Junさんの映画レビュー・感想・評価

Jun

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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

2.8

大人は経験するほどに傷跡が増えていく。それはソフィがまざまざと物語っている。

ソフィは大人の扉を開きつつあるハイティーンを垣間見ては胸のざわつきを覚えるようになる。そんな娘を眩しそうに見る父は影を帯
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.4

タランティーノ風味強め。
こんなブラピは初めて見た笑

別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

二人とも変態だなぁ笑
独特な愛情表現で、プラトニックなのにじっとりしていてエロい。詩的/文学的な愛。
その関係は共依存に近い。

海・崖のシーンが多くて、船越英一郎出てくる?って期待してしまった自分が
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.3

近年の新作映画は、懐かしい作品の続編が出たり(「シン」シリーズ、トップガン、タイタニック再上映を含め)新しい解釈の「新訳」というべき映画が多くて嬉しく思います。

圧倒的映像美。パンドラにいるかのよう
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.4

クソかっけぇ映画。
熱く激しいジャズ。魅せられたなぁ。
上原ひろみが音楽担当というだけで期待大。
ジャズなんて超有名な曲しか知らんし、原作もふんわりとしか知らなかったけど、体が熱くなるものがあった。
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.3

飄々としていてミステリアスな雰囲気が有村架純に合ってる。

いろんなバックグラウンドを持つ人々がちひろさんのもとにやって来る。それを受け入れて包み込むちひろさん。いろんな人生経験をしすぎて、達観してち
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

2.8

閉鎖的って、怖いなぁ。

親友のコルムにある日「人生の時間を、お前と話すことで無駄にしたくない」と言われ、「自分勝手だ」と反論するパードリック。

それでも接触を続けるからって、コルムの取った手段が極
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.0

可もなく不可もなく。
サンタさんにとっても、世知辛く生きにくい世の中になったなぁ。

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.8


あくまで実話ベースなので、全部が全部では無いと思うけど、韓国と北朝鮮の政治興味深かった。
北にも自国を憂う人もいるんだなぁ。
2人の絆は何よりも熱く感じた。

おばあちゃんの家(2002年製作の映画)

3.3

おばあちゃんっ子ならたまらない作品。
ツボを壊されても、簪を持っていかれても孫に優しいおばあちゃん。

孫がかなりのクソガキっぷりなので、人によってはイライラするでしょう。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

2.9

ふと立ち止まって"あの頃"を思い出してしまう。

率直な感想として『ナイト・オン・ザ・プラネット』と『花束みたいな恋をした』との対比を思い浮かべました。

本作は「7月26日」の1日を縦軸で描いている
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.1

一生懸命に生きる美しさを感じた。
耳の聞こえないケイコは、映画では「普通の人」として扱われている。

とはいえ、過去の試合映像を見て反省会中のケイコに、トレーナーが無意識にぶわぁーっと声で伝えてしまう
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.4

復讐に燃える主人公は、さながらジョーカーのよう。
『ゴーン・ガール』に似た印象を受けた。

「俺って女性に優しいよ」「どしたん話聞こか?」などのノーパン野郎はもちろん、見て見ぬフリをした人もしっかり復
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.1

初スタンリー・キューブリック作品。

基本的に悪口はキツくお下品な下ネタオンパレードで、観る時は1人で観るべき。

微笑みデブがまあヤバめに狂っていく。前線で笑いながら人を殺すのも狂ってるなぁ。
「戦
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アイアン・スカイ(2012年製作の映画)

2.5

『ヒトラー最後の12日間』パロってて笑った
国際政治や国連も大皮肉で笑った

1945年から月に逃げて、自力であれだけUFOや戦艦作れてるの凄すぎん?

スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.3

知らない世界を知れて面白かった
選挙活動の裏側ってこんなことやってんだなぁ

終盤に皮肉とメッセージ性が畳み掛けてくる感じキライじゃないです。結局、世の中ってそんなもんでしょ。最後に笑ったもん勝ちみた
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

2.5

リアルでシビアな『スタンド・バイ・ミー』。

想像や楽しい思い出はカラーで、現実はモノクロ。
普段は優しい父だが、酒が入るとダメになる。
父親が娘の髪を切るシーンがキツかった。
ただ、どうしようもなく
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アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

2.9

カウリスマキ作品を明るくポップにした感じ。

オードリーがジョシュに振り向いてもらおうと頑張る様子にホッコリする。

この世界の暴力は押し合いでした。揉めようもんなら、押しあってる。
特にオードリーの
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ビー・ジーズ 栄光の軌跡(2020年製作の映画)

3.6

インタビューに出てくるアーティストが錚々たるメンツばかりで、本当に彼らが凄い存在なんだと再認識。

ビー・ジーズは「恋のナイト・フィーバー」「How Deep Is Your Love」「ステイン・ア
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アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

-

レジェンド的存在のレコードショップ。
POPは手書きの方が魅力的に見えるし、ストリーミングではなく、フィジカルで買うことの重要性。店員さん達があれだけ知識豊富なら行くだけで楽しいに決まってます。

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オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

3.8

これからの季節に金曜ロードショーで放映してほしい作品圧倒的No.1。

SF×サスペンス×ヒューマンこの3ジャンルの配分が黄金比すぎませんか。
それぞれが互いを引き立たせていて、ワクワクしました。
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.3

『騙し絵の牙』然り、こういうお仕事映画は勉強になる。

設定はアニメ制作関係の人間ドラマ。アニメに限らず映像コンテンツやその他エンタメ製作の現場の方々には頭が下がります。

監督や製作者側のこだわりと
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

映画の''力''を見た。

月並みですが、本当に感動しました。心震えた。
前作の良い部分を残しつつ、新しさを取り入れるバランスが絶妙。完璧な続編でした。

きっと、『トップガン』が公開された当時も、同
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ピエロの赤い鼻(2003年製作の映画)

3.2

ピエロにとっての''赤い鼻''は大事なワケで。
最初と最後でピエロの印象が変わる。
親父はカッコよかった。

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)

3.0

音楽オタクのこじらせ男を演じるジョン・キューザックの独白を追従しながら、過去と現在を振り返るラブコメ。
サブカル系男子の特徴としては当たらずとも遠からず。
まあ、なかなか最低な野郎でした。
そして、妙
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ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

3.2

天才アーティストは破天荒であって欲しい。

自由を愛するエゴイストで見栄っ張りな「架空」の天才ギタリスト、エメット・レイ。

ハッティが好きなのに、素直になれない。
大切なものは失ってから気づく。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品は冒頭の一文が全てを物語る。

恐らく6:4で女性が悪いのでは…?
女性側は軽く暇つぶし程度に遊んでいるのかもですが、やってる事は明らかに恋人関係。
だけどあくまで私達は''友達''。

海外
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

こういう特殊な人間関係モノは嫌いじゃない。
鑑賞後の何とも言語化しにくい複雑な感情。理解出来るんだけども、どこか理解しちゃいけない感じ。主役2人の背景と見終わった後の色々な感情を整理したくなる。

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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「こんな可愛い子がビールなんか飲むわけないやん!ラテ飲む?」

洋画ではこういう貴族風味の作品はよく見かけるが、何気に邦画で初めて観た。累計400本目。

「悪者」が出て来ないあたりグッとくる。
圧倒
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.4

初めて寡黙なニコラス・ケイジを観た。
派手な映画では無い。しかし音楽の使い方が上手くて退屈さを感じずに観れてしまう。場面毎のサントラの入りが綺麗で、しかも曲の雰囲気が要所でマッチすることこの上ない。特
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.5

オシャレでエモい編集に良い音楽(特にエンディング)がいい味を出す男達の友情物語。
元カノに会いに行くのは前座で、ウードのある告白で本当の物語が始まる。正にA面とB面。

親父のラジオを録音したカセット
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.7

完全監視される劇作家と監視する国家保安省職員。
冷徹で国家に忠実な人でも、不意を突かれることもある。洗脳や統制は完全にできない事の安心感、希望のようなものを実感。

静かだが、作品全体を通して、美しさ
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.7

伯父が親父ならなぁ。
伯父の言うことを聞くだけでなく、大人の会話を見聞きして、会話の切り返し方も学ぶ聡明な主人公に心打たれた。

シドニーのいい悪女加減。そんなお母様も嫌味たっぷりでございやした。なの
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