ポリルレロさんの映画レビュー・感想・評価

ポリルレロ

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ある男(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

名前を変えても結局は自分自身、原の苦悩は長く辛すぎるけど、人生の岐路でいい出会いがあってよかった
妻と子にも幸せな記憶がたしかに残ってよかった
子どもの純粋で真っ直ぐな明るさに救われる

ラストの城戸
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりのトラン・アン・ユン

思った以上に料理シーン多めだった…けど、森の中にある素敵なシャトーで生まれる料理はどれも手がこんでいてうっとり
料理も絆もひとつひとつ繊細に描かれていて、人生を季節にな
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

言えないさよならを胸にひめて、沈黙のまま語られる互いへの想いあふれるまなざしは、永遠にも感じられるようでとても切ない…
時にふしぎな巡り合わせにおいて、ふと感じずにはいられない"袖振り合うも多生の縁"
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

敏感な心と共にとても聡明に成長するベラが美しい
船上で仲良くなる貴婦人のマーサも素敵

思惑に反して、堕落していくダンカンが滑稽で愉快(…と言い切ってしまうと残酷な感じだけど 笑)
執着心で這い上がっ
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ミッション・ジョイ ~困難な時に幸せを見出す方法~(2021年製作の映画)

4.0

お二人も、通訳の方も、インタビュアーの方も、みんなの人柄が表れるあたたかな空間で、アニメーションも組み込まれていて観やすく、苦楽を経てきたお二人のお茶目で明るい笑顔が素敵

生い立ちも宗教も違うけど、
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

役所さんはほんとうにいい俳優さんだなぁという印象。映画を観終えてふと空を見上げて、ふぅ〜とひと息ついた。
LiLiCoさんのインタビューによれば、役所さん自身は空を見上げたりすることは滅多にしないらし
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YARN 人生を彩る糸(2016年製作の映画)

4.0

観られるタイミングは幾度となくあったはずなのに、なんとはなしに先送りにしていたら、今年の1月末をもって日本での上映権が切れ同時期に配信も終了になるそうで…。都内ではファイナルとなる自由学園明日館での上>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.6

想像を大きく超える壮大なファンタジーだった…宮﨑駿監督の頭の中は一体どうなっているのか

思考がずいぶんと異次元へいってしまい、観終えてしばらくボーっとしながら外を歩いていたら、ちょっぴり迷子に…
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ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン(2018年製作の映画)

4.2

長年聴いている別所哲也さんのラジオ《J-WAVE TOKYO MORNING RADIO》に粉川なつみさんが出演されたことをきっかけにこの映画を知って、普段はあまり観ないアニメーション映画に関心が深ま>>続きを読む

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.8

小学校の子どもたちがしっかりと自分の言葉で考えを述べているのが新鮮で、普段なら自分の心の内に秘めているようなことでさえも、堂々と発言できる環境がすばらしい。
子どもたちに対してだけじゃなく、保護者にも
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古の王子と3つの花(2022年製作の映画)

3.5

初のミッシェル・オスロ
昔話や民話で使われるくり返しに、よい塩梅で引きつけられた
美しい映像はもちろん、物語のリズムや予測できる結末にも心地よさがある

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.2

愛菜ちゃん(親しみをこめていまだに"ちゃん"づけ)の等身大な高校生役いい〜
くしゃっとした笑顔に幼いころの面影があって、勝手にキュンとしたw
ちょっと背中丸まった気怠そうな感じ、ピュアな心の揺れも繊細
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

強い…強すぎる!
"最強"を超える言葉が見つからない 笑
期待を裏切らない展開が素晴らしい

序盤の出会いで、ハンドサインで共鳴し合うところ好き🔥

こーんなダイナミックな映画を作るインドすごいなぁ〜
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.0

ついにいってしまうそのときはとても静かで、風とともにさらさらとさらわれていく砂のよう。
ただひたすらに愛に満ちていて温かく、はっきりと感情が動くよりも前に、自然と涙がこぼれた。喪失による悲しみよりも、
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ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう/見上げた空に何が見える?(2021年製作の映画)

3.2

本のページをめくるような、ゆったりとした世界観。こんなにもひとりひとりをじっくりと映すシーンって必要…?と個人的には思ってしまうところあり、さすがに長く感じたけれど、静けさの中に確かに存在する日々に心>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

静けさの中に灯る情熱。
ちいさな炎が消えそうにゆらぎながらも燃え続けて。

夜の闇を走り抜ける電車の光がきれいだった。

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.4

すごく現代的な内容。
エヴァンは10代には見えにくいけど、繊細で壊れそうな人物像がハマってる。

エヴァンとコナー(+ジャレット)のゲームセンターでのミュージカルシーン、ギプスしてない方の手だけでガー
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.7

魔人の物語る世界に引きこまれる。悲哀漂う運命数多。
あんな奇天烈な初対面から意気投合するファンタジーとリアルな世界がミックスされてておもしろい。

目の見えない白鳥さん、アートを見にいく(2022年製作の映画)

4.0

全盲の白鳥建二さんがアートをめぐる旅。
白鳥さんと友人たちが美術鑑賞を共にしながら、それぞれ得た感覚や言葉を朗らかに行き来させる様子が心地よく、日常の何気ない景色の中にも、初夏のようなさわやかな風を感
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手でふれてみる世界(2022年製作の映画)

3.6

視覚に障がいを持つ夫妻の働きかけによって開館した「オメロ触覚美術館」in Italy。
見える見えないに関わらずすべての人が、彫刻を中心とする美術作品に手でふれて鑑賞できる美術館。

慈しむようにしっ
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

3.8

観損ねていた『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』を35mmフィルム上映の名画座にて鑑賞。
キューバで埋もれていたベテランミュージシャンたちのレコーディング風景からライブシーンへと続く映像とともに、各々
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

4.0

初日舞台挨拶付き上映を鑑賞。
舞台挨拶に登壇されたのは監督の中江裕司さん、俳優の松たか子さんそして、料理監修された料理研究家の土井善晴さん。
中江監督のお話によると、原案となった水上勉さんの料理エッセ
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.5

時間の流れが独特で、画の中へすーっと引きこまれていく。
色も匂いも光もそっと頬を撫でるように漂い、目を惹くチャイナドレスや燻らす紫煙、ゆっくりと歪み崩れるような表情も美しくて見惚れてしまう。

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.8

ヤスミン・アフマド監督が遺した長編映画のひとつ、ずっと観たいと思いつつ観れずにいた作品で、皮肉にもアディバ・ヌールさんの追悼上映となったところで、ようやく観ることができた。

劇中ではたくさんの別れが
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.3

手の込んだトリックは分からなかったけど、後半は犯人の正体や目的がなんとなく読めていったので、どんでん返しな感じはしなかった。

才能がお金に代えられてしまう絶望感。
いつの世も、強欲や傲慢に大金と権力
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

前作を観てからの方がよいという声が多かったので、前夜にアマプラで1作目を観て予習バッチリ。話の繋がりが理解できてすごく楽しめた。TCX+Dolby-Atmosで鑑賞して迫力満点!
飛行シーンは毎度ひや
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トップガン(1986年製作の映画)

4.6

映画館で『マーヴェリック』を観る前夜に初鑑賞。
若いトム・クルーズも驚くほどキュート!
こんな切ないストーリーとは思わず、男同士のさわやかで熱い友情に涙。

ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)

3.4

ピーター・バラカンさん監修の音楽映画祭『Peter Barakan's Music Film Festival 2022』から。

今も現存するマンハッタンのロフトにジャズ・ミュージシャンが連夜集い、
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.2

先週ラジオで川和田恵真監督が映画のお話をされていて、観たくなった作品。

在日クルド人の家族が日本での在留資格を失ってしまうことで生活が一変し、親も子もそれぞれにこれからどう生きていけばよいのか、観て
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

最近聴き始めたピーター・バラカンさんのラジオ番組でVan Morrisonの曲が流れたことをきっかけに『ベルファスト』を知り、鑑賞。

突然の紛争に見舞われることはとてつもなく衝撃的で言葉がないけど、
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

4.4

久しぶりのアニメーション映画、物語の中へ引きこまれて観入ってしまった。
ママ ブロナーの声が切なくて素敵(中納良恵さん!)
愛犬クーが終始勇敢でかわいい。

美しい色彩とともに妖精たちが再び目覚め、い
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