Akiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.4

ガイリッチー原点回帰ということで、結構楽しんだが最高傑作『ロックストック〜』はもちろん、『スナッチ』にも及ばず。

エタニティ 永遠の花たちへ(2016年製作の映画)

4.5

監督トランアンユン、撮影リーピンピン。強めの彩度が少々キツかったりするんだけど、非凡な美しさを誇る傑作なのは間違いない。

リカルド・レイスの死の年(2020年製作の映画)

4.3

水面に映された花火の反射、人の姿は映らず影だけ見せるトリックショット、そういうのがたまに挟まれるので、飽きずに観た。ちょいちょい登場人物の顔を斜め下から撮った仰角のショットが目立つ。

バブル(2022年製作の映画)

4.5

およそ虚淵らしさのない白淵みたいな脚本だったけど、進撃の巨人の立体機動シーンで鍛え上げられた、ワンカット内でいかにアクションを駆動させるかというコンセプトにひたすら重点が置かれており、アニメーションと>>続きを読む

明日への地図を探して(2020年製作の映画)

4.4

画面が終始微妙に白けているのが気になる。コメディよりのパームスプリングスの方が好み。

PASSION(2008年製作の映画)

4.5

とにかくダイアログが素晴らしい。脚本の勝利の映画だった。つまりはドライブマイカーの方が個人的には好みであるけど。
よく言及されている長回しについては、作為的に感じられノレなかった。

ロリータ(1997年製作の映画)

4.3

キューブリック版よりも楽しんだが、モノクロでありながらも、色彩に言及することによって、敢えてその色(黄や黒)を印象付けていたキューブリック版ほど、機能しているとは思えず。中盤以降の不吉なまでの回転のモ>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

マーヴェリックが軍規違反起こしては現場に再起させる、現実にはありえない脚本とか、何故そこにF-14がある?!といったありえない展開に、ひたすら「わかってらっしゃる」と首肯するしかない。
対空ミサイルか
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.5

同じ題材では『明日への地図を探して』より好み。今後数年に一度見たくなるであろう。快作にして傑作!

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.7

グザヴィエドランが激賞していたので斜に構えていたのだけど、予告編を見て、これは!と思い直して鑑賞。
海辺での影は薄青だし、主人公の衣装の素朴な気品といい、蝋燭の少し白を強調した黄色といい、色彩が神経症
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

4.6

海の夕焼けや、キスシーン直後エンドロール手前の引きのカットなど、飛び抜けて良い色彩が出ているのが幾つかあったり、ジョゼが髪を整えて動物園デートに出掛ける玄関にて、引き戸が閉まる影の演出がめっちゃ好き。>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.3

ノレず。ホアキンはもちろん、ウディ・ノーマンの自然な演技が素晴らしい以外の賞賛が出てこない。モノクロであることの必然性は感じられなかったし、マイクをフレーム内に収めてしまうのは、逆にフレーム外の音とい>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

建物越しに走る車両を正確無比に捉える撮影や、ウラジオストクのエピソードを3カットで省略する芸の鮮やかさに非凡さは感じる。個々のエピソード、境遇が作品を構成するそれぞれの構造、ピースとして、重なり合った>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.5

メサイアコンプレックスの話なので、主人公の抱える劣等感と裏返しの、他人の痛みに気付きたい、他人を救いたいという切望が、見事に境界線のモチーフと呼応し、度重なる越境へと繋がっていく。小豆島の夜の海で割と>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.5

カメラを止めるな的なワンアイディア、ワンカットものなんだけど、大変な労作で、スタッフの苦労を考えると頭が痛くなる。

街の上で(2019年製作の映画)

4.5

好調期のガイリッチーからバイオレンスを取り除いて、日本でジャームッシユをやったら、こうなるみたいな。今泉力哉の才能はやはり何よりダイアローグにあるのでは。フィックス長回しの不得意な自分が全く自然に見れ>>続きを読む

おかしな求婚(1971年製作の映画)

4.3

どうにも70年代の映画には苦手意識を持っているのだけど、序盤から大胆かつ荒々しいジャンプカットが目立ち、破産直後の主人公が感傷に浸るシークエンスも冗長に感じた。エレイン・メイのドジっ子を始め、執事の健>>続きを読む