drymoonさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

アジズ・アンサリの"今"をブッタ斬り!(2019年製作の映画)

4.2

コンサートホールみたいなとこより小さいバーみたいなとこでやってるやつが好き

アタラント号(1934年製作の映画)

4.7

シンプルなストーリーをここまで秀逸に描く、ユーモアに富んだ前半から後半の物理的な距離をもろともしない官能的な表現。シンプルと言いつつもただ幸福感に満ちたストーリーではなく回り回るまどろっこしい展開だか>>続きを読む

夜の女たち(1948年製作の映画)

4.2

暗闇の中にみえる微かな光、そんな綺麗事を述べることさえ烏滸がましい

アルチバルド・デラクルスの犯罪的人生(1955年製作の映画)

4.8

マネキン燃やした時の表情が秀逸。箍が外れても他の手段で補えるし、言葉ひとつで180°変わるもんだ
最後の最後までユーモアに溢れてて、メキシコ時代のブニュエルも良かった

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.9

無気力、厭世的。政治でも宗教でも愛でも救えない、勿論金などもってのほか。その先にあるのが絶望でも、生まれながらに死に向かうわけだからまだ生きよう、なんてなぜか活気づけられた。自身で変えてしまえば良い、>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

軽快なテンポに乗せられて緩やかな笑いに誘われる。ボツにした記事が実はよかったり。そんなフレンチディスパッチも終刊、お疲れ様でした。
ウェスもロイもアンダーソンと付く人は緻密で凝りがち、どちらのユーモア
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.7

太い芯一本通っててもヒビが入るときがあるけど、そういう人は修復が早い。みんな人間臭くて、ちょっと羨ましさすら感じた

草の上の昼食(1959年製作の映画)

4.3

映画は自由だからおもしろい。自然と共に生きる

ドラッグストア・カウボーイ(1989年製作の映画)

4.6

付き合いかたは人それぞれ、肯定も否定もしない。日常に彩りを添えるなら

昼顔(1967年製作の映画)

4.7

何事も塩梅が大事。それをぶち壊してるブニュエルが好き。ラストへもっていく流れがスムーズで少し驚いた、これからも妄想の世界に没入していくんだな

おなかすいた、寒い(1984年製作の映画)

4.7

対象は違えどたしかに2人とも飢えていたし、寒さを感じてた。心の赴くままに生きるさまがテンポと相まって小気味良い。おかわりください

午後の網目(1943年製作の映画)

4.4

結末を見るに、これが作られたのも必然であったように思える
白昼夢、浮遊感

色即是空(1975年製作の映画)

4.4

色即是空、空即是色は般若心経の中での好きな文句。これを観て感じたのは結局、そういうことだったのかもしれない

つぶれかかった右眼のために(1968年製作の映画)

4.5

フィジカルに激動な時代だったからこそここまで狂気に満ちたカオスが映せるのだと思う

自由の幻想(1974年製作の映画)

4.7

檻のなくなった動物園みたいだった。起きる事象すべてが振り切れていて、相変わらずブニュエルはおもしろい。と同時におもしろ可笑しさを感じる時点で自分の不自由さに気づく

奇跡(1954年製作の映画)

4.7

全て表裏一体。なにをするにも一線超えていききらなきゃダメなんだ

Smart Boy, Good Phone.(2021年製作の映画)

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ひとつだけわかったこと、42、つまりこれを作った人はトニブランコのファンであるということ

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

4.4

メッタメタ。比較的わかりやすいし、楽しめる。実際に起きる事象は退屈、けれど頭の中に思い描いたことは割と現実で起こったりしてるもので
少し話はズレるけど、トリュフォーが脚本に基づく映画よりその撮影風景を
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第三世代(1979年製作の映画)

4.8

"映画とは1秒25回の嘘だから、全て嘘であり同時に真実である。そして真実は嘘の中にある。映画では嘘が真実の装いで示される。映画は唯一の小さなユートピア"
意思と表象の世界の下で、欲望に溢れていた。エゴ
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ワールド・オブ・グローリー(1991年製作の映画)

4.7

悪夢でもなんでもなくただ現実、目を背けたい人は神にでも縋ってれば良い

真人間(1938年製作の映画)

4.5

ここ数年、おそらく今年もただの日常と化すクリスマス。それでもやっぱり特別なわけで。音楽なり映画なり、徐々にそれを求めるフェーズに入りつつある
前科者の2人、反犯罪が核でありながらも小粋なラブロマンス。
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.4

1→2→3の順に好き
すれ違い具合が側から見る分にはおもしろい。東京を外国語の観光ガイド持って観光客みたく旅行したら違う景色見れて楽しそう

やさしい女(1969年製作の映画)

4.6

感情はいらない、抑制すれば素直な台詞になる。と、ブレッソンのシネマトグラフを象徴するワンシーン。決定的瞬間を写すことなくこちら側に含みを持たせる
風呂場で石鹸を渡すことしかできず、関係が逆転してラスト
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緑の光線(1986年製作の映画)

4.9

ああでもないここでもないと言いながらも外へ出るのいいな、久々に1人旅の気分。にしても最後綺麗に収まりすぎだよ畜生