TsugumiAkimitsuさんの映画レビュー・感想・評価

TsugumiAkimitsu

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東京物語 4Kデジタル修復版(1953年製作の映画)

4.5

戦後の日本の庶民的な風景がなんとも美しい。淡々と紡がれる台詞により展開していく物語。嘘くさい激情は表現する必要がなく、感情は人それぞれの胸のうちにほとばしるのだということを思い出す。
家の中や路地裏な
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

理不尽だらけの世界で如何にして希望を見出すか。真っ直ぐに生きようとする者こそが捻じ曲がった世界に淘汰されてしまうのかもしれない。うまく荒波をすり抜けながら生きる虚しさ、全身で受け止め傷つきながら生きる>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

4.0

「これ以上、被害者も加害者も出したくない」
この長編を帰結させるための連続ドラマだったような・・と腑に落ちる構成。

終始、緊迫感のある空気だが、時折見せる佳代子のあたたかい眼差しや優しい言葉、みどり
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.5

「人間失格」は小説も読んでいろんな意味で刺激を受けた者の1人だけど、映画観てから余計に、芸術だとか言って美化していいものではないと思った。

太宰の死語、晴れ渡る空の下で洗濯物を干す生妻の晴れ晴れとし
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はちどり(2018年製作の映画)

4.5

主人公の鬱屈とした気持ちが痛烈にわかる。そう思ったときに、私は10代の頃にいろいろな問題をそのままにして生きてきてしまったのかもしれないなと気づいた。大人になってもやり切れない想いを抱えることは多い。>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.0

ムカつきすぎて見ていられなくて途中から気を紛らわしながら観た。役者は最高。

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.5

どこかで見たことあるような・・かつての自分たちだな・・紛れもなく。

あの頃に戻る、みたいなことはもう本当にできないんだなーとつくづく思った。

戻りようにも、自分の気持ちがこっち側に来てしまって、過
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ステキな金縛り(2010年製作の映画)

4.0

設定もストーリーのキャスティングも抜群にオリジナリティ全開。でも、三谷作品にしてはそこまでキレキレじゃなかったかんじ。

オープニングタイトルやお部屋のセット、エンディングで裁判所に幽霊になった人たち
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ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)

4.0

今の自分が求めてるかんじにぴったり、マッチしてた。「本を手にした人たちにもそれぞれ物語がある、だから古書が好き」「本にはない気持ちが、私たちにはある」
みたいなかんじの印象的な台詞が幾つかあった。
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悪人(2010年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

やるせねえ・・
如何なる理由があろうと人を殺めることは決してあってはならないけれど、其々、当事者にしかわからない事情、感情があるんだな・・
育児放棄、介護、孤独・・愛に飢えてしまったことで生まれる負の
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ホノカアボーイ(2008年製作の映画)

5.0

淡々と過ぎゆく平凡な日々。ゆるやかに時間が流れる街。だけど、そこに住む人々にはそれぞれに小さな事件が起きたりして、暮らしは平凡だけど人生は平坦ではない。
お年寄りが多く住み、みんながアロハと挨拶を交わ
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

4.5

家族、友達、恋人、継母、義妹、名前のつけられない関係。様々な人が私の人生に関わって生きている。私もまた、誰かの人生に関わっている。答えようのない想いを直ぐにはっきりさせなくても良い。丁寧に、糸を編むよ>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

ずっと観たかったから、金曜ロードショーでやってくれてうれしい〜。
家族がいちばん大事、だから家族を尊重することも大事。生きてるうちに、心を通わせ合わないといけないな。
たった1人のためにつくったもの、
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