こうみ大夫さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

こうみ大夫

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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

育児だけじゃなく、色んな免罪符背負って人は生きてるなぁ、と感じた。それはただ人間がクズなだけで、優しさとも何とも言えないんだけど、他者のために頑張るというだけで、人は生きてけるのだろう。他者愛、優しさ>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.4

飽きずに観れる、それだけ。
映像美は流石だと思ったけど、内容に関しては「え?終わった?」という感じだった。これに中毒性を感じるのはどういう感情なのだろうか…

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.3

平くんが好きな作品と聞いてから幾余年、遂に観ることができた、しかもスクリーンで。
シンプルなストーリーでありながら、これほど子どもの気持ち、子どもの視点を明らかにした作品も珍しい。イランの寒々とした世
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making of LOVE(2010年製作の映画)

3.3

この展開は予想してなかった笑
岩切監督おすすめだから観てみたけど、花に嵐の方が面白いなー

修羅雪姫(1973年製作の映画)

4.2

梶芽衣子の存在感たるや。鹿鳴館、からの絶叫。素晴らしい。斬新すぎるカメラワークは抱腹絶倒。しかしそれが良い。

神のゆらぎ(2014年製作の映画)

3.8

飛行機が落ちなかった方が悪いことではあるが、「幸せ」だったに違いない。それは一般的な受け取り方と言えるだろう。しかしラスト、彼女の顔には涙すらない。それはどこか、すべてを知っていたかのような顔だ。ドラ>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

なんか気持ち悪い映画だなーと思っていたら…!さすが三浦大輔、スタジオの裏まで見せてくれるとは笑
劇団員の自己PR、とても良かった。
今年一番の気持ち悪さを体験したいならオススメ…

君の名は。(2016年製作の映画)

3.2

スペシャルサンクス岩井俊二(笑)
時間を超越するというインターステラーばりのことをやっていながら、上手いことまとまっていて、まぁ面白かった。
けど、納得いかないのは画の決まらなさ。アニメはどれだけ美し
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水俣 患者さんとその世界(1971年製作の映画)

4.2

訴えであったはずの水俣の“戦争”が、次第に闘争へとなっていく。今の沖縄辺野古問題、シールズの問題などとオーバーラップする瞬間が何度もある。
患者、被害者の中にある、日常を表現しているのが面白い。辛い、
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原発切抜帖(1982年製作の映画)

2.5

恐ろしく意図的。人間は馬鹿だなぁという印象。

回転(サイクリング)(2016年製作の映画)

4.0

同期が入選したので。
単純なアイデアなのに映画として成立するのが凄い。ただ存在しているものを自然のままに活かす。料理のように、映画にもそういった楽しみがあるのかもしれない。
そういった意味ではSEや画
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食卓(2016年製作の映画)

3.9

ポエムに爆笑
底辺YouTuberにも似た日常の共有、中途半端にダサいデジタル一眼ムービー感といい、現代の切り取り方がうまい。かといってビデオに陥る訳でもなく、映画でありえてるのはやはり才能。

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.4

人の命が助かる瞬間は何であれ感動するね。まぁでもそれだけの映画だった。キャラクターの仕草や言い方に性格をリンクさせてるのは上手い。けどアレクサってこんな糞カメラだったっけ…

花に嵐(2015年製作の映画)

4.8

天才の映画だ。
この年で園子温、白石晃士、松江哲明を混ぜたような才能の塊を描けるのだから、将来は文句なしに売れるだろう。
ハンディのカメラを手渡ししながら画面を遷移させる長回しは新感覚。デジタルシネマ
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イザベルの誘惑(1985年製作の映画)

4.7

ぶったまげるカメラワーク。一つも表情の見逃せない演出も見事。美男×2、美女×2という構図は完全なのかも知れない。恋愛の均衡が恐ろしいほどドキドキさせる。

怒り(2016年製作の映画)

4.0

脚本としてはクソな部類だと思うんだけど、役者の表情の見せ方が上手かった。特に、この点数は殆ど広瀬すずのお陰と言ってもいいくらい、広瀬すずが良かった。こんなにいつも広瀬すずが嫌いな僕が言うのだから、間違>>続きを読む

愛の街角2丁目3番地(1986年製作の映画)

4.8

美しさと若さが見事に融合してる傑作。激しさだけでない、独自な静かさが確かにあった。こりゃ奇跡の画だわ。こういうの見ちゃうと圧倒感ヤバいね。一緒に観た同期は泣いたって言ってたし、俺は足の震えが止まらなか>>続きを読む

大逆転(1983年製作の映画)

3.3

脚本雑すぎでしょ笑
昔の証券取引所って本当にこんな競りみたいな雰囲気だったのかな?

はなされるGANG(1984年製作の映画)

4.2

なんか凄い。消える美学なのかもしれない。8mmの儚さでしか表現できないものが、詰まっていた気がする。バスの辺りとか、とても良い。
そして、何より、スタンダードサイズは最高だ。

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

3.3

当時の黒人の立場だったら、俺は闘えてないなぁ…と思わされることが何度も。
黒人の中でも主張の違いがあり、それが結構公民権運動やアメリカ史においても重要かもと思った。

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

おそらくこの物語の現実は、ほとんどがキモい妄想なんだろうけど!それで良いんだよ!間違ってるけど笑
最後のお兄ちゃんの表情がたまらなく良かった。

冬の小鳥(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

辛い、ただ辛い。そしてこれが監督の自伝というのが衝撃。
カメラの位置が、誰の目線?と思わせるものばかり。決して見ている私たちと視線が交わらない。究極の客観であり、それは同時に、監督が今なお感じる「分か
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軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

3.7

何が真実か分からなくなってくる。ただ、生きた者と死んだ者、その間にどんな差があったというのだろう?千田少佐は秩序という言葉で、理論的にそれを説明するが、そこに真実が無いことは明らかだ。秩序なき時代にこ>>続きを読む

柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)

4.8

これぞ日本映画!一人一人のキャラクターがはまっていることもさることながら、善と悪に二分できない物語の面白さは群を抜いている。最後のぶっ飛び方も流石は深作欣二。夏八木勲の演じる別木が好きなキャラクターだ>>続きを読む

ミニミニ大作戦(2003年製作の映画)

3.6

信号をいじれる奴が何だかんだ強い笑
ウクライナ人を敵に回してはいけない。なるほど、勉強になる。

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

4.2

何度観ても傑作。周防雅之の音楽センスの高さ、半端ない。王道な撮り方の中にある無慈悲なFIX、それが役者の見せ場。

Love Letter(1995年製作の映画)

4.0

くっそー岩井俊二め!なんて良い青春映画を撮りやがるんだ!
和音の岩井俊二。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.8

日本映画の歴史、確かに変革が起きてました!
最高峰フルCGの凄さ、やりたいことをやりたいだけやってる感じ、庵野の考えたアニメにしか出来ないような絵コンテを実現してみせる東宝の意地(笑)、どれをとっても
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.0

完全に邦画じゃない。
篠田昇のカメラワークは、カットの概念を超越してる。
麻薬的な映画。どこまでが字幕を付けるべきなのか?やりたいことやり尽くしてる。

ギターはもう聞こえない(1991年製作の映画)

3.9

トイレでキスするな!笑
愛の終わりと生命の終わりが重なる。それは果たして偶然なのか?最初はメンヘラ女とか思っててごめん、マリアンヌ。
大切なものは抱きしめていないといけない。良い言葉だね。
驚くべきは
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ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)

5.0

デジタルシネマの極限。動きとともにあるカメラ。神は自然だけじゃなく、デジタルの中にも宿る。ただただ震え圧倒された。