CharlieZGさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

CharlieZG

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誰も助けてくれない(2023年製作の映画)

2.5

侵入者から逃れる女性を描いたホラー。

ほぼケイトリン・デヴァーの一人芝居。
恐怖・不安・悲哀・安堵など台詞なく表情だけで表現するケイトリンの演技力が素晴らしい。

恐怖シーンは過去のSFやホラー作品
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

3.5

週末はミュージカル
今回はエイミー・アダムスのキュートさ全開な「魔法にかけられて」


おとぎの国から現代のNYへ魔法で飛ばされたプリンセスのラブコメ・ミュージカル。

ストーリーは王道だけど純粋無垢
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.4

経営難を立て直す演劇キャンプのひと夏のプログラムを追うコメディ・モキュメンタリー。

ミュージカルだと思って鑑賞したら違った。題材がミュージカルキャンプというだけで作品自体はミュージカルではない。
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.6

映画会社会長秘書ジェーンの長い1日を追うドラマ。

映画プロデューサー志望で1/400の狭き門をくぐり大手映画制作会社の会長秘書のポストに就いた新人女性の辛辣な現実を描いている。

特に事件が起きる訳
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.8

職を追われ不運続きの夫婦が生きる光明を見出す話。

アキ・カウリスマキ監督作の常連俳優がこぞって出演。
感情の抑制を効かせた作風はいつも通りだが、どこか静かな優しさと前を向く力強さを感じた。

本作主
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

3.5

ミュージカルは苦手!

そんな苦手意識を克服するために週末にミュージカルを観る “ミュージカル克服計画”

有名作でありながら今回が初見の「メリーポピンズ」1964年版


家族円満に導く不思議な力を
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.3

シャイな田舎野郎2人が女2人にヒッチハイクされ港へ向かうロードムービー。

マッティ・ペロンパーとカティ・オウティネン最後の共演、今作のカティは可愛い女役。

田舎もんロッカーのレイノとコーヒー中毒の
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.2

自殺願望者と殺し屋の哀愁ドラマ。
ロンドンが舞台なのにカウリスマキ色に染まり、何処を撮ってもフィンランドにしか見えない(笑)

寿命には順番があって、その順番が来るまでどうやっても死ねないもの。どうせ
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錨を上げて(1945年製作の映画)

3.6

週末はミュージカル
今回は若くて細身のシナトラとケリーの共演が見られる「錨を上げて」


寄港休暇水兵2人の恋愛コメディ・ミュージカル。

マーチの有名曲で冒頭こそ空母艦上式典から始まるが中身は戦争と
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.8

一度死んだ男が記憶喪失となり新しい人生を見つける話。

仕事も上手くいかず人間関係にも辟易した時に人生をやり直せたらなぁ・・・と思う事があるが、この映画の主人公は正にその願いが叶った幸運な男のように見
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.0

新しい音楽を吸収しながらアメリカ遠征するツンドラバンドのコメディ・ロードムービー。

奇抜なトンガリリーゼントとトンガリシューズ、何気に毛皮のロングコートも可笑しいが、ギャグがある訳ではなく笑いのツボ
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.9

理不尽な扱いを受けた女の復讐劇。

無駄を廃し必要最小限の台詞しかなく映像だけで理解させる凄い作品。
68分という尺も見易かった。

ピンクのシュシュが可愛いが、一身に不幸を纏ったようなカティ・オウテ
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.6

不運な罪を負った男が愛の為に逃亡するクライム・ロマンス。

先行きの見えない仕事を辞めて再出発の矢先の不運、理不尽な転落の中で唯一見つけた愛が人生を動かして行く様子に感情移入した。

原題「Ariel
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.7

すれ違う男女の純愛ストーリー。
余計なものを削ぎ落として抑制の効いたムードがクセになる。
北欧の寒々しい風景と粘り気ある恋愛模様が演歌的で日本人の肌に合うのかも。

初デートでビンゴとかレストラン断ら
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ジュリーと恋と靴工場(2016年製作の映画)

3.5

週末はミュージカル
今回は「ジュリーと恋と靴工場」


リストラに反発し立ち上がる女達と就職難に翻弄されるジュリーのミュージカル。

重苦しいテーマだが程よくミュージカルシーンを挟むことで軽やかな印象
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スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)

2.8

11月だけの恋人の約束が切ないラブストーリー。

明るく見せてるけどサラの付き纏い方は完全ストーカー。そんな風変わりな女のどの部分で仕事人間ネルソンの人生観が変わったのか?だった。

近所の少年やライ
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

2.0

白人至上主義の女達の暴走を描くヘイト・クライム・スリラー。

仲良し奥様の午後のお茶会かと思えばだんだん様子がおかしくなり取り返しのつかない所へ突き進む異常さに気分悪くなった。

差別する側の視点で描
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ベル&セバスチャン(2013年製作の映画)

2.9

孤児と野犬の絆物語。
セシル・オーブリー著の児童文学「アルプスの犬と少年」の実写化。

第二次世界大戦中、村人から野獣と呼ばれ恐れられてる野犬が少年の優しさに触れて友達になり、ナチスを逃れるユダヤ人に
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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.0

週末はミュージカル
今回はオードリー・ヘプバーンの可愛さ際立つ「パリの恋人」


哲学娘とカメラマンのラブコメ・ミュージカル。

共感主義かぶれの書店員ジョーが写真家ディックに見初められてファッション
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キャッシュの香り(2023年製作の映画)

3.6

商品横流しで財を築き劣等感を払拭する青年のクライムコメディ。

やってることは犯罪!
このモラルをわきまえた上で楽しむべき。
まさかこれを真に受けて真似をする人はいないと思うし、現実はこんな安直にはい
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.5

故郷出戻りP男優の再起を賭けたドタバタ劇。

無責任で図々しく自己中で軽薄なハリボテ男だけど、彼の話術には一目置いた。
違法大麻を売り捌く能力は営業マンとして素質があるのではないか。
経歴を見て誰も雇
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.8

仲良し4人組の辿った出会いと別れを回想する40年の愛と友情物語。

人生は思い通りにならず、裏切りと別れが幸せな時間を切り裂き、振り返れば辛い事ばかり思い出されて・・・でも、それでも、全部飲み込んで
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恋人たちの予感(1989年製作の映画)

3.4

再会を繰り返して恋になるロマコメ。

男女間の友情は成立するのか?
拡大すれば、同性間に愛情は成立するのか?と共通すると思う。
ハリーのように、私にはないから “あり得ない” とバッサリ言い切るのは現
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.1

波乱万丈なマダムの思い出とそこから運命が変わるタクシー運転手の話。

お気楽なコメディだと思って観てたら、思いの外シリアスでヘビーな内容に驚いた。

働いても楽にならない生活に辟易しているタクシー運転
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

3.9

厄介者払いで結婚させられた2人の愛の物語。

種から育てた麦や、卵から生まれた雛が育っていくのと同じように、互いを思い遣る気持ちが本物の愛に成長して行き、どれだけ周りから利用され蔑まされても愚痴一つこ
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.4

夫の不貞が家庭を壊しても幸せは続く話。

男性目線の都合のいい展開に全く現実味がない。
幸せとは夫の幸せであり、妻や子供の気持ちは無視。
それだけにこの作品は恐ろしい。

モーツァルトが流れアウトドア
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.7

週末はミュージカル
今回は「ゴッド・ヘルプ・ザ ・ガール」

最近名前を聞かなくなったエミリー・ブラウニングが主演。

バンド結成を通して少年と少女の成長を綴る甘酸っぱい青春ミュージカル。

ギターポ
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フィンガーネイルズ(2023年製作の映画)

3.6

愛情を検査で測定する世界、恋愛研究所で助手として勤務する女が自らの恋愛で揺れるSFロマンス。

静かに進行する中にシュールな笑いを含みニコー監督の前作「林檎とポラロイド」と雰囲気が同じで好み、そしてジ
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ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.4

ラップダンサーが一攫千金を狙って転身した製薬プロパーの成功と破滅の実話を元にしたフィクション。

学歴や経験がなくても洞察と勘の良さだけで人に認めさせられるのは天賦の才、そして夢を叶えたいという強い想
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オータム・イン・ニューヨーク(2000年製作の映画)

3.3

実業家のプレイボーイが余命僅かの女と出会い変わっていくラブストーリー。

綺麗な紅葉のセントラルパークにダイアナ・クラールの歌が似合い、オシャレなラブストーリーだと思っていたので、出だしと全く違った結
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アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.5

週末はミュージカル
今回は、「アナと世界の終わり」


友人達との絆でサバイバルする青春ゾンビ・ミュージカル。

前半の学園ミュージカルから一転するゾンビ世界はコミカルで可笑しいのだが、身体を張った友
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ジオストーム(2017年製作の映画)

3.3

人類の危機を前に気象コントロール衛星 “ダッチボーイ” の謎の暴走に立ち向かうSFアクション。

ハイテク近未来の設定ながら、ありがちなコンピュータの反乱とは違って陰謀というところが気をてらわず王道ス
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名もなき歌(2019年製作の映画)

3.0

乳幼児売買を中心に政情不安定な1988年のペルーを白黒ブラウン管テレビを模した画面で描く。

出産直後に赤子を盗られた女ヘオルヒナが新聞記者と組んで取り戻しに動くんだけど、具体的に組織へ乗り込んだり闇
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(2023年製作の映画)

4.1

実際の障害者施設殺傷事件をモチーフにした辺見庸著小説の映画化。

社会から隔絶した森の中にある障害者施設「三日月園」。
そこで働くことになった作家堂島洋子と夫昌平と同僚さとくんと坪内陽子の4人の目を通
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ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.0

父と息子の確執が誤通知により調和へ動き出す話。

父と息子はある意味ライバル。
父を超えることは息子の潜在的な目標、そして父からすると息子は何歳になっても子供でその上に立つ父のプライドは揺るぎない。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

先住民族連続殺人の闇に潜む非情な計画。
こんな事件が検挙もされず罷り通った時代のあった事に驚く。
それほどヘイル氏は絶大な権力を持っていたということか。

穏やかな笑顔の奥の悪意、デニーロはこういう役
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