ThePassengerさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ThePassenger

ThePassenger

映画(50)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

アンナと過ごした4日間(2008年製作の映画)

-

タイトルだけ見ると(邦題は原題の直訳)、お涙頂戴の感傷的なラヴストーリーをイメージしそうだが、実際の内容は、確かに切ない話には違いないのだけども、一風変わった恋物語である
>>>>>>>
病院で遺体焼
>>続きを読む

清作の妻(1965年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

本作を監督した増村保造に対し、私は「愛とエロス」を撮るフィルムメーカーという勝手なイメージを抱いていたのだが、その思い込みを見事に覆される重厚にして深遠な人間ドラマだった。でもよく考えてみれば、この映>>続きを読む

バウンド(1996年製作の映画)

-

この「バウンド」はウォシャウスキー姉妹が性転換をする前の、まだ兄弟だった時に製作されたもので、S・スタローンとA・バンデラスが凄腕の殺し屋に扮したアクション大作「暗殺者」の脚本で注目を集めたふたりが初>>続きを読む

イタリア旅行(1953年製作の映画)

-

本作を評しゴダールは「男と女と一台の車とカメラがあれば映画が出来る」 と語ったそうだ。従って、もしロッセリーニがこの「イタリア旅行」を撮っていなければ、ゴダールの「勝手にしやがれ」は作られていなかった>>続きを読む

クルーシブル(1996年製作の映画)

-

数々の秀作を監督したエリア・カザンがアカデミー賞の式典で名誉賞を贈られた際、俳優のリチャード・ドレイファスやエド・ハリスがそれに反対する姿勢を見せたのは記憶に新しい。かつてカザンは、ハリウッドを含めて>>続きを読む

リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

-

原題をそのままカタカナ読みにしたタイトルの直訳は「幼児」となるが、本作の内容からすると、そこには「ピーターパン症候群」や「アダルト・チルドレン」と同様に、大人になりきれぬ大人のニュアンスが含まれている>>続きを読む

雨のしのび逢い(1960年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

周りのことなどお構いなくスマホの画面を一心不乱に見つめる人々の目には、道端に咲く花の可憐さも夜空に浮かぶ月の輝きも映るはずはなく、いずれは「情緒」という言葉も死語になる日が来るのではないか。最近はふと>>続きを読む

マドモアゼル(1966年製作の映画)

-

某映画評論家が自身の著作本のなかで、この作品を「トラウマになる映画」に挙げていたと聞くが、私はそういった類の解説書を滅多に読まないのでそこにどんなことが書かれていたのかは全く知らない

フランスの山間
>>続きを読む

白と黒の恋人たち(2001年製作の映画)

-

映画監督と彼が演出する作品の主演女優。恋仲のこの若い二人を主人公に「麻薬」の存在が密接に関わったストーリーは淡々と進みながらもどこかに不穏さが漂う

かつての恋人を死に追いやった元凶であるヘロイン。そ
>>続きを読む

昼顔(1967年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

60年近く前の作品とあって、映像での表現自体はオブラートに包まれているものの、貞淑な人妻が体を売ることで抑圧していた「自分自身」を解放するという内容は結構衝撃的だ

昼顔(セヴェリーヌ)が娼館のマダム
>>続きを読む

トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

-

青年時代に受けた恋愛の痛手がもとで人間不信に陥った孤独な老人が若いモデルと出会い徐々にその心を開いていく様子を描く「赤の愛」は個人的にトリコロール三部作のなかでのベストに挙げたい。赤いジープに乗る法律>>続きを読む

特別な一日(1977年製作の映画)

-

ムッソリーニ政権下のローマ。家事に追われる主婦と、ある理由から勤務先を解雇された孤独な男。同じアパートに暮らすふたりが偶然出会い、その細やかな触れ合いから保守的な男と女の在り方に疑問を呈する脚本が秀逸>>続きを読む

トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

-

映画「トリコロール」は三作全てが女性の生き方を描いたものと勝手な思い込みをしていたらしい。なので、この「白の愛」においてジュリー・デルピー演じるドミニクではなくて、その夫に焦点が当てられていたのは結構>>続きを読む

できごと(1967年製作の映画)

-

監督ジョゼフ・ロージー
脚本ハロルド・ピンター
主演ダーク・ボガード

不穏な人間関係を描いた「召使」と同じ顔ぶれの手掛けた「できごと」もまた全編に何とも言えない不穏さの漂う映画である。DVDジャケッ
>>続きを読む

|<