izumoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.8

テーマは「世代交代」だと思うダニエル・クレイグボンドサーガ第3弾。

実質Mの物語のような気がしないでもない。
Mの判断のキレのなさといい、ボンドの衰えっぷりといい、ロートルの苦悩というのもこの作品の
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.6

ダニエル・クレイグ版007の2作目にして、前作「カジノ・ロワイアル」の後日譚とも言える作品。

ヴェスパーの復讐か、それとも別の道を選ぶのか、という話なので
前作を観ていないとはっきり言って半分も理解
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.6

ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンド一作目。

彼のシリーズ最終作が出たということで、
あらためて追いかけなおす。

最初の彼のボンドは思った以上にいけ好かないやつだった。
ここから彼がどう変わるの
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

前作のイマイチだった点を尽く改善し、トム・クルーズとキャストとスタッフの36年分の思いを込めに込めまくった結果、とんでもない傑作が誕生した。

シンプルな目的と、高いハードルの連続、そしてそれらを乗り
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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

3.7

吸血鬼の奔放と苦悩を描く、人間ドラマ要素の強いゴシックホラー。
ホラーというには、あんまりホラーしていない感じもある。

基本的にはルイの視点で描かれ、彼の吸血鬼としての嘆きと憂いが
ひたすら語られる
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トップガン(1986年製作の映画)

3.5

あの時代にこの絵作りが出来たことが奇跡のような作品。
戦闘機同士の戦闘シーンは正直現代の作品として出しても何も違和感がないレベル。撮影技術、方法とも、恐ろしい。

話はありきたり、かつ荒め。
あと、戦
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オールド(2021年製作の映画)

3.7

寓話的な要素が強い無人島スリラー。
30分で1歳年をとってしまうやばすぎる海岸に閉じ込められた人々が
大変な目に遭う。

人生って早回しにすると案外こんなもんなのかもしれない。
光陰矢の如し。
僕らは
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犬王(2021年製作の映画)

3.5

向き不向きがものすっごくはっきりした作品だと思う。

〇合う人
・フェス・ライブに飢えている人。…この映画の成分の半分くらいはフェスっぽさにあるので、それを堪能したい人にはうってつけ。
・主役二人の中
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.3

ウルトラマンは小学校高学年の時に観た「グレート」が最後。
昭和ウルトラマンはめちゃくちゃ観ていたけど、平成からはさっぱり。
そんな人間なので、ある程度まっさらな状態で観ることが出来た。

「シン・ゴジ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.4

ハイライトが消えた阿部サダヲ氏の瞳の狂気に
登場人物たちが翻弄されていく話。多分間違ってない、はず。

僕はあんまり「日本のスラッシャー描写」が得意でないけれど、
この映画の評価点にそのあたりは比重が
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.7

ほっとんどガンダムが出てこない第一章。
それでも見ごたえは十分ある。

地上の人間から見たモビルスーツ戦という、新しい尺度をこの映画は示してくれる。戦闘の中逃一瞬だけ惑うモブの描写などは古今東西多くの
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.4

すったもんだあるけれど、結局元の鞘に収まっていく第二弾。
正直、決定的な何かはほとんど起こらないし、ヴェノムはともかく、
エディの心理に大きな変化が起こったようにはとても思えない。
この辺はバディもの
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劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Wandering; Agateram(2020年製作の映画)

3.3

FGO第5章のアニメ化、全編。
原作をやっていることが前提のような、キャラクターの出方と展開なので
これ単体の評価は正直とてもしづらい。
原作やっていても、(こいつ、誰だったっけ…)ってなることが結構
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.4

実写版は観ていない状態で視聴。

多分どこかで見たような青春ドラマ。
最初のジョゼの印象が悪すぎて、そこで「俺にこの子は無理だ…」と
思ってしまった。
あれに耐えられる恒夫君は凄い。大人である。

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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.6

内気な女子高生と、中年おっさん殺人鬼が「入れ替わってる~!?」する
いわば猟奇的「君の名は。」。

正直最初の30分はありきたりなホラー&憂鬱な状況説明という感じで
正直退屈。
しかし、入れ替わってか
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.6

人って醜い生き物だよね…っていうのを
異様な建物の中で延々と繰り広げる作品。

建物の構造と設定が凄くて、そしてえげつない。
共産主義とか社会主義とか、こういうの観ちゃうとまやかしなんだなぁ…と思って
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

「未来のミライ」がちょっと苦手な類いだったので、ちょっと身構えつつ鑑賞。
結論からいうと、今回は好きな路線の細田守作品だった。

現代に再解釈された「美女と野獣」といってもいいかもしれない。
途中の竜
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.7

「新世紀エヴァンゲリオン」TV版放映時はまだ小学校中学年、
当時はなんだかよくわからないまま「まごころを君に。」を中学に入る寸前で見に行き、やっぱりよくわからず、スパロボを追ったり、劇場版をDVDで借
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.6

中国マジパネェ…となる、異能バトル、ロードムービーもの。

特筆すべき点が何点かある。
・異能バトルのユーモアの利かせ方。
ともすれば超能力を使ったバトルは手垢が付いていて、
もうやりつくした感がある
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劇場版ポケットモンスター ココ(2020年製作の映画)

3.7

「狼に育てられた少年」のポケモン版。
時系列とかはあんまり関係なく、サトシとピカチュウ、あとロケット団の皆さんだけ知っていれば、話が分かる親切設計なのがありがたい。

話は良く出来ているが「親ってのは
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リビング・ウィズ・ゴースト ある家族の物語(2019年製作の映画)

2.5

典型的な「パリピが餌食になる系ホラー」。
誰が死んで誰が生き残るのかもキャストがそろった時点でもう9割5分分かってしまう。
手垢が付きまくったこういう作品を、何故今更作ろうと思ったのか…
ながら見をす
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.6

「猿の手」を題材にしたワンダーウーマン第2作。
なんというか、とても寓話っぽい話。
猿の手は個人の話だから「呪い」で済んでいるけど、ここまでの規模になるとマジでシャレにならない。
伝説の鎧が割と簡単に
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.8

急転直下すぎる第三章。
前作から14年の月日が過ぎ、3rdインパクトが発生、生命のほとんどが
死滅しているという、今までの展開をぶった切りまくる設定から始まり、
これまでのシンジ君の頑張りや前進を尽く
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.6

「アスカ、来日」から「男の戦い」までをなぞりつつ、最初から最後まで何か違う…いや、無茶苦茶違う、やり直しの第二章。

とにかく碇君の前進と挫折、そしてそこからの立ち直りがひたすら熱い。
この熱さは、T
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.5

そりゃアメリカでこれを上映したら炎上するだろうなぁ…という内容の
B級マンハントアクションスリラー。
狩る方も狩られる方も割とどっちもどっちだったりして、
誰が死んでも「うわぁ可哀そう」というのが全然
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

2.5

久々によくわからない映画を観た。

多分「平和ボケした日本人に喝を入れる!」みたいな意図でもって作ったんだろうけど、やりかたも理由も無茶苦茶薄っぺらく、
結局「こいつらは何をしてるんだ…??」ってなる
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.8

最初の30分はなんだか不気味な村のシーンがひたすら続いて、
ブラジル版「ミッドサマー」かな?とか思っていたら、いきなりUFOが出てきたりとか、突然スプラッタな死体が出てきたりとか「どこに向かうんだここ
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アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

3.8

日本語吹き替えで鑑賞。

生瀬勝久の姿を知っていると、ゴメズが「まんまじゃん!当て振りか!!」ってなるし、二階堂ふみのウェンズデーがやたら可愛くて、「不気味…とは…?」となる作品。

テレーズ 情欲に溺れて(2013年製作の映画)

3.4

絶対エロい!エロいのが見たい!!と思って借りたのに、
エロがほとんどなくて拍子抜け。
中盤からはドロドロの愛憎劇に変貌し、タイトル目当てでこの映画を
見始めた人には「こんな映画を見るはずじゃ…」ってな
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東京の恋人(2019年製作の映画)

3.4

青年~中年になった男の元カノへのノスタルジーをありったけのせたら、
傍から見ると無茶苦茶気持ち悪い感じのものになったような、そんな作品。
男のほう、なんか勝手じゃね?と思ってしまった。それは美化するよ
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.6

メイン二人がやたら舞台芝居っぽいのが特徴的な、そしてどことなく
映画というよりはNHKの長編ドラマのような作りの(まぁ制作がNHK
だから当然か)、第二次大戦前~後の満州がらみの話。
すごくさらっとし
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.4

ギャンブルと酒におぼれる男が再起を図ろうと石巻に恋人とその娘の三人で移住するも、恋人が何者かによって殺されたことにより再び自堕落な生活にはまってしまう、という話。

「わかっちゃいるけどやめられない」
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.8

マシン演出をゴリゴリに強化した、テレビ版の1話から6話の再構成作品。
特に使途の動きがさらに有機的になっている。
改めて観ると、シンジ君の周囲への接し方がテレビ版とこの時点でちょっと違っていて、その辺
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.6

ロケ地が近場だったので、上映当時は広告がたくさん出ていた映画。
「新聞記者」の監督だったので気になっていたが劇場で見逃してしまった。

社会問題とか、そういうものはほとんどない、凄くまっとう(?)な
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.7

映像は凄い。アクション映画ではなく、戦争映画だといえるくらい
血と臓物がバンバン出てきて、人は撃たれまくり、吹っ飛びまくる。
臨場感はさもその現場にいるかのようだ。

ただ、こういう、「アメリカが作っ
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

3.4

友人から「エンダー・ザ・ボイド、まじやべぇっすよ!」と言われ
そんなにやばいのか、と思って観てみた。
色んな意味でやばかった。

ドラッグ・DV・中絶・不法滞在、いろんなアングラ要素があるのに、主題は
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