監督のエヴァ・イオネスコが実際に体験したことを基にしてるから、ある程度エヴァについて下調べしておかないとコミットできない場面が多いかも。退廃的な映像は楽しむためだけに観るのもアリ。
監督は、前作『夏の終り』も話題になった熊切和嘉。原作は桜庭一樹の同名小説なのだが、設定やストーリが異なる部分が多くあり、予習として原作を読んでから、というのはあまり意味がないように思える。
この映画>>続きを読む
賛否両論だろうなあ。ひとりの人間が崩壊していく様をスリリングに描いている点は好きです。
ヴィジュアルドラッグ的な映画としてそれなりに楽しめた。サルトルと量子力学をそれなりに知っていると、より面白く観れるかも。
基本は恋愛映画だけど、途中からミステリー要素も入ってきて面白かった。『バグダッド・カフェ』を初めて観たときに近い気持ちを抱いてしまったな。エンドロールが終わるとほんわかとした温もりに包まれる感じ。
デートで楽しくみるような映画じゃないだろうなとは思ってたけど、予想以上に重苦しい内容だった。でも、差別やマイノリティ、それから戦争などの問題を通して人の本質に迫るストーリーはとても秀逸。起伏の作り方も>>続きを読む
音楽を使った小ネタが頻繁に出てくるのはちょっとしつこいけど、それでもクスッとしてしまうのは、その小ネタが絶妙なタイミングで挟まれるからでしょうかね。ベタを突き詰める潔さも好き。
ストーリーの構成は秀逸だし、クリストファー・ウォーケンと「君の瞳に恋してる」など、映画ファンならクスッとしてしまう小ネタもいろいろ。「地元を出る方法は3つ」は、ニュージャージーの歴史をある程度知ってお>>続きを読む
キャッチコピーの 「その瞬間、世界の全てが敵となった。」の「瞬間」がすべての映画でした。ほぼすべてのシーンが、フィリップ・シーモア・ホフマンがラストで叫ぶ「ファック!」のためだけにあると言っていいかも>>続きを読む
けっこうシニカルで、救いがないオチだった...。でも、観客に考えさせるという点ではああいうラストが妥当とも思う。
ド派手な娯楽作かと思いきや、淡々と哲学的な考察を見せていく内容でちょっとビックリ。面白い演出もいくつかあって笑える場面もあったけど、全体的には微妙...。
音楽を通して誰かと繋がりたいと思ったことがある人ならグッとくる映画です。だから音楽好きになったんだよなあという懐かしい気持ちを思い出しました。こうした気持ちをTwitterやYouTubeを絡めて上手>>続きを読む
これは傑作でしょ。メインとなる4人の俳優が12年間も同じ役を演じてるから、ドキュメンタリーのような生々しさとフィクションがいい具合に混ざりあっていた。特にイーサン・ホークが味のある演技してます。
良い映画だったな。甘酸っぱいけれど、観る人の心をほっこりさせてくれる。出演者のなかでは、多彩な感情の機微を表現していたデリヘル嬢役のイ・ウヌが素晴らしかった。あの心地よい透明感は彼女だけのもの。
試写で観てきました。後篇の前フリという内容だったけど、「きれいごと」や「臭い物に蓋をする」ことに中学生たちが立ち向かっていく様はスカッとした。硬派でヘヴィーな描写とレトロな雰囲気も良かった。今の日本に>>続きを読む
共依存、同性愛、郊外、資本主義批判などさまざまなテーマが複雑に絡み合った良作。とはいえ、そうした小難しいことを考えながら観なくても、妖しい美しさをまとう映像に包まれるだけで楽しめます。ドランは新たなビ>>続きを読む
テンポの良い展開で観客を引きこむコメディーでありながら、マイケル・ケイン演じるアルフィーの生き様を通して、人生の光と影について観客に問いかける名作。
オシャレを忘れないアルフィーは、 次々と女を口説>>続きを読む
シニカルさが強かったクリストファー・ノーランが、これまたずいぶん素直な映画を撮ったなあというのが第一印象。二者択一を迫ることに息苦しさを感じる人もいるだろうけど、父娘ドラマを描いたエンターテイメントと>>続きを読む
3Dの使い方は面白かったけど、“ゴダール好きのための映画”という域からは出てなかったな。
『味園ユニバース』観てきた。“察してよ”という奥ゆかしさがラストまで貫かれる良作。派手ではないけれど、感情の機微をくすぐってくれます。
『はたちのクズ』観てきた。2回目だけど、間にセンスを感じるなあとあらためて。鈴木夏櫻さん、将来が楽しみな監督です。