ケンヤムさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ケンヤム

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間宮兄弟(2006年製作の映画)

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現在的な生の全面肯定は、変わることを強制する世の中への最大級のファックサイン。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

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世界は毎回すっかり様相を変えて私たちを襲うでしょうが、心地の良い音を奏でるための反復練習や将棋崩しなんかして、暇でも潰しましょう。
嫌んなるね。俺たちは生きるために世界に抗い続けたらどうなるのだろうね
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

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おめでとうの物語と気持ち悪いの物語、これはありがとうの物語でしょうか?繋がりを諦めない物語であって欲しい。これはただの祈りです。無視してください。叶えていただいたことないので。

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

5.0

「逃げちゃダメだ」で広げた大風呂敷を「気持ち悪い」でぐちゃっと力技で畳む。
他者との関わりのグロテスクさ。
飛び散る血は美しい。
腹から飛び出る内臓はあの花のようなピンク色。
ピンク色といえば、旧劇版
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ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー(1981年製作の映画)

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映画というのは不思議なもので、説話的なシーンの効果と情緒的なシーンの効果の境目がない。
金庫破りの火花は、金庫破りの周到さを表す説話的な効果を持ち合わせていると同時に、彼の刹那的な生き方を映画的に見せ
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

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幽霊が実体をもってそこにある時、死と生の境目は曖昧になる。
あいつは生きていているのか?死んでいるのか?
どうでもいいかそんなこと。生きてるということは死んでいるみたいなものだし、死んでるということは
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37セカンズ(2019年製作の映画)

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リアリティのある障害者描写ってのは、リアリティのある健常者描写って言ってるのと一緒だからな。
リアリティってなんだリアリティって。
リアリティとフィクションの境目ってそんなにわかりやすいものなのか。
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

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日常の中の成り行きでたまたま選択したコミュニティが、身の毛もよだつ異世界に繋がってしまっていたらどうしようというある種の妄想的な恐怖は、現代的な恐怖だ。
けど、異世界に繋がってたらいいなとも思うんだ。
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

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それでもお前らはスピルバーグを好きでいられるか?
荒唐無稽だけが映画です。

ターミナル(2004年製作の映画)

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ご都合主義の向こう側スピルバーグ。
あ、あとジョンウーね。

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

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スピルバーグにとって映画は、予知夢であり、過去のトラウマのイメージだった。
そして、追いかけっこだった。
追いかけっこという運動が鑑賞者に喚起するイメージは、過去に追い立てられ未来に迫られる自分自身だ
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

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登場人物が感知し得ないところで起きる切迫した状況のクローズアップはエンターテインメントだ。
ぬかるみで横滑りするタイヤ、解けそうな縄たちのクローズアップ。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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「解放区」という概念が、全共闘の暴力革命運動を支えていたとするならば、三島由紀夫という運動を支えていたのは「天皇」という概念だった。「解放区という概念」に対する反動として、天皇を事物として定義するので>>続きを読む