drymoonさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ジャンヌ・ダルク裁判(1962年製作の映画)

4.2

ブレッソンだ、どこまでもブレッソン。ストイックすぎる。ありがとう

断絶(1971年製作の映画)

4.6

生気のない若者と、対照的な中年。世代間断絶。時間や記憶を感じさせない彼らと102分を共有した。ただそれだけ

ラ・シオタ駅への列車の到着(1895年製作の映画)

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列車が近づいていくにつれ、客席はパニック状態になっていった。観客は席を立ち、逃げ去る。この瞬間、映画芸術が誕生した。ここで誕生したのは、新しい美学的原理である。
映像のポエジア

ヘカテ(1982年製作の映画)

4.2

コーヒーはブラックに限る。甘いのが美味いのはひと口目だけですぐ飽きる

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.8

あちら側からこちら側に渡って満たされたのならば、それははただのエゴ

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

4.4

修道女のシーンからいよいよおもしろくなった。同じ眼をした者同士ではあるけど相反してた

(1969年製作の映画)

4.8

良いタイミングで鑑賞できた。イメージが固まりつつある、ありがとうございました

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.3

ラブドール大爆発、通天閣からのカットバック、逆さ煙草線香
ロマンポルノの制約が、ちょっと障害になってる気がしなくもない。ATG映画だったらな、と思ってしまった

ベッド・パートナー(1988年製作の映画)

4.9

なんだろう、ありがとうございました。という感情でしかない
ママチャリと慣れない煙草の長周し、泣きながらも玉は出続けるパチンコ、絶妙なダンスシーン、挙げたらキリない。全部ありがとう

逃げた女(2019年製作の映画)

4.5

同じ言葉を繰り返すのは本心じゃないから。自分が1番わかってるだろう

オアシス(2002年製作の映画)

4.8

語らかった。いや、語る必要などなかった。知らなかった。いや、知ろうともしなかった。普通に考えたらわかること。で、その普通って何

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

4.7

キマりすぎない画、ハマりすぎない会話、バランスが良いから観てられる。
映画は退屈なんだから、私的な回想を描いた作品こそおもしろい

クレアのカメラ(2017年製作の映画)

4.7

絶妙な距離感が会話の間に現れてる、唐突なズームイン/アウトが生っぽくて良い。これくらいのテンションが今の気分かもしれない

暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

4.7

千と千尋の神隠しって、なんか不気味で怖い。蚊取り線香に火をつけて、スイカ食いながらまた観ようかな
映像と内容のズレ、ここがミソ

愛と希望の街(1959年製作の映画)

4.8

鳩小屋と鳩、2つの破壊が象徴的。本来ブルジョワはそれをする必要はないのだけれど、あのカットを挿れることで隔たりの大きさが強烈に増す

上海から来た女(1947年製作の映画)

4.8

やられた。これくらい突き放してくれるのが良いんだよな、また

囚われの女(2000年製作の映画)

4.4

当時高校生の自分に観せてやりたいね、今観るにはちょっとしんどかったけど、ラストがアレで良かったよ、救われた

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.9

観終えてからしばらく経って、この作品を改めて振り返りたい。正直苦痛だった3時間を共有したこと。それを今になって感じているもの。それが意味のあるもので、この感情を心に留めておきたい。参ったな

秋立ちぬ(1960年製作の映画)

4.8

トリュフォーやタルコフスキー然りやっぱり子供に海行かせるじゃん。カブトムシ捕るはずなのにあいつは勝手に江ノ島行って、かたやこっちは汚い晴海ずら。大人は口ばっかり達者で身勝手でなにも判ってないずらに。世>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.4

人の話をそんな顔して聞かない、確かに露天風呂気持ち良いけど

ハズバンズ(1970年製作の映画)

4.3

欠けてはならないモノ、それを失いバランスが崩れる。醜いものだがカメラを向けられた男たちは生々しく、確かな温度がそこにはあった

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.6

あっという間に新学期だってのに、今日も1日長かった。夏の夜にもう一度観ることにしよう、その頃には高速道路かっ飛ばしてるかな

厳重に監視された列車(1966年製作の映画)

4.6

もう一回チェコに住んで、片っ端から筆下ろしお願いしようと思います

テオレマ(1968年製作の映画)

4.8

ある対象に触れた時、それが些細なことであっても、潜在的に持っていたものが開花することがある。また顕在的なものが崩壊するとも言えるけど、盛者必衰。その花の開き方は人それぞれで、良し悪し関係なくつぼませる>>続きを読む

モード家の一夜(1968年製作の映画)

4.3

出会ってから経た時間より、出会ったときの時間の密度

ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

5.0

湿っているはずなのに、ショットのは乾いている。空間と時間をふんだんに使い、余白を与える。ストーリーなんてのはこれで良い。雄弁に物語っても法律に縋っちゃって、犬に吠えて満足、それで良い

台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.9

絶妙なピリつき具合を感じさせる空気、都市の発展と共に隔たり合う2人。画一化される中で効くのかもわからない薬を甘んじて受け入れるのが良しとされていることが、悔しい

シナのルーレット(1976年製作の映画)

4.6

大人らしい醜い部分を抽出してポタポタ垂らされている様を見せつけられているような感覚。それだけに最後の高笑いがよく響く

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.5

彼のみなぎるエネルギーに圧倒された。知らぬ存じぬは許せないが為にあそこまで発起できるのはな、やり方はアナキストさながらという感じだったけど