とーるさんしさんの映画レビュー・感想・評価 - 130ページ目

とーるさんし

とーるさんし

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.3

多少拙くとも、語りよりも自分の撮りたいものを優先して撮っている感覚には好感を持つ。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

2.0

つまらん。このご時世にわざわざモノクロでネオレアリズモの真似事。あざとさの極み。

(1964年製作の映画)

3.8

市川雷蔵は「白」と「黒」の服しか着ない、ということにどれだけのシネフィルが気づいているだろうか。

学生服は白黒、剣道着は黒に名前の刻印部だけ白、剣道部の旗も白と黒。或いは机を挟んだ二者の構図や顔の半
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ミッドナイト・スペシャル(2016年製作の映画)

3.8

説明もなしに既に状況が始まっている中に観客を放り込む感覚(特にOP)が、70年代アクション映画のようで素晴らしい。発光を地味に野心的に撮るショット(仰角気味に父子を捉えてからカメラが少し引き衛星の破片>>続きを読む

哀しい気分でジョーク(1985年製作の映画)

3.9

見事な演出の映画。このビートたけしを見られたことがこの上なく嬉しい。

リンゴの皮むきの際の、中井貴恵との上下の視線の交錯、或いは会話の途中でレコードが途切れダンスへと移るスムーズな進行。カードを受け
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暗黒街(2015年製作の映画)

3.6

頻出する一点の曇りもない窓がマイケル・マン作品と通底する。

サイバー・リベンジャー(2016年製作の映画)

3.2

同監督の「マックス・ペイン」もそうだがいくら照明が良くとも演出に力がなければ面白くはならない。映画の面白さとは照明ではなく演出と信ずる。ジョン・ムーアならばまだ「エネミー・ライン」や「ダイハード ラス>>続きを読む

マッハ!無限大(2013年製作の映画)

2.0

ピンゲーオ程の実力者ですら、ハリウッド資本で一本(「パーフェクト・スナイパー」自体は悪くない出来だったが)撮ると、ここまで疲弊してしまうものなのか。「チョコレート・バトラー」からの不調ぶりには暗澹たる>>続きを読む

トム・ヤム・クン!(2005年製作の映画)

3.8

やはり、この頃のピンゲーオは世界レベルの傑出したアクション演出家であった。「最も危険な遊戯」や相米慎二を思わせる螺旋階段の長回し、バイク集団や3連戦等溢れるアイデア、アクションを盛り上げるちょっとした>>続きを読む

そして船は行く(1983年製作の映画)

3.5

このフェリーニには好感が持てる。ずっと船が揺れているというのが良い。風はもっと強く吹かせてもよかったか。