abx155さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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オアシス(2002年製作の映画)

3.7

刑務所上がりで社会不適合者のジョンドゥと、脳性麻痺を患っているコンジュの愛の物語。
脳性麻痺の登場人物をまっすぐに描いているこのような映画が公開される韓国という国が凄いし、周囲には理解されない二人だ
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.0

ハリウッド版を観てから久々にオリジナルを観たくなり鑑賞。
やはりこの映画は凄い。何が凄いって、韓国映画にありがちなバイオレンス描写だけで押し切る映画ではなく、綿密な脚本によるストーリーテリングが見事
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オールド・ボーイ(2013年製作の映画)

3.4

2003年のパク・チャヌク監督版「オールド・ボーイ」のハリウッド版のリメイク作品。
「オールド・ボーイ」の骨格である、人は知らずに他人の恨みを買うことがある、復讐の憎悪は新たなる復讐を呼び起こす、と
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ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

3.7

ISに拘束されたデンマーク人の写真家・ダニエル・リューの13ヵ月の人質生活と、ダニエルの家族が救出に奔走する姿を描く実話に基づく映画。

2011 年、民主化運動「アラブの春」がシリアにも広がり、民
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.7

日本の中世を舞台に少年クボの冒険を描いたストップモーションアニメーション作品。
作品自体が観客に観られている物語という設定のメタ構造を取るという興味深い試みを行っており、クボの家族愛のテーマと、裏テー
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.5

2018年に韓国で大ヒットした映画をAmazonPrimeで鑑賞。

米大手ワーナーが出資しているだけあって、ハリウッド映画並みの出来のサイキックアクションだった。

主役のジャユンを演じるキム・
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.4

2016年の新感染ファイナル・エクスプレスの4年後の世界を描いた作品。
ヨン・サンホ監督は、続編となる本作で前作とは方向性を少し変えてマッドマックス的な世界感とアクション寄りにしてきた。方向性は間違っ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.5

音楽をやるために生まれてきたと信じる音楽教師ジョーと、生きる意味なんてないと考えるソウル22番という正反対の2人が、違う体で人間界を冒険することで「生きる意味」や「人生のきらめき」見出していく物語。>>続きを読む

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.7

吃音のためにコンプレックスを抱えていた高校1年生の主人公・志乃が、クラスメートの音楽好きの加代との交流を通して、少しだけ成長する物語。
足立紳による脚本がしっかりしていて登場人物の心の動きがよくわかる
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.7

1984年のワシントン。前作から60年以上たった世界でワンダーウーマンが世界のために戦う物語。
1984 年という冷戦末期かつ資本主義が台頭する世界で、ヴィランである成功欲にかられるマックスとダイアナ
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八甲田山(1977年製作の映画)

4.5

明治35年に起きた青森第五連隊の八甲田山雪中行軍での遭難事故を描いた「八甲田山死の彷徨」を映画化した1974年の作品。
脚本の橋本忍、撮影の木村大作、監督の森谷司郎や高倉健を始めとする役者陣の熱意が伝
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運び屋(2018年製作の映画)

3.8

80 歳代で麻薬カルテルの運び屋になった男が転落人生を送ることになる実話に基づくストーリー。
主人公の悪行はの数々は、イーストウッド自身のこれまでの人生を反映させたものとしか言いようがない。この映画は
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.5

鬼滅の刃の劇場版アニメーション。
夢幻列車編のエピソードを映画版ならではの演出を加えることにより、物語やキャラクターの掘り下げることに成功。
アニメーションの出来がすごくいい。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.7

まもなく33歳を迎えようしているお一人様の主人公みつ子が、頼れる心の声である「A」への依存から紆余曲折しながらも自立していくストーリー。
「勝手にふるえてろ」以来の綿谷りさ+大九明子のタッグは今回も相
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.7

A24× Apple×ソフィア・コッポラという今一番フレッシュな座組の新作は、最先端表現のおしゃれ映画だった。
目分を見失っていた30代後半の女性が、自由奔放な父親を道標として自分を取り戻していく物語
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.7

1982 年生まれの一人の女性キム・ジヨンの人生を通じて、現代の韓国社会における女性の生き辛さを描いた作品。
映画では小説とは異なり、小説では淡々としていたジヨンの夫や母がジヨンを温かく見守る役割を果
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

クリストファー・ノーラン監督の新作は時間をテーマにしたSFアクション。
世界滅亡を目論む未来人とそれを防ごうとする組織TENETの戦いは、自在に時間を逆行したり順行したりする登場人物が入り乱れるため、
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ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

3.5

村上春樹の短編を原作とする、ハワイのハナレイ・ベイを舞台とする喪失と再生の物語。
カウアイ島の自然が綺麗だし、役者陣、特に吉田羊の演技は圧巻。
面白さを言語化するのが難しい村上春樹の小説は、映像化する
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

ビートルズの存在しない世界に迷い込んだ売れないミュージシャンのジャックが、ビートルスの曲で有名になる代わりに大切な物を失って葛藤する物語。
ジャックと幼馴染のエリーの関係性が物語の中心に据えられている
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新しき世界(2013年製作の映画)

3.7

韓国で有名な犯罪組織に潜入捜査する警察官が、組織の中の抗争を経て、やがて真のやくざとして生きていくことを選択していく物語。
主役3人の表情による演技が凄い。登場人物達が皆ゲスい中で、ファン・ジョンミン
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21世紀の女の子(2018年製作の映画)

3.5

山戸結希監督がプロデュースする、新進気鋭の14名の女性監督の8分間のショートフィルムのオムニバス作品。
自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーが揺らいだ瞬間が映っていること、というテーマに対するア
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8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

3.8

緊急事態宣言下の東京。通販で買ったカプセル怪獣を育てる斎藤工が、宇宙人を育てるのん、先輩俳優らとZoomで繋がりながらコロナと戦おうとする物語。
全編リモートで撮影されていて、モキュメンタリ―だけどど
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透明人間(2019年製作の映画)

3.7

恋人エイドリアンからの束縛に苦しむセシリアが自宅から脱出するも、透明人間となったエイドリアンにストーキングされるサイコスリラー。
子供の頃に読んだH・G・ウェルズの原作は透明人間となった科学者が主人公
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劇場(2020年製作の映画)

3.6

自分の才能の無さに悩み、鬱屈とした生活を送る小劇団主宰の永田と、女優による夢を持ち上京した学生の沙希の出会いとその後の人生を描いた物語。
ダメ男とそれを甘やかしてしまう女はあるあるだけけど、年を経るこ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

何不自由ない生活を送っていたエリート高校生のタイラーとその妹エミリーの喪失と再生の物語。
プレイリスト映画と宣伝されている通り、トレイ・エドワード・シュルツ監督が好きな楽曲を元に脚本が書かれていて、音
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.3

ペンシルベニア州のヤードレー大学に通うギャツビーとアシュレイがニューヨークに遊びに行ったのをきっかけに、すれ違っていくドタバタラブロマンス。
いつものウッディ・アレンの作風で、いわばお約束的なストーリ
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

1994年の高度成長期の韓国。学校にも家族にも馴染めない14歳の少女ウニが、漢文塾の女性教師ヨンジと出会うことで世界を知る扉を開けて、少しだけ成長する物語。
女性監督であるキム・ボラの初長編作品である
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.5

ストーリー・オブ・マイ・ライフ 私の若草物語の関連作品として鑑賞。グレタ・ガーウィグが主演と脚本を兼ねている。
ダンサーを夢見る27歳のフランシスが、ルームメイトルームメイトとの諍いや、パリへの旅行な
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

名作「若草物語」のリメイク作品。
グレタ・ガーウィグ版の今作は、小説が売れずに行き詰っていた次女のジョーが、過去の4姉妹の少女時代の楽しかった思い出の中にある、いさかいや失恋などの痛みを振り返りつつ、
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

アメリカのセンターヴィルに突如現れたゾンビに立ち向かう3人の警察官の物語。ほぼ3か月ぶりの映画館での鑑賞で、もうそれだけで胸が一杯です。映画館で映画を観る幸せに浸りました。
作品は、ジム・ジャームッシ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.7

ヨルゴス・ランティモス節が炸裂した不条理劇。
心臓外科医スティーブンが、手術で死なせてしまった元患者の息子から復讐を受けた挙句、ある大切なものを犠牲にすることになるストーリー。
不協和音のような劇伴と
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.7

舞台は前作と同じアメリカとメキシコの国境地帯。CIA特別捜査官のマットと暗殺者アレハンドロが、麻薬カルテルのボスの娘イザベルを誘拐することでカルテル内の抗争を引き起こす作戦に挑む物語。
前作は2人の正
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バイス(2018年製作の映画)

3.7

ジョージ・W・ブッシュ政権下で影の支配者であった副大統領ディック・チェイニーをコメディチックに描いた映画。
ブッシュ大統領を陰で操って9.11後のイラク侵攻を実行に移したのはチャイニーで、かつチェイニ
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.6

職場の上司と不倫関係にある佐和子を主人公の僕と友人である静雄が取り合って三角関係になる物語。
東京ラブストーリーみたいな80~90年代テイストのラブストーリーだな、と思っていたら原作は1982年の世界
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.8

両親を交通事故で亡くした小学6年生の少女おっこが、旅館の若女将として様々な客や周囲の人、そして訳あり幽霊のウリ坊や美陽らと関わることで、両親の死を乗り越えて旅館の若女将としても成長する物語。
どのキャ
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.5

森の中で近代社会から孤立した生活をしていた家族がとあるきっかけで、社会に少しずつ順応していくという物語。
普通ではない生活をしている主人公一家は、普通の生活をしている祖父母と当然ながら衝突する。普通の
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