あぶれ者の生々しい表情が凄まじいのだけど、会話の内容に最後まで乗り切れなかった。言葉のリズムがいかんせん心地よい、というか表拍的なのがよりいっそう緩やかな眠りに誘う。
贅肉のいっさいを削いだにもかかわらずジューシーな噛みごたえのあるカウボーイ映画。カーチェイスも、馬乗りも、小さな街でのアバンチュールも、本当に必要なところだけを抽出して組み合わせていて、究極に洗練され>>続きを読む
上映後の監督トークで、これは思春期映画であり、たぶん日本で初めて、青春映画ではなく思春期映画を撮ったのは自分だ、というようなことを言っていたのが印象に残る。思春期というのは自分の世界がちょっと広がっ>>続きを読む
ゴッドファーザーを観たときと似たような感覚で、利権を巡る争いと親族間の諍いがうまくマッチしつつ、プロットの筋がわかりやすくて良い。アルパチーノが出てるのも連想の一因だと思うけど。変にドラマチックにせず>>続きを読む
冒頭からいきなりメタな構造立てて、いったいどうなるのかと思ったらしっかりプロットまとまってすごいと思った。マトリックスって虚構のルールを明らかにしながら話を進める作品だったよなと。
スミスとの対面時に>>続きを読む
綿谷りさの原作をこういうふうにアダプテーションするのが本当に良いのかどうか、と思う。作品としてはあまり心に残るものはない。
わかりやすい内容なのにありえないような世界観をつくる岩井俊二の才覚がすでに見える。
コロナウィルスを導入にして、精神的な失調と親しい関係の信頼関係をテーマにしている、ということで金原ひとみの最近の短編群を思い出していた。
やけにドリー撮影が多いが使い方がうまく、ついつい感傷的な気>>続きを読む
顔と手のクローズアップが印象的な画面づくり。
(20211106)
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2022/04/25再見。
基本的にセバスチャンの背後を手持ちカメラで追っていき、彼の行きつつ戻りつつのマッチョな面が>>続きを読む
いろいろな疾患を抱えている人たちが老いとともに症状が進行して……という設定をうまく組み立てているな、と思いつつ平凡な印象は拭えない。そういえばシャラマンって世界観の作り込みが巧みな監督だったはずでは>>続きを読む