グッポラさんの映画レビュー・感想・評価

グッポラ

グッポラ

25歳の男。
東京都在住。
三池崇史を守る会会長。
北野武教原理主義者。

ベストムービーは「女人禁制!漢映画10選」

映画(453)
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.8

映画館の暗闇が醸し出す閉塞感が好きだ。
その閉塞感から逃れるために、私たちは集ってスクリーンを見つめる。スクリーンの奥にある解放という錯覚。
この映画の暴力は内にこもりこもったままエンディングを迎える
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浮草(1959年製作の映画)

5.0

旅回りの一座が「そこにいることを強いる共同体」として描かれており、ということはやっぱりこの映画も家族の映画なのだ。
旅回りの一座という疑似家族の緩やかな解体。
緩やかなつながりの再構築。
そこからいな
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.8

なんちゅう残酷で皮肉な映画。
スクラップに次ぐスクラップで、国家をぶち壊された後にやっと民族としてのプライドが立ち上がってくる。
誤解を恐れずに言ってしまえば、震災の時に湧き上がってきた底知れぬ勇気、
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

5.0

青春を諦めない映画だ。
戦争という祝祭、青春は大合唱の後の静けさをもって幕を閉じる。
青春を引き延ばそうとすればするほど、彼らは傷ついていく。
腕を失う、心は壊れる。
それなのに、私たちは青春を諦めな
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勝手にしやがれ!! 強奪計画(1995年製作の映画)

4.8

純粋な映画というのは、純粋な行為と同義でそれなら純粋な行為とはなんだという話になるのだろうが、純粋な行為とは自身が何故それをするのか知らない運動であり、第三者から見てもその人が何故それをするのかわから>>続きを読む

ガキ帝国(1981年製作の映画)

4.6

半狂乱こそ青春だ。
ストップモーションは青春を永遠にする。

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.8

軽トラに乗るリトルハンガーとポルシェに乗るグレートハンガー。
服を脱いで裸で踊る。

満たされない飢餓感を紛らわす為のオナニー。
オナニーほど人間にとって悲しい営みはない。
満たされるはずのない飢餓感
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のど自慢(1999年製作の映画)

5.0

意図されたものがいやだ。みたいなことを最近カッコつけて言ってみたり書いてみたり、するけれど、こんな映画観ちゃうとすべての歌は誰かを勇気付けるために歌われるべきだ!なんてダサいこと考えちゃう。
いやいや
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

5.0

長回しは鑑賞者を発狂させる。
その圧倒的な情報量によって。
同時多発的に何かがそこかしこで起こり、スクリーン内では何もかも平等で、悲しみや喜びも、生や死も平等で、血などただの赤い絵の具に過ぎない。
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運び屋(2018年製作の映画)

5.0

老いはイカレジジイから血と暴力と運動を奪ったが、イカレジジイから映画を奪うことはできなかった。
そして、これからもできなそうだ。
死ですら、イーストウッドから映画を奪い去ることはできないだろう。

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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.8

この映画は、ディパーテッド(死者)という題名が象徴するように、しっかり最後死者たちの物語として完結する。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.8

私たちは、複数の人々とともに席に座って、スクリーンを観るわけだが、その時私たちは不思議なことに純粋に孤独な個人となる。
何かを観るという行為そのものが、個人的な体験であるからだ。
同時に、何かを聴くと
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半世界(2018年製作の映画)

5.0

阪本順治は2016年に公開された「団地」という作品で日常と非日常の境目への関心を滑稽なまでに過剰な設定で表明したわけだが、この映画も「半世界」という題名が象徴するように、あの世とこの世の境目を眺めてそ>>続きを読む

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

5.0

俺にとって完璧な映画はこういう映画だ。
現実との馴れ合いの仕草であるリアリティという概念というか決まりごと、鑑賞者が「リアルだと思わされている」リアルっぽい描写を信仰するやつらからしたら、こんなこと許
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

5.0

手持ち花火をやったことある人なら、誰でも思ったことがある「線香花火ずーっと点いててくれないかなぁ」というあの儚い気持ちを映画でやってくれてるなと思った。
歩くシーンが印象的な映画で、その歩くという映画
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ブラッド・ワーク(2002年製作の映画)

4.8

「この命は誰かが罪を犯して授かったんだ」
というセリフが象徴するように、クリントイーストウッドは加害性を帯びた映画人だ。
行き過ぎた正しさを体現してきたイーストウッドは常に暴力を帯びた存在だった。
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

共犯関係という絆の物語だ。
プロローグとエピローグの間に、3つのオムニバスが複合して時間軸が交錯しながら、この映画は展開していくわけだけれど、「誰かと誰かが秘密を共有することになるまでの話」というとこ
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.8

宇宙という未知なるものは、映画においては自己に対する他者と等号で結ばれてきた。
例えば、この映画では、ニール・アームストロングにとって宇宙イコール家族であるし妻であるし、死んでいった友であるしアレンで
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

5.0

鏡像関係の連鎖。
あいつはあいつでこいつはこいつだという共感と同調。
この映画を観た私たちは、こいつらと同じヒーローなんだという自己の存在証明をせずにはいられない。

マイル22(2018年製作の映画)

4.8

頼むからずーっと撃っていてくれと思っていたら、ずーっと撃ってくれてた。至福。

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

4.8

反転と予感の映画。
この映画では反転したカットが、物語を進める燃料として機能している。
反転した画像は、鑑賞者に言いようもない不安感を煽るが、そこで私たちが感じる不安感は人間の持つ予感としか表しようも
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