零輪円さんの映画レビュー・感想・評価

零輪円

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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人間が自らの命をもって成し遂げるものとは、自分自身の人生。決して、奇跡を起こすことでも、人生でたった1つの願いを叶えるためでもありません。
その奇跡とは、ほむらのセリフにあるように命であがなえる代物で
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人間が自らの命をもって成し遂げるものとは、自分自身の人生。決して、奇跡を起こすことでも、人生でたった1つの願いを叶えるためでもありません。
その奇跡とは、ほむらのセリフにあるように命であがなえる代物で
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公には、犯罪の動機、声明、要求がありません。ゾンビのように日常をただ生きているだけで、自分は何者でもなく、やりたいこともなく、戦う相手もいない。世の中や社会と分断されているのです。
だから、闘う相
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

世の中から孤立してしまい、家族や友人だけでなく、社会との関係が分断された男。自分は何者でもなく、やりたいこともなく、戦う相手もいない。だから、闘う相手は必然的に「世の中」という漠然としたものになってし>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラは、なぜ東京を壊滅させるのか。なぜ、被爆国の日本に放射線を撒き散らすのか。
ゴジラとは、日本を守るため、先の戦争で戦った英霊たちなのだと思います。その御魂が、豊かさのみに価値を求め、愛国心を失っ
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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

トレバー君は、この世界を最悪だと言います。
母親はアル中毒で、その更生に努力するも全く成功しておらず、息子に酒を飲んでいないと嘘を付きながら酒を飲んでいます。
父親は、妻にDVするクズであり、妻を妊娠
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隣の女(1981年製作の映画)

4.6

究極の恋愛を描いている名作です。
相手を狂おしいほど愛しているが故の殺意。猟奇的で狂気的ですが、男と女、愛するということの本質が描かれていると思います。
若い2人が出逢って結ばれる、恋に恋する恋話とは
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悪の法則(2013年製作の映画)

4.5

大好きなサー・リドリー・スコット監督の作品で、見始めたら、エンディングまで息つく暇のない映画です。
リドリー監督の作品テーマは、異なる存在との遭遇だと思います。
今作品では、表と裏、信頼と軽薄、男と女
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

誰でも心に闇を持っています。鬼は元々、人間だったのです。
しかし、自分の中の鬼に対峙するのは容易ではなく、かなりの鍛錬と信念がないと勝てない。誰でも柱になれるわけではないのです。

鬼は、自分の姿なの
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ビューティフル ドリーマー(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

監督の映画愛と押井監督愛をとても感じました。
「うる星やつら2」と「Talking Head」へのオマージュ作品で、私は面白かったです。ただ、好きか嫌いか、好みがハッキリする映画かもです。
監督と押井
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ことの次第(1981年製作の映画)

4.5

ヴェンダース監督の監督論。

映画には、物語が必要。
白黒映画のメリット。
恋愛と命に関わるテーマの重要性。

ストーリーと物語の違い。
恋物語と恋愛映画の違い。
白黒とカラーの違い。
恋愛と命のテー
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紅い眼鏡(1987年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 紅一が最期に収容された時、文明たちは「またか、いつになったら本物のプロテクトギアが出てくるんだ」と発言しています。
 私が思うに、紅一はそもそも(3年後に)帰国していません。
 逃亡先で帰国すること
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 人を愛することは、とっても高い感情レベルですから、その愛が破綻した時、その裏返しとして人は醜く、恐ろしく、狂気的に残虐と成るのです。
 この作品は、愛が破綻し、死にたくなるほどの辛さに苦しんでいる人
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アサシン(1993年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ジャンキー、警官殺し、死刑判決。
落ちるところまで落ちてしまった少女の人生。
ところが、名前も過去も捨て、暗殺者として生きていく選択肢が与えられます。
この世に存在しない者として。
人としての自由も、
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マネーボール(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

とても人生の勉強になるし、涙が出るほどに感動しました。

自分には、チームを勝たせるという目標がある。それを成し遂げるためには、今までの価値観、方針と部下たちを捨てる。揺るぎない信念と優先順位を付ける
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分はエリート。生活に何の不自由なく、リッチな家具に囲まれて独身生活を楽しんでいる。
そんなある日、ある女性を好きになりました。でも、その女性は自分とまったく違うタイプ。ぶっ飛んでいて、お金よりも生き
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機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

P2 filmarks

とても面白い作品です。
以下,私の感想ですが、かなり長いです。

この作品は、「そもそも戦争、平和とは何か」という戦争自体を語っている、とても珍しい作品で、一般的な戦争映画で
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インセプション(2010年製作の映画)

4.8

映画は、全てが人の都合で作られた世界。そこには、嘘や手抜きもあるだろうけど、人が観たい世界、監督が見せたい世界が存在する。
私たちは、日々の現実を過ごすため,現実逃避できる虚構の世界が必要だと思います
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28日後...(2002年製作の映画)

4.0

映画の主人公は、いつも正しい行動を取っているわけではありません。
主人公たちも含めて、一番怖いのは人間。
暴力、殺人、姦淫などなど。
でも、その中にでも希望がある。

天使のたまご(1985年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ノアの方舟をモチーフにした作品。
この映画の世界とは、ノアの方舟に乗っている女性、多分、ノアの奥さんの脳内世界だと思います。そして、少女は彼女自身であり、全てが虚構の世界です。

ノアの家族以外は、洪
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インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品は、デビッド・リンチ監督が「映画の正体」を語ったものだと思います。

映画は、私たちに様々な教訓を示してくれます。
人間の素晴らしさやダメなところ、怖さ、美しさを教えてくれます。
問題に立ち向
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人の過去は、記憶で構成せれていて、脳内世界で存在している。
人は、過去を思い出す時、写真のような画像であることが多い。この映画の画像とは、男の記憶自体。でも、一瞬だけ、女性が動きます。彼にとって、生の
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1984(1984年製作の映画)

4.5

自分が今、ここに存在する根拠は、記憶や記録に他ならぬことがテーマになっていると感じました。
人は、過去を変えることができます。言い換えると、人は記憶を捏造しています。それは、過去とは記憶に他ならないか
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キャリー(2002年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

人間の怖さ、人が集団となったときの恐ろしさ。そして、不当なこと、間違ったことは絶対に許さないという、監督の思い。
ホラーというカテゴリーで表現したのは、素晴らしい選択だったと感じました。
最後まで信じ
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画の大きな特徴である地面に線を引いただけの舞台。小さな町を上から俯瞰するカメラワーク。

私は 神の視点 だと理解しました。
そう思った瞬間、鳥肌が立ちました。

正しく、ソドムとゴモラをベース
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