山岸さんの映画レビュー・感想・評価

山岸

山岸

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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.0

リアリズム演出と図式的脚本がケンカして、いびつなものになってしまいました。
観客の目を意識しすぎというか、信頼されてないなーと。
とってつけた不幸描写は不要でしょう。

「マイノリティに理解示してる風
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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うょしでるめし楽らな人るきで解理りなんすを章文のこ。

せくつを善最!

人数の町(2020年製作の映画)

3.8

広告業界の人がこういう話を撮るって、深読みできて面白い。

奇妙さとリアリティのあんばいが、ヨルゴス・ランティモスに近い感じ。
「AI崩壊」みたいのを予想して見るとビックリします。
インディだと収まり
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.0

亀梨の「売れない芸人」っぷりが板に付きすぎてて怖かった。
よくジャニーズがゴー出したもんだ。

かたや瀬戸康史のキラキラ。幸せオーラがにじみ出てました。

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.0

ドン・シーゲルなら80分程度で語り終えそうな話を、2倍の尺で撮る。どうして?
ザラーは独特の美学で、クリシェを良しとせず、編集の切れ味なんてクソ喰らえといわんばかりに、愚直に映画の説明責任を果たそうと
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

極彩色の動物たちが共存しているガラパゴス諸島みたいな、個性の楽園。
ユートピアみたいな世界にうっとり。

「ポニーテール禁止」とかやってる日本のことを思って暗い気持ちになっちゃったな。

映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

2.5

歴史に対しても、観客に対しても「上から目線」でいやーな感じ。

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

2.5

予告でうんざりした「全力少年」が本編で流れなくて一安心。

しかし公開までずいぶん待たされて期待しすぎたのか、印象はイマイチ。
ギャグのテンポも良くないし、話も、まあねぇ、てな感じ。
物語上、下半身だ
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⼭猫は眠らない8 暗殺者の終幕(2020年製作の映画)

3.0

判官びいきでもなんでもなく、面白さの大半を秋元才加が担っている。
彼女が出てないシーンは寝ちゃったし。

MCU入りしてもまったく驚かない存在感を示していて、PUNPEE氏も歓喜の未来が見えた!

思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

4.0

撮影、演出、演技とこの上なく端正で、お見事です。
脇を固める準主役の二人が存在感を増して、浜辺・北村と渡り合ううさまに拍手👏

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

こりゃ面白い!
セリフも役者も撮影も素晴らしい。
「迷宮入りだね…」に爆笑。

原作が高校演劇だから、浮かび上がる価値観が「安全」過ぎる、と言えなくもないかな。
自分が高校生だったら拒否しそうだけど、
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透明人間(2019年製作の映画)

3.8

ストーリーはなんてことないけど、ちょっとしたカメラの動きなどプリミティブな演出で怖がらせてくれる、繊細な作品。

ジャンプスケア(ビックリ音)が不評だけど、出しどころはちゃんと考えられてるし(ゼウスの
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ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

5.0

すごすぎて震えた……神がかったシーンがいくつもあって、ウィル・フェレル史上最高傑作では。
過去作のテーマを引き継ぎつつ、ホモソーシャル感控えめの現代的なチューニングで、最前線でやっていく気概が満点。
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心霊喫茶「エクストラ」の秘密-The Real Exorcist-(2020年製作の映画)

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三曲ある劇中歌が入るタイミング、歌詞、メロディーすべてがめちゃくちゃ笑えるので、それだけでも一見の価値あり。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.5

福田雄一の映画を見ているときのような気持ちになった。

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

4.0

ジャングルを出て、自発的に暴力を振るいだしたランボー。
シリーズとしては異色だけど、スタローンがいじめられたら、それはランボー。

母子の面倒を見ているとか、「ターミネーターニューフェイト」のシュワル
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.0

基本的には現実の事件をモデルにしてるので、緊張感はそれなりにありますが、後半の創作部分がお粗末すぎる…。

権力側がこんなに馬鹿だったら倒せるのにな〜、という願望なのでしょうか。

「スキャンダル」に
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

2.0

危機を脱出したのが「偶然」による「奇跡」で、それがなければ彼らの多くも「無駄」に命を落としていたそうだ。
だとするならば、ここを話の核にすべきでは?
もし「奇跡」が起きていなければ、フクシマ50の面々
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初恋(2020年製作の映画)

3.5

近年の東映ジャンル映画はがんばってますね。

ユニディのバトルはもっと良くできたのでは?
順繰りに対決してるだけで、入り乱れてる感じが希薄。

染谷将太はかわいげのある小悪人の役増えるでしょうね。
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.7

ほとんど会話を交わすこともなく、三者三様に、それぞれの立場で戦っていくのがクール。

なんともモヤ〜っとしたラストなので、「チャーリーズ・エンジェル」と二本立てにしてスッキリしましょう。

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

4.5

お色気を期待してる観客をぶん殴るスタートでまず喝采!
街のダニ男ども全員死刑に処すって感じで、最高に上がった!

続編は、もうちょいタイトでバカ度アップでよろしく!
できればオールドエンジェルも復活で
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.5

序盤早々の入浴シーンで魂をわしづかみにされ、これは傑作と確信。
途中からは、そんな確信のはるか遠くまでぶっ飛んだ!

ハードな序盤と打って変わって中盤からは甘い展開になるけど、エンタメと思えば全然飲み
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

じっくり描かれるカルト宗教の内実よりも、友達四人組の絶妙に嫌な会話劇に惹かれた。
段々と浮かび上がってくる、それぞれに嫌な性格の奴らよ……。

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

2.0

長めのお仕事コントを4個くっつけた感じ?
コメディ映画というよりテレビのお笑い番組に近いです。

映画的に決まってる絵がないのが残念。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

長回しって、監督・カメラマンの「どや!」な場面なわけですけど、全編長回しだと、こんなにカメラマンの存在を強く意識させる映画になるんだなあと。
「どうやって撮ってるの?」「今カット割った!?」「タイミン
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バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

4.8

ウィル・スミス自らプロデューサーに入り再起動したシリーズ。

今までのシリーズにない悲壮感のある演技と、「俺たちが街を守らないでどうする」などのセリフの端々から想像するに、どうやらウィル・スミスは「一
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犬鳴村(2020年製作の映画)

3.3

清水崇最新作は、「へレディタリー/継承」と「アナ雪2」のマッシュアップだ!

ホラーというよりオカルト社会派家族ドラマといった風合いの今作。
差別問題、体制による抑圧などを直球で描いていて、Jホラーよ
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AI崩壊(2020年製作の映画)

3.0

大沢たかお 51歳
トム・クルーズ 57歳

太ももを上げろ、たかお!
もっと走れるはずだぞ、たかお!

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

ポストトゥルース時代の本格推理映画といった趣き。
加えて、us〜パラサイトの流れの映画だったとわかってビックリ!

しかし、ネトウヨとかパヨクなんて字幕を目にする日が来るとは。
後世の人が見たら意味が
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シグナル100(2020年製作の映画)

3.0

思いやりがあり、衝突も対話で解決しようとするリベラル橋本環奈が、ラストついに…。
ゲーム・オブ・スローンズとともにトランプ時代の空気を体現した作品と言えましょう。
若者の間で、リベラル的価値観がいかに
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.5

大金かけて名優集めてこんなストレンジな映画作ってくれたトム・フーパーに感謝しかない。
ライオン・キングもこのバージョンで作り直しだ!

太陽の家(2019年製作の映画)

3.0

瑛太の役作りがとにかくヤバい。
「とんぼ」の長渕のイメージなのかもしれないが、こんな危険な匂いを醸し出せる役者だったとは。
彼のベストアクトでしょう。

長渕の向こうを張って、緊張感も泣かせどころも一
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

世が世なら、ジョジョは作家に、キャプテンはロックスター(デビット・ボウイ!)になってたのかな、なんて。
ジョジョは可能性あるけどね。
ヨーキーとの絡みをもっと見たかったなあ。

史上、最も靴の使い方が
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mellow(2020年製作の映画)

4.0

笑っていいのか微妙な感じの会話シーンがリアル過ぎてすげーです。
ずーっと見てられる。
なんとなく小津っぽさを感じるシーンもあり。

恋愛にまつわる話だけど、クールな距離感が良い。

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