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最初は日本圏の生暖かい人肌映画だと思ったけれど、後々沁みてくる怒りの感情
その正体とは、猛烈に何にもならない上に誰にもわかってもらえないやるせなさ、誰かのせいにせざるを得ない等があると思う。
名誉あ>>続きを読む
結局のところ現実は何も変わっていない。
下請けの運送会社の労働環境は良くなったが、その下にいる人らの給料は変わらない。センター長は退職し、負担が部下に行く。精神的に負担を担った人らは自殺未遂を起こした>>続きを読む
山田尚子監督、吉田玲子脚本、牛尾憲輔さん劇伴。丁寧でとり溢れないように感情の機微を愛を込めて拾う。10代の頃の大きな悩みは大人になった今振り返ればちっぽけなものだと思うけど、それはそう思う大人が優しく>>続きを読む
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まず絵画のような画角や、サーモグラフィーを用いた撮影技法など鑑賞している物に想像させる技巧にため息が出た。我々は常に演じている俳優以外の要素に視線を向かわす。画面の端に映る機関車の煙、煙突から出る炎、>>続きを読む
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すごく好きな作品だった。
と同時に、これが完璧であり、わたしが生きる人間の1人として手に入れたいものでもあった。
俳優が役所広司だからなのかもしれないけど、この男性の生活には清潔感・見ていて危うくない>>続きを読む
大丈夫以前に、気になってしまうところが多すぎて走るとか、歌を入れるとか、切迫詰まったシーンでどうにも誤魔化されている気がしてしまった。通常の速度で見たのに何故か倍速で見た気持ちになっている。
以下、>>続きを読む
作中にてグッドウィルハンティングが引用され、彼らのような感動的な会話にはならないし、なれないからと視聴してる側に訴えかけるシーンが強く残った。グッドウィルハンティングでは、『君のせいじゃない』と声をか>>続きを読む
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何者でもない自分と、何かであるパートナー、女性として生きることへの葛藤をもがき描いた作品。主人公がパーティの後で何者でもない自分に悔しくて泣くシーン、そしてそのあと出会った同じように何もない彼に猛烈に>>続きを読む
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前半パートのフィルムで映し出される景色がイタリアらしく綺麗で憧れを抱いていると、警察官が来る。その瞬間にこの人たちは騙されていたんだとハッとさせられる ラザロが純粋無垢の聖人だということでなんとなく少>>続きを読む
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ひたすら映像が美しかった 海、夏いいなあ〜 なんかもっと特別な想いをこの映画は抱けるのだろうか…と思ったけども冒頭でこれはお前の物語じゃないと言われ始まっているので、一夏に18歳の少年たちにこんなこと>>続きを読む
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もう一回見よう 隅々まで
好きなシーンは月曜日が始まるシーン
突然アニメーションが始まるところ、最早冒頭のあ〜ウェスアンダーソンの作品を見てると実感できるあのカメラワークと画角