drymoonさんの映画レビュー・感想・評価

drymoon

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ヴェルクマイスター・ハーモニー(2000年製作の映画)

4.9

太陽がそこにいて、地球がその周りを回る。その地球の周りを月が回る、ただそれだけのこと。
たしかダムネーションを観たあの日も雨だった。普段は憂鬱でしかないこの雨、三位一体が生んだ産物であるこの雨を、今日
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.5

他人の気持ちがわからないおばさんが、深夜を徘徊してひたすら人様に迷惑かけ続けるお話。車降りたときからただただしんどかった

女っ気なし(2011年製作の映画)

4.9

シルヴァン、ありがとう。キュッと、いや、ギュウっとなった。

お早よう(1959年製作の映画)

5.0

おはようございます。いいお天気ですね。あの雲、おもしろい形してますね。本当にいいお天気ですね。そんな無駄な会話ばかりしていて肝心なことを言えない。けれどもそれはそうとして、草むらで釜の飯食って茶を手で>>続きを読む

俺らのペンギン・ブーツ(1992年製作の映画)

4.8

YouTubeで何回も観た。このリーゼントが1番調子いい気がする。揺り籠から墓場まで、頭から爪先まで。生涯リーゼント

ロッキーVI(1986年製作の映画)

4.2

こういう映像撮りたい、くだらないことを全力で

簪(かんざし)(1941年製作の映画)

5.0

温泉で簪が脚に刺さったことによる叙情的イリュージョンの力は凄まじく、頑固な先生を夢中にさせ、変わらぬ日々に最早日記を書ききってしまった子供たちの夏休みに彩りを添える。戦前のバカンス、簡素だけども賑やか>>続きを読む

Valimo(2007年製作の映画)

4.7

たったの数分でも充分堪能できる。にしても本当にブレッソンが好きなんだな

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.9

本当に面白い。鳩と猫の鳴き声、そして左手からの寝声が混ざり合った数分間はさすがに笑ってしまった。熟睡してくれてありがとう。
モノづくりにおいて、仕上がる度に高揚したり、落ち込んだり。この一喜一憂の為に
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闇を横切れ(1959年製作の映画)

4.8

夜に考え事をしても仕方がない。パーっと飲んでぐっすり眠れば次の朝には頭が冴える

ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版(1973年製作の映画)

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同じ映画を複数回観ることはほとんどないのだけれど、これは映画館で観なければいけなかった。これで観納め。心の奥底にしっかり収まった

秋日和(1960年製作の映画)

4.8

いやはや、これもまた本当にありがとうございました

小津と語る Talking With OZU(1993年製作の映画)

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私は11本ものダメな映画を作りましたが それもあなたのせいです 76年兄に強引にロンドンで見せられたのが「東京物語」でした その時から私は文学への憧れを捨てて"赤いヤカン"を探すことにしました
アキカ
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エドワード・ヤンの恋愛時代(1994年製作の映画)

4.7

数々の登場人物、十人十色でありながら等しく、愛のある眼差し。それだけで満たされる
高層ビルから覗く早朝の景色をバックに顔も見えない2人の会話、わずかに顔を横に向けたとき、微かに光が入り表情が窺えるがす
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.9

皆他人事で、どこにもぶつけられない閉鎖感が際立つ。突き放すでも寄り添うでもない切り口に持ってかれた。
出発を待つ列車のシーンにあっぱれ。明大校歌が母校の校歌のように聴こえる、いまにどこかへ送り出されそ
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ぼくの小さな恋人たち(1974年製作の映画)

4.5

行き場のない鬱憤とか、権力に対して抵抗できない、する気もないのとか、性欲には抗えないところとか、その不器用さが愛おしい。世界が刺激に溢れていて、見るもの全てを吸収し行動に移す。あの頃の外の世界はやけに>>続きを読む

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.6

飲むために生き、飲みながら生きるベルリン飲酒旅行、片道燃料で突き進む。黙々とひたすら酒を浴びる、無言の抗議。周りの音など何も聞こえていないよう、ひたすらピースサインの姿が様になる
なにより撮影が素晴ら
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夏物語(1996年製作の映画)

4.8

グループ行動は嫌いだ、加わろうとしても結局やめる。
自己批判は終わった?傲慢さの裏返しよ
かなり嫌な映画だけど、夏だからよし

トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

4.7

開始早々どうなるんだと思いつつ、長い瞬きをしてしまった。目を開けるといつの間にか船の上にいた。そこからというものの、遭難目指して島に行くなんて、本当にくだらない。それでもどうにかバカンス楽しもうの精神>>続きを読む

小説家の映画(2022年製作の映画)

4.6

開始早々ズームインしててホッとした。
カリスマ性があるとか、やらないのは勿体無いだとか、無責任に投げつけられた言葉に対しての不機嫌さ、気まずさ。その後の張りつめた空気を作り出すのが相変わらず巧い、とい
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カオス・シチリア物語(1984年製作の映画)

4.5

純粋無垢と言うべきか、久々にピュアな映画を観た。子に母が優しくあれもこれも教えてあげる、みたいなそんな感覚。
あの海水すらも純度が高すぎて塩気を感じない、でも海の匂いはした

闇金ウシジマくん ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

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シーズン重ねるごとにイマイチ
part3なんて園子温のデジャブ。もしくは逆、どっちでも良いけど
卵が先か鶏が先か的な

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