Saitoさんの映画レビュー・感想・評価

Saito

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ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.6

悪魔に憑かれたっぽい家族の話だが、この悪魔が相当性格が悪く邪悪なタイプで良い。人間を弄びに弄んで追い込んで行く様がじっとり地味に描かれていく。主人公家族は無神論者のせいなのかいくら足掻いても神の助けは>>続きを読む

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.0

想像してたよりも筋力で押し切るタイプの脚本で意外だった。ダイナー、荒野、サンダーバード、半裸で舌ったらずのブラピ、碌でも無い口髭の白人男、これぞアメリカというコッテリした絵面が満載の濃厚すぎるアメリカ>>続きを読む

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

3.5

Y2Kという言葉の響きと同じように空虚な青春。何か新しいことが起きるかもしれない期待に始まり、何も起きなかったことを虚しく回顧する。何もなかったけどあったかもしれないような雰囲気、それこそがまさにY2>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.8

今の感覚で見てしまうと劇中で起きていること自体の酷さに対して物足りなさを感じてしまう演出だが、光るものは感じまくるし、とにかく若たけしのビジュアルが良すぎる。更衣室で白竜を拷問した後の椅子にまたがるシ>>続きを読む

怪談(1965年製作の映画)

4.0

いきなりお洒落過ぎるオープニングクレジットから1話目「黒髪」冒頭のど迫力廃屋のカットでこれはヤバいと悟る。3話目「耳なし芳一」で芳一が誘い込まれる安徳天皇御陵でずらりと居並ぶ平家の前で奏でられる琵琶の>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.0

可愛らしいのだがブラックでもあり、最近の作品よりがっつりコメディしていてかなり笑える。健気なイゴールが良い。

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

完全にいつもと同じカウリスマキグルーヴだがいくら金太郎飴のようなことをしても全く問題ない、洗練されきったこの型のようなものには惚れ惚れする。ラストのアルマ・ポウスティのウィンクのカットは痺れた。

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.0

僻地のガソスタに深夜立ち寄ったら正体不明のQアノンなスナイパーに狙撃される密室劇。地味な映画だが、ウェルメイドで頭を使わないシンプルなホラーサスペンスを観たいときに丁度良い。敵が陰謀論者の右翼ぽい設定>>続きを読む

夜の河 4K版(1956年製作の映画)

3.5

当時は相当良い感じの現代的な恋愛物だったと思われるが、良く言えばかなりポップな不倫映画。バリキャリ美人すぎる職人で営業力もエグい山本富士子が特に躊躇もなく妻子持ち男を一目惚れで責め立てる勢いと天然のあ>>続きを読む

Birth/Rebirth(原題)(2023年製作の映画)

3.5

死んだ娘を医療的に甦らせる話で、抑えたトーンが好みではあるものの、この映画の大部分はマリン・アイルランド演じるマッドサインティストが支えている。胎生組織が蘇生の鍵ということで野良のブ男の精液採取して妊>>続きを読む

When Evil Lurks(英題)(2023年製作の映画)

3.8

Letterboxdで2023年のホラー映画レーティング2位(1位はトークトゥミー)になるなど結構絶賛評ばかり見かけるが納得の出来。テリファイドでもそうだったがこの監督はゴア表現が巧みで、女子供動物に>>続きを読む

悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.0

エッジの効いたフォレストガンプという感じで面白かった。35年の監禁から解放されたバビーが世界が本当に新鮮に見えるように32人の撮影監督に各シーンの撮影を分割したりバイノーラルで録音したり制作上の工夫も>>続きを読む

バトル・インフェルノ(2019年製作の映画)

3.5

多分無名映画だが意外にめっけもん。最初はかなりチープな展開で観続けるのがダルかったが悪魔降臨以降はテンションアップ。かなり高位っぽいこの悪魔が偽神父に懺悔をさせ続けるドSムーブがなかなか魅力的で惹き込>>続きを読む

DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

4.0

純粋な悪として描かれるYouTuber主人公が悪魔か何かと接触して殺り合うというかなり新しい形の悪VS悪のアクションホラーPOVコメディ。全編イギリス映画らしい度を超してクズなユーモアの嵐なのでそうい>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.5

良い映画ではあるが既視感のある作品。孤独だが質素で丁寧な暮らしと、その中にあるささやかな幸せ、それで良いんだこれこそパーフェクトデイズ、、、となるとかなりありふれているように感じる。
とはいえ確かに平
>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

降霊をドラッグやSNSネタとして扱うことで相対化するアイデアはかなり冒涜的で良かったが、その揺り戻しとしての様々なしっぺ返しのエゲツなさが個人的には物足りなかった。というか発生していること自体はかなり>>続きを読む

ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版(1987年製作の映画)

3.4

ヘルレイザー4K、劇場でみると違うとか4Kで観れて良かった、とは全くならずむしろ馬鹿馬鹿しさが際立っている感じになり楽しかった。セノバイト降臨シーンだけは今見てもインスピレーションに溢れておりカッコい>>続きを読む

人狼 JIN-ROH(1999年製作の映画)

4.0

ベストアニメの一本。この渋さでクオリティのアニメはもう作られることはないであろう手描きアニメの最高峰。背景から動画まで素晴らしい細部へのこだわりにもかかわらず抑制された演出と演技が作品に品格を与えてい>>続きを読む

シー・フィーバー 深海の怪物(2019年製作の映画)

3.4

地味だがラストのエモさがユニークだったので好感。このラストをもっと引き立てるための話に仕立てれば良かったのに。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.5

チープなドラマと役者の軽い演技があらゆる臨場感を奪いとってしまい無理だった。CGは飽くまで邦画の世界観の中ではOKレベルだがフラットな目線で見れば日本最大の映画配給制作会社の自社最大IPの周年作品がこ>>続きを読む

Unwelcome(原題)(2023年製作の映画)

3.5

若い夫婦が田舎に越して来たは良いが不穏なしきたりを守らされたり悪魔のいけにえみたいな家族に嫌がらせされたりが緩い感じで続いたと思ったら50分過ぎぐらいから急激にご機嫌系ホラーになっていく。強いっちゃ強>>続きを読む

V/H/S/99(原題)(2022年製作の映画)

3.5

頭の悪いパーティ系ホラーに全振りしてるので怖いというか楽しく鑑賞。不気味なのが無いのは残念だが中途半端にスベるよりはこれはこれでアリ。メイベルが可愛いTo Hell and Backがベスト、勢いで押>>続きを読む

Hell House LLC III: Lake of Fire(原題)(2019年製作の映画)

3.2

なぜか3作目が1番チープで怖くない。まあ楽しいホラーではあった。

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.0

冒頭から文脈無しの大量殺戮をするマッコールさんをマフィア視点で描いているようにかなり凶暴性が増した見せ方をしている。悪党を血祭りにあげるカタルシスのためのタメ、つまり悪党による悪行と痛めつけられるマッ>>続きを読む

Hell House LLC II: The Abaddon Hotel(原題)(2018年製作の映画)

3.5

前作と同じく薄暗がりにいて欲しく無いものがいる、というシンプルな絵作りが上手い。ホテルの主らしきものや悪魔または悪霊の意思のようなものも描かれているがちょっと茶番感が出てきてしまうので一作目よりはちょ>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.0

未だゼノフォビア色濃い70年代の西ドイツで剥き出しすぎる差別を受ける60代掃除婦エミとモロッコからの出稼ぎ労働者アリの恋愛ドラマ。常に他者からの冷たい視線に晒される辛さに耐えきれず「あなたと二人きりな>>続きを読む

藍色夏恋(2002年製作の映画)

4.0

パッケージが信じられないくらいダサくなってしまっているBlu-rayで再見。
上映時に劇場で観たときほどの瑞々しさは無いものの思春期のあの感じが抑揚の効いた形で詰め込まれた素晴らしい青春映画。美しくシ
>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.0

台湾版トレンディドラマ。濱口竜介が言うような今日的な問題意識に繋がるような見方は全くできなかったが、この時代特有の軽薄さとエネルギーには憧れや魅力を感じる。小気味良く、そしてベタなユーモア、よく考えれ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

なんとも余韻のある映画。冗長で居心地の悪い映像が長時間続くがラストのシークエンスのための前振りと考えれば受け入れられる。
しかし想像の世界らしきものを織り交ぜる演出はあまり好きではなかった。現実に起き
>>続きを読む

カクテル(1988年製作の映画)

4.0

若きトムクルーズの狂気を堪能できる。あらゆる過ちを正当化してポジティブな事象に転化していくガンギマリのトム。観終わった後のなんとも言えない虚無感がたまらない。

トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

4.0

これ必要か?というシーンの塊のような映画。全てがしょうもなく、しかも天然物の様相を呈しているが故に愛おしい。鑑賞後にジワジワとその良さが滲み出してくる不思議な映画。オチも嘘でしょ、という信じ難い脱力感>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

とんでもない手間をかけた見たことない映像。生成と崩壊を繰り返しながら流転する世界はまさに悪夢。悪魔的なラストも後味悪いが、ASMRみもある。計画性も無く、色んな国の公の場におけるインスタレーションとし>>続きを読む

ニア・ダーク/月夜の出来事(1987年製作の映画)

3.8

吸血鬼は全員キャラ立ちしているが、特にビルパクストンのハイテンションぶりが良い。ラストの急激な軽薄ささえ無ければ名作と呼べたかもしれない。エイリアンの出演者が3人も揃っていることを意識してのイースター>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.7

何をしてもこうじゃないと思ってしまう、しかし何ならしっくりくるのかは分からない。どん詰まりのスケールの小さいアメリカの風景と未来の無い若者の青春が深刻さの無いまま破綻していく。あんなのっぺりした世界で>>続きを読む

グレムリン(1984年製作の映画)

4.0

記憶の中のギズモはけっこうキモかったのだが今見るとめちゃくちゃ可愛い。グレムリンのバリエーションも豊かで楽しい。フィービーケイツは特に何もしてないがキュートなので印象に残る。

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

劇場で観ることができて本当に良かった。3時間近くの映画だが画面に緊張感が持続し続ける。その大きな要因はレスリーチャン。コンリーに向けられる嫉妬、京劇での妖艶な美しさ、ラストのシークエンスにおける極限の>>続きを読む

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