abx155さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.0

Twitter発の大人気4コマ漫画を原作とする、3組の高校生の生活が重なってないようで微妙に重なる青春群像劇。
話の軸としては、やっと理解しあえたパートナーが亡くなる系の話ながら、表現方法は新鮮さがあ
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.6

1979年の韓国。中央情報部(KCIA)の部長キム・ギュピョンによるパク・チョンヒ大統領暗殺事件をベースにしたフィクション。
現部長と元部長、そして大統領の愛憎模様が生々しく、歴史ものの器を借りたドロ
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

急死した夫は実は別人だった、という事実を知った未亡人から調査の依頼を受けた弁護士の主人公が、その「ある男」の謎を追う過程で、様々な人々の人生に触れることで自分も変わっていく物語。
そして真実を知った依
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MERU/メルー(2014年製作の映画)

3.8

2008年10月のインド北部。 ガンジス川の源にあるガンゴトリから高度6500mにそびえるメル一峰に挑んだ三人のドキュメンタリー。
様々な山岳映画の中でもトップクラスの難易度の山で撮影したトップクラス
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新宿タイガー(2019年製作の映画)

3.7

1972年から40年以上、新宿の街でタイガーマスクのお面を被って新聞配達を続けてきた新宿タイガーを描いたドキュメンタリー作品。
新宿にはよく行くけど、その存在を初めて知った。最初は左崩れかと思ったけど
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.8

1991年のクリスマス、ロイヤルファミリーが集まるエリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウスでのダイアナ妃の3日間の出来事を描いた作品。
追い詰められたセレブの決断を描いているという点で同監督作の「ジ
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

「RRR」 試写。「バーフバリ」 のS・S・ラージャマウリ監督の最新作。
1900年代初頭の英国占領下のインドに実在したラーマとビームという二人の反乱組織の指導者を描いた作品。
インド映画らしく、とい
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.5

1984年のアイヴァン・ライトマン監督作品「ゴーストバスターズ」の続編。
当時のテイストはそのままに一作目の正統派続編としているのが、いかにも旧作のファンによる制作ということがわかり好感を持てる。
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エンドレス 繰り返される悪夢(2017年製作の映画)

3.4

交通事故で亡くなった娘を救うため、主人公が同じ時間を何度も繰り返すタイムリープ物。
タイムリープ物は世界中で作られ過ぎた感はあるけど、本作は新たな切り口をいくつか用意してあって二転三転するストーリーに
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13人の命(2022年製作の映画)

3.7

2018年のタイ、タムルアン洞窟の遭難事故の救出活動を映画化した作品。
どうやって救出するかに集中したシナリオになっていて、余計な描写が最小限になっているのがいい。
ニュースで見て事件は知っていたけど
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.3

巨大隕石衝突による人類絶滅の危機を描くパニック映画。
隕石落下のパニック映像もなかなか。ただメインで描いているのは危険に直面する人間のエゴや欲望。
この手の映画のお約束の家族愛に偏重していないところが
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ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド(2020年製作の映画)

3.8

試写で鑑賞。
ビートルズ活動後期の1968年、「ホワイトアルバム」制作の源になったインド北部のリシケシュでマハリシと交流していたメンバーと接触していたポール・サルツマン監督の視点から、当時のビートルズ
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靴ひものロンド(2020年製作の映画)

3.2

1980 年代と現代のナポリを舞台に、ラジオDJ の主人公の浮気からの家族の崩壊、そしてその後の家族の在り方の一つを提示した映画。
必然的に痴話げんかのシーンが多くなり、観ていてあまり気持ちのいいもの
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.0

ローランド・エメリッヒ監督による災害パニック映画。
月が落下するという一発アイデアのみでは足りないと思ったのか、SF設定をいろいろ継ぎ足していて、それがかえって蛇足感を生んでいる。
テンポがいいので飽
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.6

松居大悟監督による時間遡行型のラブストーリー。
カップルの1年のうちのある一日を6年遡るんだけど、単に恋愛の経過だけでなく、あの時の時間があるから今の自分がある、というような人間としての成長も描いてい
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.4

田舎の冴えない女子高生がインターネットの仮想空間での冒険を通して成長していく物語。
監督の過去作や美女と野獣といったモチーフを組み合わせたつぎはぎ感はあるものの、酷評するほどではないかな。
主題歌を含
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.6

2021 年のカンヌで高い評価を受けたヨアキム・トリアー監督によるある女性の人生についての物語。
30 前後の女性が主人公ながら、女性の生き方について語るという語り口ではないところが新鮮だった。
観る
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いわさきちひろ 〜27歳の旅立ち〜(2012年製作の映画)

3.4

絵本作家いわさきちひろのドキュメンタリー映画。
27 歳で絵本作家としてスタートするに至る少女時代からの軌跡、そして絵本作家として何を成しえたのかを丁寧に描いている。
著作権を主張することにより絵本作
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

2014年製作のフランス映画「エール!」のハリウッド・リメイク版。耳の聴こえない両親に育てられた少女の物語。 
大学進学を取るか家族を取るかで葛藤の末、全員がハッピーになる王道ストーリーながら演出や編
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレー、15歳の主人公の男の子と25歳の女性の恋愛模様を描く青春映画。 この映画、青春映画というフォーマットを取りつつも、実は PTA 監督の極めて個人的なプ>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.6

ハリウッドのポルノ業界における一人の男の成功と凋落、そしてそれを取り巻く周囲の人間模様を描く群像劇。 
PTAの日本における劇場初公開作品であり、この時期はまだタランティーノフォロワーの色が強いことが
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

3.4

「魂のまなざし」試写。
フィンランドの国民的画家ヘレン・シャルフベックの半生を描く伝記映画。
家族や恋人との人間関係に悩んでそれを乗り越えた末に画風を完成させていった経過がよくわかった。
絵画的な映像
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アイガー北壁(2008年製作の映画)

3.4

1936年夏、ナチス政権の国威発揚のため前人未到の難所アイガー北壁への初登頂を目指した二人のドイツ人の物語。
実話ベースの本格的な山岳登山映画であり、登山シーンが驚くほどリアル。
人を寄せ付けない垂直
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.3

「エルヴィス」試写。
伝説的ロックスターであるエルヴィス・プレスリーの半生を描いた伝記映画。 
少年時代のブラックミュージックへの目覚めからマネージャーであるトム・パーカーとの出会い、スターダムへの駆
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

伝説的 MTV映画「トップガン」の36年ぶりの新作。 
観る前は正直あまり期待してなかったけど、36年かけた伏線回収を含む脚本構成の妙、そしてF-18 スーパーホーネットの大迫力空戦シーンなどが驚きの
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ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

3.4

岡崎京子の1989年に刊行した同名コミックの実写映画化作品。 
バブル前後の空虚を描いた岡崎京子的世界観を2020年代に置き換えて、Z世代の空虚な生活を描いている。 
映画的文法を逸脱したトリッキーな
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トップガン(1986年製作の映画)

3.3

「トップガン・マーヴェリック」の予習のために鑑賞。1986年公開の航空アクションかつ青春映画。 
トム・クルーズ演じる主人公の成長物語であると共に、ベトナム戦争敗北の傷が色濃く残るアメリカの世相を反映
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

庵野秀明と樋口真嗣監督による「ウルトラマン」のリメイク。
初代のオマージュシーンが多いものの現代的な再解釈が行われていて、ウルトラマンシリーズをリアルタイムで見た記憶が蘇るだけでなく、現代社会でウルト
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.3

アメリカ中西部のロックフォードのスケボー仲間である若者3人の12年間を見つめたドキュメンタリー映画。
アメリカ社会にはびこる貧困、失業、家庭内暴力など様々な問題を生々しく映し出す。
アメリカという国の
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.7

MCUの38作目、フェーズ4の5作目にしてスパイダーマンNWHとドラマのワンダヴィジョンの直接的な続編。
完璧に練らた脚本と、かつ無駄が一切排除した編集のおかげでとてもテンポがいい。
救われなかったワ
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ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

3.4

2018年9月に他界したハリウッドスター、バート・レイノルズ演じる主人公が在りし日の半生を振り返る半自伝風映画。
孤独に生きた主人公の再生と希望を描いていて、人生の終末を迎えようとする人間の道標的な内
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

ジョナ・ヒル監督とA24がタッグを組んだ1990年代のロスを舞台とする青春ムービー。
誰もが通過したであろう、思春期におけるカルチャーとの出会いとそれによる人間関係の広がり、大人への成長を描いていて誰
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複製された男(2013年製作の映画)

3.4

A24 が手掛けるドゥニ・ヴィルヌーブ監督の初期作品。
SFかと思っていたら男性の深層心理を描くミステリーだった。蜘蛛やヘーゲルの言葉というモチーフから、女性による 男性の抑圧や支配とそれに抗おうとす
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.6

マイク・ミルズ監督×ホアキン・フェニックス×A24による叔父と甥っ子の交流を描く物語。
疑似家族が最初にあった距離感をお互いに詰めていくというありきたりな話ながら、ラジオジャーナリストである主人公の仕
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.6

アンソニー・ホプキンスにアカデミー主演男優賞をもたらした認知症をテーマにした映画。
認知症である主人公の主観で物語が進むため、認知症になった自分を疑似体験できるし、数十年後の自分の姿と捉えるとある意味
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.6

ギレルモ・デル・トロ監督のアカデミー賞受賞以来の新作。1960年代のアメリカ、サーカスというショービズ界で野心に目覚めた主人公が悪夢のような小路・ナイトメア・アリーに迷い込む物語。
今までの作風から一
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