流麗なカメラワークにうっとり映画。
父の死の真相を解き明かすミステリ要素はあるものの、ミステリは全く果たされない。でもそれがいい。画面を眺めていれば、何かが迫ってくる!怖いのだ😱
微睡のような、一種>>続きを読む
しっとり滑らかな映画。
「人間」の不安定さを描くための、編集上の省略表現。これが緩急をうんでいる。
どこに三脚置いて撮ったの??という渾身のロケ撮影に驚かされ、光のゆらめきにも驚かされる。
とにかく>>続きを読む
いつもの普通の楽しいマーベル映画。
ただ、今作で唐突に提示されるテーマに対する答えが凡庸。デットプールならではの面白さは、半ば悪ふざけとして消費されてしまっている。
あと、ショーンレヴィはアクション>>続きを読む
軽妙な物語に対し、重厚な映像。そのミスマッチが面白い。
このレビューはネタバレを含みます
5分間の鬼気迫る笑顔に、怒りと悲しみと狂気が込められている。ミア・ゴスのすごい顔の演技…
王道スラッシャームービー。あの頃の映画の心地よさがある。それでいて幻惑的な演出が冴え渡り、同時にスペクタクル>>続きを読む
クワイエットプレイスを、似非マイケルベイが撮ったような映画。
実際にマイケル•ベイが制作をしているのおもろい。盛り上がりも見せ場も猫もあるのに、つかみどころがない。上質なアポカリプスでありながら、ド>>続きを読む
黒沢清特有の静かな不穏さは健在だが、オリジナル版を超えるものは何もなかった。
柴咲コウや西島秀俊には、黒沢清の演出が行き届いている。一方のフランスの役者陣には、演出の動機と機微が伝わっていない感じが>>続きを読む
これは傑作。
おとぎ話のように語られる5章立てのディストピアの物語。前作「マッドマックス フューリーロード」に比べ、映画的快感はあえて抑えている。もっと描かねばならないことがあったのだ。復讐の虚しさ>>続きを読む
黒沢清の粘度のある映像、こわい。
自分勝手な被害者を罰していく物語。ある意味で叙述トリックを使った作劇。退屈しない。長回しの緊迫感と、陰影の画面設計が見事。電車を背景に、香川照之を見つめる少女が本作>>続きを読む
割かし楽しめた啓蒙SF作品。
群衆の撮り方が上手い。シンプルな構図でいちばん効果的なアングルが判っている。目の覚めるアクションだった。
また、人間の欲深さを環境問題と結びつける語り口も面白かった。よ>>続きを読む
挑戦者の泥臭い物語。
まず、試合シークエンス。役者本人が演じることで、ボクシング映画の迫力を担保している。
血なまぐさい努力と、才能という壁。「熱量と才能は違う」というセリフが観客を刺す。また物語が>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
流れるような台詞の中に、刺すような「事実が面白いんだろ」という台詞。これが吉田監督の怖さ。
映画的ディフォルメが違和感なく呑み込める邦画。ずーと嫌な気持ちになるけど、一抹の希望も描かれている。
石原さ>>続きを読む
絢爛豪華なオムニバス作品。
特に印象的だったのはフェリーニの「悪魔の首飾り」。この世とあの世の狭間のような奇妙な世界。映像にはインパクトがあるのに、儚い印象を受けてしまう奇妙な作品だった。
その他の>>続きを読む
あまりにも美しい映画で驚愕した。
メロドラマと創作の痛みが絡み合って奏でる物語。バレエは夢現の映像表現で見せる。これがあまりにも美しく、垂涎ものだった。全セクションを信頼しきった監督の勝利とも言える>>続きを読む
フェミニズムの入門。
まず映像に驚かされた!明らかにカラコレされていない生の映像。意図的なのだろうか。作り物の世界を、色調調整しないことで浮き彫りにしているのだろうか。
物語はフェミニズムの入門、も>>続きを読む
溢れんばかりの創造力。
ジュール・ヴェルヌやジョルジュ・メリエスに捧げる空想世界。その再現方法の面白さ。アナログで突き詰めた映像。脱帽です。
狂気に共感を抱いてしまう先鋭的な映画。
冒頭の面白さが異常。サウンドトラックの効果的な使い方と、映写された映像。一気に惹き込まれる。撮ることについて描き切っていた。素晴らしい。
迸るセンスとエロス。
独特の間合い、映画全体を支配するゴダールの香り。テーマなど口で語ってしまう。そこは問題では無いから!という豪胆さ。ちぐはぐな内容と先鋭映像。
これをロマンポルノと言っていいのだ>>続きを読む
美しい映像が沁みる。
逢瀬の情緒。省かれた描写が映像より雄弁に語る。陰影と川のせせらぎがとにかく美しい。
ブランコのシーンはやはり素晴らしいですね。
まさかの実話。
馬鹿げたモンスターパニックを短尺で楽しく見せてくれる。ちゃんと人が死ぬし、バリエーションにも富んでいる。
蝶に見とれるクマが可愛かった。
気味の悪いリズムのある映画。
ズームアップが多用され、カメラの存在を剥き出しにすると共に気味の悪さを演出する。悪魔が執事のポストにいるのが余計に恐ろしい。家族の歪さを強調している。モニュメントが象徴>>続きを読む
うーむ🤔
魅力的なキャラクターはヴィランだけだし、絵的な驚きも話の整合性もない映画。ユートピアだと思っていた国(アメリカのメタファーだろうか)の裏側を知って革命を起こそうとする人々。非常に現代的>>続きを読む
トーキーの黎明期。
トーキーとサイレント映画の折衷。それぞれ味わい深い。壮大なセットの中を自在に動くカメラワークが印象的。
物語は可憐な美女に振り回される男の話。哀愁たっぷりのアルベールの顔面が沁み>>続きを読む
白昼夢のような恐怖体験。
カメラレンズに薄い紗をかけて撮影したという幻想的な映像。影の踊り、不気味さと子気味よさ。迫ってくる死と影。映像的イメージの具現化とリズム感の良さ。これは影響甚大ですね。
またまた怖い映画だった。そしてとっても面白い!
物語に触れずに語るのなら、まず音響の演出がすごい。カメラの周りの音しか拾わないので、アングルによって聞こえる音が違う。だから主人公の会話さえも聞こえな>>続きを読む
映画として完成されている。無邪気さと巧妙さの同居。悔しいくらいに面白い。
金曜ロードショーにて鑑賞。
「天気の子」で描いた、日本の貧困描写や徹底的な市井の視点からは一歩後退している。むしろ日本人の災害の傷の肩代わりをするような振る舞いの映画。日本人が負った傷と、脈々と継が>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
法廷劇と罪人の半生が、複雑に絡み合う時系列で語られる。
重厚な音響と映像。特に音が凄い。冒頭の雨粒の拡散、毒林檎事件はその後の展開を示唆していて見事。オッペンハイマーを歴史人物ではなく「人」として描>>続きを読む
不純物ゼロの激アツスポコン映画。
レースシーンのスピード感と、差し込まれるエンジン映像のグルーブが気持ちいい。物語の展開とキャラクターの心情にも無駄がなく、スポコンとして綺麗にまとまっていた。久しぶ>>続きを読む
的確すぎるショットの連続でゾクゾクする。
80分という尺の中で、何もかも描き切っている。映画冒頭で募る観客の怒りが革命軍という形で具現化、そしてその行く末に閉口。革命政府の独裁という主題をリアリティ>>続きを読む
エピックなだけじゃない。
壮麗な映像と退屈な作劇がいい塩梅です。作劇には触れず、映像面。遠景の描写も、ディテールの描写もどちらも手抜きがない。単純にクオリティが高い。単にエピックなのではなく、その内>>続きを読む
普通に面白かったけれど、ムムムムなところもあった。
今作は次作への伏線を張ることに専念したような作品だった。それにより本作品の主軸は定まらずに幕引きした印象を受けてしまう。恋愛、sf、友情、受験、家>>続きを読む
子育ての苦悩を、最高に気持ち悪く描く。
2人の科学者(夫婦)の間にできた人工物の子供。その子育ての過程をリアリティを持って描く。かなりグロテスクだ。監督の「フェティッシュ」と「描かなければならないも>>続きを読む