これぞ正真正銘シティポップ映画。都会のファンタジーとしてよく出来ている。現実/非現実の境界を予想もしないところで超える清順譲りの演出が効いている。
ヘリポートの唐突な花火、ラグビー場の照明が破壊され>>続きを読む
葬式でのストップウォッチでああマイケル・マンの映画だなと。全く似てないのは承知で言うが最初に思い浮かんだのは『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』だったな。家庭の不和、経営難、死亡事故、どれだけ苦境に立>>続きを読む
製作年と、人物から人物へのスイッチングの手法を考慮すると、寧ろアルトマン『ショート・カッツ』(93年)と『プレタポルテ』(94年)辺りから着想を得た企画ではないかと推測している。実際、意識したかのよう>>続きを読む
作業場の窓や高度治療室、病室など透明な窓ガラスを通して何かを見守るショットが印象的だ。透明といえば、人工心臓やカテーテルといったモデルも透明であり、透明性の誘惑に惹きつけられた者たちを描く映画といえる>>続きを読む
全然悪くない。日本のファンタジー・冒険ものとして誇ってもいい完成度と思う。
何十回擦られたかわからん「宇宙戦争」の絵面。音を出したら負けってルールのおかげで画面で語るようにはなっているが、それだけで面白くなるほど映画は浅くない(「トレマーズ」の面白さと比較されたし)。というの>>続きを読む
多用されるディゾルブが通常のカッティングよりも柔らかな印象を物語に与える。それが作り手の優しさの表れだろう。
マックGには変わらずくだらねー映画を撮り続けてほしいね。くだらない笑いを本気でやれる人って意外と少ないんですよ。
新興宗教の活動を行商人の生活のように描いており中々面白い。天間敏宏は北野武初期4作の監督補を務めただけあって、途中の描写を省いたりする編集のリズムに北野作品の影響が色濃く感じられる。その感覚はビートた>>続きを読む