Uさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

グリーンバレット(2022年製作の映画)

4.2

京都最強の殺し屋・国岡指導の下プロの殺し屋を目指す女子6人との合宿。
ゆるふわな前半からギアを上げていき、胸熱アクションを炸裂させた時に押し寄せる怒涛のカタルシスに耐えられず泣いてしまった。血と泥にま
>>続きを読む

健太郎さん(2019年製作の映画)

2.8

閑静な住宅街の一軒家・斎藤家に住んでいる赤の他人の健太郎さん。
バリー・コーガンばりのパスタの食らい方で惹きつけ奇妙な存在感を最後まで貫き通す健太郎さん。
アマプラで35分、さくっと摂取できる健太郎さ
>>続きを読む

[Focus](1996年製作の映画)

4.0

盗聴マニアの暴走モキュメンタリー。
全篇ほとんどがワンシーン、ワンカットで撮影されているらしく、臨場感漂う不安定さにときめきが止まらない。この時の浅野忠信の魅力は唯一無二。簡単に世の中動かせるじゃんか
>>続きを読む

成れの果て(2021年製作の映画)

3.0

姉が婚約したのは、絶対に許せない男だった。の掴みから始まりあぶり出される地方民の業。地方民の描き方がもっちゃりしててしんどかったけど萩原みのりが全部背負ってくれるので大丈夫。みのりは偉大。

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.5

隣人の嫌がらせに反撃した小説家が、マスコミやネット社会を巻き込む大騒動を起こす。
物事の一片だけすくってやいやい言う方達にぜひ観て欲しい。全てに両面がある事を想像したらいいのです。そんな気持ちでネタ元
>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.8

恐ろしい殺人が繰り広げられる悪夢に苛まれるようになったマディソンと一緒に苦悩しているうちに、ものすごい推進力で超エンタメホラーの世界を振り回された。ここまで出来たらジェームズ・ワン監督の勝ち。もう言う>>続きを読む

アジョシ(2010年製作の映画)

3.6

孤独な男と少女が犯罪組織に巻き込まれてじわじわ覚醒するやつ。
細身ロン毛がど真ん中なのでつい5億点つけそうになりましたが途中で散髪したので100点にします。ウォンビンのビターさも、キレキレのアクション
>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

いじめ自殺事件の真相を追うドキュメンタリーディレクター。信念を持ち活動をしている時に起きた信念を揺るがす出来事。
由宇子が目にしている景色に引き込まれ続けた152分。人の数だけ"正しい"がある事を痛感
>>続きを読む

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.0

休暇で秘境のビーチにやって来た美女サーファーとサメの孤独な戦い。
Gossip Girlを完走しているのでセリーナ・ヴァンダーウッドセンをほんのりと感じてリッチにハラハラできるサメ映画でした。XOXO

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.3

ブラジルの田舎町バクラウがインターネットの地図上から突然姿を消し、村の上空には未確認飛行物体が現れる。
都市伝説的な導入から切り分けていくと、気付いた頃にはカラカラに乾いた土地に狂気と憎悪の村パワーが
>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

3.8

愛情たっぷりに育ててくれた両親が信仰を抱いている宗教団体。弱った心にそっと入り込み奪っていく人達が許しがたくて鑑賞後は心がぐちゃぐちゃになった。でも芦田愛菜目線のカルト世界は不安定に高尚なバイブスで満>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.3

18世紀イングランドの王室を舞台に、孤独な女王の寵愛争奪戦。
品の無さをどれだけ上品に回避できるかと魅せるエマ・ストーンが良き。国を動かすのは絶大な権力者に群がる人々という、いつでもどこでも当てはまり
>>続きを読む

彼女は夢で踊る(2019年製作の映画)

3.0

閉館の時が迫る広島の老舗ストリップ劇場と、一瞬のきらびやかな時間に人生をかける女性達の美しさがベストマッチ!
そんな中でfuckin’ specialに出会ってしまったらどうしますか。踊るしかないでし
>>続きを読む

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.5

阪元監督が京都最強と呼ばれるフリー契約の殺し屋・国岡昌幸(23)に密着取材するモキュメンタリー。
泣いて笑って恋をして。私達と変わらない暮らしが確かにそこにあった。名古屋飯はしごからの名駅の路地裏で国
>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

YouTuberの女の子とおっさんの心温まらない話。
現代ならではの不安や欲求を纏いながら、人間が豹変する醜さをこれでもかと突き付けられた。この痛みは皆知っておいた方がいいので、クソ天気が良い日に観て
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.2

異常なスピードで時間が流れる美しいビーチ。
老いは終わりを、若きは成長を。人々が混乱する中、おっさんはゆっくり禿げていく。M・ナイト・シャマラン監督は意外と意地悪なのかもしれない。

ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

2.8

ロックダウン中のイギリスを舞台に、Zoomを介して死者と交信を行う「Zoom交霊会」をはじめた男女6人。
おばけもステイホームで参戦してくれる親切さ。止まらないアウトブレイク。ホラー映画も新しいフェー
>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.2

在留資格を失い、普通の高校生としての日常を奪われてしまった17歳の在日クルド人サーリャ。
大きな問題に途方に暮れつつも、手を伸ばせば届く距離感での揺れる心情も描く事で少しずつ色を足すように心に染み込ん
>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.5

漫画家夫婦、現実そっくりの不倫漫画を描く妻。
現実と虚構が混ざり合い曖昧になっていく黒木華ならではのキレのある怖さに震えました。そしてこの柄本佑が少し夫に似ているので、君不倫しているのかと問い詰める二
>>続きを読む

ファミリー☆ウォーズ(2018年製作の映画)

3.3

認知症の祖父がきっかけとなり巻き起こる一家総出の殺し合い。阪元監督の商業映画デビュー作だけありブラックユーモアにプロットが乗っかり餅ぐらいハイカロリーな仕上がり。松本卓也さんの、お顔が良いのにクズオブ>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.0

仕事、出産、育児期を通して描く現代女性が担う重圧と生きづらさ。今最も求められている題材を確かなクオリティで仕上げているに違いないのだけど、苦悩のみで展開していくので少しスンっとなった。育児、楽しい事も>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.8

盲目の老人が大切にしている少女との静かな暮らしに、謎の武装集団が襲撃。老人の能力大解放。まるで武天老師。流れるように前作よりも整ったアクションを繰り広げてフィニッシュし、ここから続編作る気満々な思惑が>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.3

厳格なベジタリアン一家に育った娘が獣医学校に進学する事で目覚めた生肉。
カニバリズムの異常性より野性化していく戸惑いに沿って展開していき、めちゃ面白いエンタメ作品として成立させちゃうデュクルノー監督の
>>続きを読む

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

2.8

霊が見える書店員と除霊師が、心霊探偵コンビを組んで除霊のお仕事。
イケメンがぴったりくっつく設定はどうせお前こんなん好きなんやろ感がありますが好きですし、山口由馬さんの音楽で映画が美しく格上げされてい
>>続きを読む

べー。(2016年製作の映画)

3.4

「学生残酷映画祭」において、阪元裕吾監督がグランプリを受賞した短編作品。
私達が普段暮らしている風景を一瞬にして犯罪都市に塗り替えるセンスは大学生の頃からデフォルト。純愛と暴力が対になって胸ぐらを掴ん
>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.8

キャンプに向かう若者8人が立ち寄った奇妙な村。目には目を、歯には歯を、おびんたわら様にはやべえ奴を。ホラー映画によくある展開を根底から覆す爽快感と、血と笑いの混ぜ合わせ方が洗練されてきている。どこまで>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

2015年にヨーロッパで起こった無差別テロ事件の犯人を取り押さえた3人の若者を、プロの俳優ではなく本人たちを主演に起用して描いたというクリント・イーストウッド監督の手法がドラマチックの極み。勇気ある3>>続きを読む

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

3.0

人気アイドルグループ「欅坂46」の5年間を映し出したドキュメンタリー映画。
アイドルに疎くても、僕は嫌だと叫んでいた平手友梨奈さんはどんな人なのか知りたくなる魅力がある。結局観てもどんな人なのか解らな
>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.2

カリフォルニアの砂漠のリゾート地パーム・スプリングスでのタイムループ。
そそのかされてついつい流されちまうのはそれはあれだ!夏のせい!そんな1日が永遠に続いて欲しいけど、勇気を出して進んでみたくもなる
>>続きを読む

ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)

3.5

サイコパス殺人鬼柴田VSヤンキー兄弟の超暴力映画。
人権度外視の一切媚びないスタイルに少し挫けそうになるも、イカれているイっちゃってる異ノーマルな柴田の笑顔を守りたくなってしまい無事完走。凄まじいエネ
>>続きを読む

修羅ランド(2017年製作の映画)

3.0

おっさんを襲ったら、それはヤクザでした。
12分の短編ながら手際よく血の大豪雨を降らす阪元監督の名刺的な一本。どの作品でも特に気に入っているのは、きったないフード描写。地面スレスレの低みに胸がいっぱい
>>続きを読む

ぱん。(2017年製作の映画)

3.3

朝1番早いのは ぱん屋のおじさん!
バイトの子(門脇小麦)が寝坊してクビになった実話を元に生まれたブラックコメディー。
話の広がり方がえぐい角度からくる。阪元監督は映画的笑いのセンスが抜群だと思う。ぱ
>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.5

デヴィッド・バーン ×スパイク・リー監督。
音が全秒違う顔をして、生きて、踊っていた。家で鑑賞していたらハリネズミのりんごちゃんが見た事ないくらい錯乱してしまったので、これは本能的にやばいやつだと思い
>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.5

殺し屋の少女たちが普通の暮らしに挑戦。
社会不適合者なキャラクターの魅力が凄いし、ヤクザにマシンガンをぶっ放す美女に萌え萌えきゅん。共存が難しいのはきっと君のドルチェ&ガッバーナの香水のせい。
正直、
>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

4.0

暗殺者という裏の顔を持つ高校用務員が、なめてたあいつが実は過ぎてたまらん。阪元監督はハリウッドではなく週刊少年ジャンプをお手本としている(Wikipedia調べ)だけあって次から次へと最強の敵が現れて>>続きを読む