グッポラさんの映画レビュー・感想・評価

グッポラ

グッポラ

24歳の男。
東京都在住。
三池崇史を守る会会長。
北野武教原理主義者。

ベストムービーは「女人禁制!漢映画10選」

映画(419)
ドラマ(0)

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

5.0

弱虫たちの末路、青春の腐敗、勇気からの逃走、闘争の偶像化。
若松孝二の映画運動の総括、自己批判であり、革命賛歌。
結局俺たちには、勇気がなかったんだ。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.7

クリントイーストウッド監督作最大の特徴「王道からの逸脱」
王道を生きてきたクリントイーストウッドにとって、王道からあえて逸脱することは、宿命でもあるのだと思う。

王道を生きるということは、人間の尊厳
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あした来る人(1955年製作の映画)

4.7

「さよならだけが人生だ」と言った川島雄三は「さよなら」を描き続けた。
逃避の行き先を考えることのない純粋な逃避。
そこにいることが飽きたから、いる場所を変えようという本能的な願望。
ほとんどそれは夢に
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

5.0

クリントイーストウッドはとうとう「運命」そのものをフィルムに焼き付けてしまった!

三人の英雄たち本人が本人役として、15時17分パリ行きの電車に乗るまでを再現していくわけだけれど、その途上、彼らのう
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.8

さっき見直して、もう一回何か書いてみようかと思ったが、前見た時の文章が、くさい気もするが、案外悪くない感じだったのでそのままで良いかと思い備忘録的に投稿し直し。

正しさという概念が、どれだけ曖昧なも
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トゥルー・クライム(1999年製作の映画)

4.8

物語という意味を映画に付与されることを、極端なまでに嫌がるのがクリントイーストウッドなのだと思う。
一見、黒人差別を取り上げた社会派映画のように見えるが、そのようにこの映画に意味を付与した瞬間にこの映
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.8

ただただまっすぐな映画だ。
この映画は視線をごまかさない。
画面映し出される彼らの視線はもちろん、私たち鑑賞者の視線すらごまかしてはくれない。
まっすぐな視線をぶつけ合う彼らを、私たちはそこに割り込む
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

5.0

満ち足りた飢餓感の象徴黒いナイキのランニングシューズ

ロッキー(1976年製作の映画)

5.0

運命に抗う男の象徴黒いハイカットのコンバース

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.8

発狂した尋常でない映像の連続。
そこでは、暴力と死が後景に追いやられ、鉄砲や軍隊のラッパの音が彼らの生活のBGMのような役割を演じ続けている。
暴力が後景に追いやられている間、私たち鑑賞者はそれを心地
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やくたたず(2010年製作の映画)

4.8

やくたたずなカットの羅列。
運動以前の運動。
映画以前の映画。
物語以前の物語。
そこでは誰もやくにたたず、ただそこにそのままやくたたずのまま放り出されている。
物語のやくにたたない映像の羅列。
やく
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早春(1956年製作の映画)

4.8

坊やと三浦。
不在の存在を感じさせる。不在の存在=死なのだと思う。
小津映画は人の死を燃料に物語を動かしていく。
家出した奥さんを探す池部良の仕草は、不在の坊やを探す仕草だ。
三浦はセリフで殺される。
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

4.8

心筋梗塞で、じいちゃん倒れて寝てる時、もうすでにそこで画面上では首チョンパになっている。
そして、何回も画面手前に登場する蚊取り線香。
死の影が物語を動かしていく小津映画の残酷さ。
そして、最後の死の
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長屋紳士録(1947年製作の映画)

4.6

不穏だ、不思議だと言っておけば、小津映画を分かったような気になれるから言っておこう。
不穏だ。不思議だ。

麦秋(1951年製作の映画)

4.8

散り散りになるということを宿命として背負った家族という共同体の哀しさ。
そこにあるものがなくなること、片付いていくこと。

ハード・コア(2018年製作の映画)

4.6

不恰好に不器用に底辺で生きているからこそ、見えるいびつな希望もある。
この世の彼らの幸せの最適解が原始時代に戻ることなら、私たちも戻るしかない。
左近のように「間違ってるのが世の中だろ。要領よく生きる
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ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

4.8

そこに佇むこと、止まることを肯定してくれる映画。
動いてるものが一瞬止まって見える時がある。それなら、その次の一瞬は?動いていると言えるのか。
この瞬間が永遠にと思える今がそこに佇んでいる時、欠落が肯
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白夜(1971年製作の映画)

4.8

この映画の主人公は、妄想から現実に還って、そしてまた妄想に還るが、その一連の身振りはまさに映画を観る私たちそのものだ。
そして、アーティストの身振りそのものだ。
セーヌ川のほとりで夢と現実が入り乱れ、
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.6

映画が完全に音楽に敗北するラスト21分間。
フレディという伝説に映画が勝てるわけないんだということを丁寧に描く。
物語は紡がれるが、あの21分間が全てをひっくり返す。
そこにあるのは、意味のない言葉と
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

4.8

暴力には二種類ある。
世界性を閉ざしそこに暴力の主体者を閉じ込めてしまう暴力と、逆に世界性を開きそこから解放する手助けをする暴力だ。
前者は暴力によるコミュニーケーションの放棄であり、後者は暴力による
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.8

純粋な孤独は、大衆の中で何かに視線を投げかける時生まれるもので、本当にひとりでどこかにポツンと在る時は、人間は孤独ではなく誰もがひとりで在るというつながりを共有しているのだと思う。
小津安二郎は、そん
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斬、(2018年製作の映画)

5.0

塚本晋也は人と人ならざるものとの境目を撮りつづける作家だ。
人がモノに変わる瞬間を撮り続ける作家だ。
それは、人の体から手足がちぎれる瞬間であり、内臓が飛び出て血しぶきの上がる瞬間だ。
そして、血がダ
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激突!(1971年製作の映画)

4.8

追いかけっこ映画の古典的名作。

得体の知れないものに追いかけられる。
追い詰められる。
私たちの人生そのものだ。

なんだかよくわからない不安や、恐怖。
そして、トラブル。

結局はこの映画の主人公
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青い春(2001年製作の映画)

4.8

この瞬間が永遠に続けばと思える時があって、そんな瞬間は別に刺激的でもなんでもなく、怠惰が満ちている。
怠惰を肯定してくれるところにこれからもずっといたいとこの映画を見て改めて思った。
そう思うこと自体
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アウト&アウト(2018年製作の映画)

4.5

バタ臭さ満載なのにミニマル、王道なのに、いきなり逸脱。
すっごく奇妙な王道ハードボイルドコメディサスペンスアクション映画。

BLUES HARP ブルース・ハープ(1998年製作の映画)

5.0

なんて傑作。
アクセルもっと踏め!
ホモソーシャルとホモセクシャルの境目
飛行機の轟音から逃れられない沖縄
突き抜ける青春の青い海と街角
おかまのミッキーカーチス

華氏 119(2018年製作の映画)

4.8

目には目を!歯には歯を!
プロパガンダには、プロパガンダを!

なんて映画。
お陰で、マイケルムーアに扇動されてしまったじゃないか。
とにかく、純粋な行為を。
純粋な政治的行為を。
中立なんてクソ食ら
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鬼哭 KIKOKU(2003年製作の映画)

5.0

極限まで追い込まれた時男はどうすれば良いのか教えてくれるのが映画だと思う。
日本映画界最後の良心三池崇史の作る超王道ヤクザ映画。
「お前カッコよすぎるぜ」
男なら誰もが言われたいセリフ。
たとえ、絶命
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.8

内輪揉めを引き起こすダークヒーローとして一番に連想するのは、用心棒の三船敏郎だ。
まさにボーダーラインのデルトロが容貌からして、三船敏郎を意識しまくりで、はぁとため息が出た。
もう最高。

終盤みせる
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悪太郎(1963年製作の映画)

4.8

最近見た三本、正確に言えば四本が、なんだか同じ魂のようなもので撮られた作品のような気がして面白い。
映画が面白いのは、そういうつながりを自分なりに確立できるからだと思う。

森田芳光と鈴木清順。
普通
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