端的に古い。何を思わせぶりなことやっとんねん、と半ば呆れつつ見てたけど、140分これで押し切るのは結構な胆力というか度胸はあるな、と。でもこういう芸当をやって面白い映画にできるのはアルトマン(「バード>>続きを読む
こんな映画史の片隅で森崎東の後継者がひっそりと生まれている。
松本花奈、98年生まれ。10代で監督・脚本・編集を兼任。破格、とまではいかないがこの才能を祝福せねばならない。
中村ゆりの髪型と雰囲気が会社の後輩にそっくりで、とても平常心では見れなかった
シーゲルも初期にニューロティックな映画を撮ってたのかと興味深く観る。効率的な描写と女優への照明の美しさ。これは中々の拾い物と思う。
ショットはしっかりしているがここまで長くせんでもいいだろ、などと50~60年代B級活劇に毒されている身としては思ってしまうのだが。
撮りたいシーンを欲望の赴くまま撮影し、それらを出鱈目に(同じ車上ショットを2回使う!)繋げている。晩年のフラーの感覚は実に素晴しい。
ダンスシーンの滑らかなカッティングインアクションは映画芸術の粋だ。電車の通る部屋といい、鈴木清順みたいな歪さがとても素晴らしい。
仙元誠三の撮影(全部とは言わんが夜間シーンはやはり素晴らしい)以外は全く期待していなかったので予想通りの点数。ただ、エンドクレジットのシリーズ過去作名場面集には感傷を引き起こされる。役者の顔に刻まれて>>続きを読む