもありそうな瞬間

会話の感じから2人の関係性を探る感じが
とても楽しい。

喫茶店で煙草が吸える時代に
戻って欲しいなあ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.7

「昔々ハリウッドで…」

1969年ハリウッド

下り坂の俳優と、そのスタントマン。
そしてシャロンテートが生きてる。

プール付きの一軒家、街中にはヒッピーが溢れてる。

自信喪失してるデカプリオが
>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.8


彼が子供の頃描いた理想の大人はどんなだったのだろう

自分の人生を最大限楽しみつつ、人を傷つけず大金を得る。

紳士で「この人なら騙されてもいいか」と思わせてしまうような不思議な魅力。

全脱走劇を
>>続きを読む