drymoonさんの映画レビュー・感想・評価

drymoon

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宝島(2018年製作の映画)

5.0

いつも通り鑑賞後は少し先の駅まで歩く。いつも通り観覧車やアトラクションが煌びやかに輝く。閉園間近の遊園地 夏の夜はいつにもまして賑わいがあった。同時に終わりを惜しむような ちょっぴりおセンチな不滅の空>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

できることは提起することくらいしかないのかもしれない。解決する術は何もしないということ ただすすむ力を止めることもできない。すべて他人事だから

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.2

あまりの雷雨に雨宿りを繰り返し、とある展示へ。観終えると空には晴れ間が差していて、わざわざ外へ出た甲斐があったなと思う。ただそこに土の匂いがないこと それがさみしい

WALK UP(2022年製作の映画)

4.8

いよいよ昼間からワインを空けはじめたか と思ったが結局焼酎に落ち着いててなんだかホッとしてしまった。だれかも言っていたけれど ほんとうに楽しくて笑えると自分も思う。いつまでも撮り続けてください

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.9

アパートの敷地内入ってからエンディングへの一連の流れ 良すぎ。あんな出会いすら奇跡とも言えるのに ちゃっかり作家で売れて再会とかあり得ないでしょ。ありがとう

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.9

幾度も訪れたはずのウィーン、4,5年前のことなのに随分色褪せてしまった。それからというものの、何を成すでもなく ただ空白で過ごしてきたなとしみじみ

美しき仕事(1999年製作の映画)

4.9

何かが起こってからでは遅い。違う、起こるから全てが始まる。葛藤を超えた脊椎反射的な欲望よ。これは狂詩曲のミュージカルだ。脈打つ左腕 The Rhythm of the Nightで舞う姿 泉が溢れた

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.8

ただハートフル、というだけでない。各々のこれまでの人生 生まれ育った場所を離れてダゲール街を選んだ軌跡 それからの日々 夢と現実。ラスト、カメラを見つめる彼らの姿に滲み出ている

麻雀放浪記(1984年製作の映画)

4.8

草笛と流れ星 借りた霊柩車漕いで家まで送るかと思えば坂を転がされるオッサン 良い

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.9

煙草を買う手 お札を数える手 お酒を運ぶ手 猫を救い出す手 鞄を持つ手。暖簾越しにみつめる姿 寡黙な子が小銭をみつけて溢れる笑顔 鼻歌混じりの出前。二言目には死ぬという男 人間死ぬまで生きなきゃいけな>>続きを読む

サンタクロースの眼は青い(1965年製作の映画)

5.0

誰だ叫んだのは 新年だろ みんな友達だろ 飲もうぜ クリスマス~年明けにかけての湿っぽさ、あの時にしか味わえない空気がちゃんとある。またサンタクロースの仮装バイトが日に日にしみったれていく様よ
JLG
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わるい仲間(1963年製作の映画)

4.9

プライドや虚栄心が一時的に思考を奪い去る。徐々に浮き彫りになる無垢さ、罪の意識、良い。なにより階段を下るスピードよ!行動が思考を決定する
カイエ・デュ・シネマの金庫にお金があってよかった

人情紙風船(1937年製作の映画)

4.8

膨らむということはいつかは萎む、ないしは爆けることがあるということ。またそうでなくても水の如く流れていってしまうこともある。人情は紙風船。ありがとうございます

恋のエチュード(1971年製作の映画)

4.7

エピローグというものがね、好きなんですよ。作者が鑑賞者の視点に立っているような、その手から一度離れている感じがね。共に観てる気がして、嬉しくなるのです

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

4.7

欲望に忠実 素直 あまりにも素養がありすぎる男 名探偵ドワネル 登場!

あこがれ(1958年製作の映画)

4.8

この初々しさ、瑞々しさよ!
初夏だ、いよいよだ。夏は童心にかえる

イントロダクション(2020年製作の映画)

4.6

目の前の1つのことが当人にとってはとてつもなく大きなことで、でもそれは視野の狭さとかではなくただ本当に生きる上での重要な問題なんだ。
誰しもその時を過ごしたはずなのに、飲んでも絶対酔わないこと、なんて
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ヴェルクマイスター・ハーモニー(2000年製作の映画)

4.9

太陽がそこにいて、地球がその周りを回る。その地球の周りを月が回る、ただそれだけのこと。
たしかダムネーションを観たあの日も雨だった。普段は憂鬱でしかないこの雨、三位一体が生んだ産物であるこの雨を、今日
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.5

他人の気持ちがわからないおばさんが、深夜を徘徊してひたすら人様に迷惑かけ続けるお話。車降りたときからただただしんどかった

女っ気なし(2011年製作の映画)

4.9

シルヴァン、ありがとう。キュッと、いや、ギュウっとなった。

お早よう(1959年製作の映画)

5.0

おはようございます。いいお天気ですね。あの雲、おもしろい形してますね。本当にいいお天気ですね。そんな無駄な会話ばかりしていて肝心なことを言えない。けれどもそれはそうとして、草むらで釜の飯食って茶を手で>>続きを読む

俺らのペンギン・ブーツ(1992年製作の映画)

4.8

YouTubeで何回も観た。このリーゼントが1番調子いい気がする。揺り籠から墓場まで、頭から爪先まで。生涯リーゼント

ロッキーVI(1986年製作の映画)

4.2

こういう映像撮りたい、くだらないことを全力で

簪(かんざし)(1941年製作の映画)

5.0

温泉で簪が脚に刺さったことによる叙情的イリュージョンの力は凄まじく、頑固な先生を夢中にさせ、変わらぬ日々に最早日記を書ききってしまった子供たちの夏休みに彩りを添える。戦前のバカンス、簡素だけども賑やか>>続きを読む