二人の恋愛模様を鮮やかに映すというよりは、主演女優の顔を官能的に映した映画といった方が相応しいかもしれない。
「何もなくても涙がでる」程の恋愛の切なさ、よくわかる。。
ティラノサウルスという原題が好き。過酷な現実を乗り越える為に強くなりたいと決意しても無慈悲に全てを飲み込む圧倒的な現実。
大作の感じがして意外とあっさり…ティルダスウィフトンがファンタジー要素を無理なくみせていた。
制限された可視空間の中で広げられる群像劇が人間の嫌なところを見てみぬ振りする弱さを突き刺してくるような力のある作品。
キエシロフスキ「愛に関する短いフィルム」の覗く恋に近い。どことなく主人公二人の容貌も似ている。
「彼もまた一輪の花なのだ…雄しべと雌しべを持った。」轟夕起夫氏の綾野剛論がここまで映画に的確とは。美しく妖艶な恋愛ドラマというよりサイケなミステリー。ラストはホラー並みの恐ろしさがあった。石井監督独特>>続きを読む
これも過去に観たことがあったのに忘れていた一本…マイクリー作品って何故こんなに愛おしいんだろう。人生は時々晴れ、というタイトルにならってこの映画そのものもほとんどがどんよりした曇り空みたいなものなのに>>続きを読む