米さんの映画レビュー・感想・評価

米

片思い世界(2025年製作の映画)

4.5


ほんとうに奇跡のトリプル主演。同じ苦しみを抱える3人のバチバチに熱い演技をこの作品で見ることができてまさに激アツで最高。それぞれの丁寧で柔らかく繊細な表情の細やかさがとにかく魅力的で、ずっと3人に目
>>続きを読む

バグダッド・カフェ 4Kレストア(1987年製作の映画)

4.3


めっちゃ好きだった。
ほんまに良くて、心温かくなった

ヤスミンとブレンダって、実は仲良くなる前はほとんど言葉を交わしてない。でも、言葉にしなくても"お互いに何かを抱えている"ってことをちゃんと理解
>>続きを読む

(2025年製作の映画)

3.8


白黒映像なのに、生活音や季節ごとの料理のシーンから、色が自然に浮かび上がってくる感覚があった。色気もちゃんと感じられて、映像としてめちゃくちゃよく出来ていた。

見えない敵が徐々に姿を現しはじめ、気
>>続きを読む

知らないカノジョ(2025年製作の映画)

3.8


ずっと見ていたくなるような、2人の圧倒的なオーラがあった。ただそれだけじゃなく、自然な演技にすごく引き込まれた。あまりにもファンタジックではあるけれど、しっかりロマンチックな物語として成り立ってて良
>>続きを読む

断捨離パラダイス(2022年製作の映画)

-


清掃業者に部屋を片付けてもらうのに、みんな「汚くてすみません」と謝るのが面白い。

汚部屋の描写はめちゃくちゃリアルだけど、話はさっぱりしてて、超気楽に観れる作品だった。

母に強いられてピアノ一筋
>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

-


聴こえてくる歌声、ダンス、音楽、音、顔の穴に入り込むすべてが気持ちよくて圧倒的だった。やっぱりミュージカル映画は映画館で観るべきです。

チャリティの求める夢と、バーナムがすれ違っていく姿。夢を1人
>>続きを読む

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

4.4


初めて触れた作品。
抗えない運命。
自分の人生に重ねても、喜怒哀楽がぎゅっと詰まった作品だと感じた。エンドロールの長さも、余韻に浸るのにちょうど良かった。

誰しも夢を見た子供の頃があるけれど、そこ
>>続きを読む

35年目のラブレター(2025年製作の映画)

-


いち早く、試写会で鑑賞させて頂きました。

公開おめでとうござます。

自分の出身地の奈良県で撮影していたと聞いてから、早く観たて堪らなかった。

保さんと皎子さんの関係は、言葉を超えた愛情が伝わっ
>>続きを読む

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.0


ボブ・ディランについて、「風に吹かれて」でノーベル賞を受賞したことくらいしか知らなかった。だからこそ、この映画を通して彼の姿勢や生き方に触れられたのが新鮮だった。役者たちの歌声も最高だった。ほんでま
>>続きを読む

大きな玉ねぎの下で(2025年製作の映画)

3.7


手紙を書くときに響く、ペンがコツコツと鳴る音が心地よくて、文字を綴る時間の温かさを感じた。

どの時代でも「文字で伝えること」「行動に移すこと」は変わらず大切で、この映画を観ながら改めて実感。すごく
>>続きを読む

セプテンバー5(2024年製作の映画)

3.8


90分という決して長くない上映時間ではあったけど、 ものすごい長い1日だったということが伝わるずっと続く緊迫感。映画館だからこそ感じられる空気感でもある。

この日、初めてテロリストを生中継した事実
>>続きを読む

野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.4


交わるはずのない存在たちが、少しずつ交わり合い、互いの命や居場所を認め、称え合いながら共に生きていく、その姿に胸を打たれた。

異なるもの同士が共存していくことの難しさや美しさが、優しく、力強くも描
>>続きを読む

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.3


この作品のタイトルを「ファーストキス」にする坂元裕二さん、やっぱりすごい。観終わったあと、結婚したくなったような、でも結婚したくなくなったような、不思議な感情。好きな人と観に行けたらより◎

「人生
>>続きを読む

リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.1


辛い歴史を巡るツアーに参加する7人のことをベンジーが”壊れた家族”と表現していたのが頭に残ってる。

それぞれが抱える痛みや寂しさには他人には完全には理解できないし、同情することもできない葛藤とそれ
>>続きを読む

劇映画 孤独のグルメ(2025年製作の映画)

-


五郎さんの綺麗な食べっぷりは海を超えても流石の一言。少し無茶のある設定も面白く、(SUPのシーンから無人島でサバイブする流れ好き)作品の雰囲気もあり、ひとつの緩さとして楽しめたのも魅力的。

オダギ
>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.3


アースの"September"改めて名曲。

「貴方と出会えたことを忘れない。でも、貴方は覚えている?」という問いかけ、相手への寂しさだけでなく、自分自身と向き合う葛藤をものすごい感じた。

お互い
>>続きを読む

めがね(2007年製作の映画)

-


何かを手放したいという気持ちに動かされて、電波も届かない島へやってきた主人公。そこでの「黄昏れる」時間の過ごし方がわからず、理想と現実のギャップに戸惑ってしまう様子が印象的だった。

焦らず、飽きる
>>続きを読む

サンセット・サンライズ(2025年製作の映画)

4.0


美味しそうな魚料理が沢山出てきてお腹空きまくりです🎣

震災が特別あった悲惨な出来事として描かれているのではなくて、日常の中に溶け込んでいるもの、当たり前ではないけれど、日常の一部であることが、物語
>>続きを読む

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

4.5


2024年映画納めとして最高の作品だった。

主人公のローレンスに自分を重ねてしまい、時に苦しくなるものの、自分自身成長していきたいと思えた映画。

「映画が大好きだ」だけで終わらせず、
「君は何が
>>続きを読む

聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~(2024年製作の映画)

-


原作の流れや雰囲気が感じられず、福田監督の色味が強く出すぎていた印象。俳優さんたちで遊んでいるような雰囲気は伝わってきましたが、結果的に「ただそれだけ」で終わってしまったのが惜しかった。

昔鑑賞し
>>続きを読む

レ・ミゼラブル デジタルリマスター/リミックス(2012年製作の映画)

5.0


吹奏楽で出会った「レ・ミゼラブル」。ずっと頭に残り続けていたメロディ。そんな作品を今回スクリーンで観られたことが、本当に幸せでした。

今だからこそ、それぞれの登場人物たちの抱える辛さが胸にくる。エ
>>続きを読む

レッド・ワン(2024年製作の映画)

-


上映が早々に終了してしまったのは少し残念だったが、クリスマス当日にワイワイ盛り上がりながら観てもらう作戦だったのかもしれない、その策略にまんまとハマりつつも、めっちゃ楽しめた

六人の嘘つきな大学生(2024年製作の映画)

-


グループディスカッションのシーン、15分ごとに話が進んでいるのが分かりやすく伝わって飽きずに楽しめた気がする。
犯人の動機に共感は難しいが、人と関わるときに悪い面を隠して良い面を見せようとするのは、
>>続きを読む

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

-


何気ない会話でさえ、あのベンチにとってはひとつの物語なのかもしれないと思うと、日常の面白さがさらに増す。家で観ていた小さな物語が大画面に映し出される贅沢さ、とにかく満足度が高いし、観終わった後も話が
>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.6


静かに熱を感じさせながら、圧倒的なエネルギーに包まれるような体験をした。映画館という特別な空間で観ることで、その魅力が一層際立つ作品。

あの頃、一緒にいた誰かのこと。過ぎ去った時間。ふと気づくその
>>続きを読む

本心(2024年製作の映画)

-


近未来を想定していたり、過去を想わせたり、テーマがごちゃごちゃしすぎてて、予告から思っていた母と子の関係を重点においた話しではなかった。 

それでも優秀なキャスト方々、それぞれの役者さんの爪痕の残
>>続きを読む

十一人の賊軍(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


抜かりない殺陣シーン、斬首のシーン、慣れない時代劇でもはちゃめちゃに楽しめた。

生死の際にいる、自分自身を守るための戦い。敵でもないが、仲間でもない。それぞれ個性を放つ10人の賊人と11人目の〇〇
>>続きを読む

スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム(2024年製作の映画)

-


初めてスマホシリーズを観たので前回までノリも分からず淡々と時間が過ぎっていった。浦川の人間性を追う部分に焦点を置いていたのが逆に楽しめた

🎞️-65

アイミタガイ(2024年製作の映画)

3.9


時間が合ったのでたまたま観た映画がこれまた良くて、これもご縁やなあと感じた。今の自分が観ることができてよかった。良いことも悪いことも縁だなーって思うと凄く気持ちが楽になる。互いに持ちつ持たれつ、今あ
>>続きを読む

とりつくしま(2024年製作の映画)

3.6


予期なく死んでしまった人が何かなりたいモノに取り憑いて、未練のある人や街を見守るという話。

ファンタジーではあるが、毎日欠かさずに「おはよう、おやすみ、行ってきます、おかえりなさい」と言うことがで
>>続きを読む

まる(2024年製作の映画)

3.6


仏教の話から始まる教え、改めて日本には和に倣って存在するものが多いなと感じた。

綾野剛さんが演じていた、お金とか人望というものに対する執着心が人一倍強くなるのも、ふと寂しいと感じるのも物凄く現代の
>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

-


個人的な話にはなるが、ある日電車で人身事故に遭遇し、3時間半も車内に座り続けるという体験をしました。その時、心を広く持つためにと、鑑賞。本当に優しくなれる。車内で涙溜めてた。

人から受けた言葉は、
>>続きを読む

サユリ(2024年製作の映画)

3.7


今まで観たホラー映画の中で、これほど人の生き様を感じる作品は初めてで、とても新鮮だった。「よく食べ、よく寝て、よく笑うこと、これが生きている人間の使命だな!」と、映画を一緒に観た同行者と話すようにな
>>続きを読む