スペクターさんの映画レビュー・感想・評価

スペクター

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ゲド戦記(2006年製作の映画)

1.7

ジブリ映画初の駄作ではないだろうか。

オープニングは色んな伏線を張ってて最後に回収されるのを期待してたら、結局ロクにされないままうやむやになって終わるという描き込み不足。
っていうか起承転結がなって
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.1

2004年に日本で一番ヒットした映画。

最初見たときは良いと思ったんだけど、賛否が。時が経つにつれ手放しでは誉められない映画だと気づいた。

賛の所はアクション。トム・クルーズ含めた侍達の刀捌きはい
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

2.8

本作で扱われているお宝は「アンティティキラ島の機械」のことで、昔ドキュメンタリーで見て知ってたから分かったとき少し興奮した。

天才学者アルキメデスが作ったという超正確な天文計算機で古代ギリシア文明の
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シュリ(1999年製作の映画)

3.9

人生で最初に見た韓国映画。

CG合成は当時韓国にはノウハウがなかった為、日本が担当し、小道具の銃はハリウッドから取り寄せたという。韓流黎明期(80~90年代)末にして最初の大作映画。

韓国と北朝鮮
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トレマーズ(1990年製作の映画)

3.5

モンスターパニックもの×西部劇。
あれグラボイズっていうんだ~。これまで何回か見てるのに今更知った。

アメリカの荒野って本当に何百キロにわたって人がいないことがザラにあるからいざとなったら自衛するし
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

思想云々抜きで単純に老若男女楽しめる映画が少なくなってきた昨今。
ゴールデンウィークとかに家族連れて見に行くのにぴったりな作品。

1000億を超える興業収入は世界中に任天堂ゲームのファンがいて、彼ら
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キングダム(2019年製作の映画)

-

原作ファンです。
「三国志」「水滸伝」が好きな自分からしたら、こんなのハマらないわけない。血湧き肉躍る合戦の連続、政治的駆け引き。そして、それぞれの野望を胸にある者は死に、ある者は生き残る。そこで描か
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.4

個人的にアメコミ映画史上一番エモい作品。 
予告編でspacehog の「meantime 」が流れた時点でウルッときた。

ゾブリン星人の刺客、アダムによりロケットが命の危機に瀕し、ピーター達が彼を
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

-

ミズーリ州はジェームズ・ガン監督の故郷だということを考えると前作に増して個人的な内容になってきている。主人公のクイルも監督と同じアイルランド系の苗字。

前作の謎だったクイルの出自について明らかになる
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

-

最初見て面白かったけど、これが「スター・ウォーズ」と比較されて騒がれていることにピンと来ず、大げさだと思っていた。ジェームズ・ガンを知るまでは…。

当初「スーパー」の監督だとか全く気付かなかったのは
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.6

どれだけ大金かけて、豪華キャストを揃えた映画でも、たった一人の才能と執念を注いだ映画に敵わないことがある。本作はそれを教えてくれる。

全く経験のない状態から、独学でアニメーションの製作手法をマスター
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見てる途中から、これは凄い映画なんじゃないかと思えてきた。

主人公がクズで、感情移入出来ないのは意図的なんで、それが理由で低評価の人はちょっと待ってと言いたくなる。

主人公マイキーはドナル
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タンジェリン(2015年製作の映画)

-

ハリウッドが見向きもしてこなかったロサンゼルスの一角、人種、性的マイノリティーの1日を描くドタバタ劇。

世界初の全編iPhone撮影が売り文句だけど、そうすることで素人でもカメラに緊張しないで演技に
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.3

シン何ちゃらシリーズの最新作だからある程度期待していたが、結果的には裏切られた。

仮面ライダーとショッカーのオーグのマスクは格好いいし、ガジェットも決まっている。ロケーションも良い場所が選ばれてる。
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

-

ミソジニーが社会に組み込まれていることの恐ろしさが充分に伝わる。下馬評通り終始緊張感が張りつめた映画。ペルシャ絨毯に女性の顔のポスターも印象的。

蜘蛛とは、自宅へおび寄せて殺すやり方とヘジャブを死体
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

家族ドラマを基盤として、SFファンタジー、カンフーアクション、コメディー、少し同性愛、おまけに下ネタも入り交じるカオスの世界。確かにこんな映画見たことねーー。

「クレヨンしんちゃん」っぽいなと思った
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キサラギ(2007年製作の映画)

-

まだ映画をそんなに見てなかった頃にこれを見て、面白かった記憶はある。

5人の正体といきさつが順に明らかになっていき、立場が逆転して修羅場になり、その中の1人の話から事の真相はこうだったんじゃないかと
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

史実、当時の裁判記録を基にした本を読んで魅了されたヴァーホーヴェンが映画化し、カトリック圏で波紋を呼んだらしい本作。

少女時代に盗賊に鉢合わせするも、神の加護を思わせる出来事に気味悪がりそのまま立ち
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

-

70年代バイオレンスアクション映画の代表格。そして他の作品にも引用され、ダーティハリー症候群なんて俗語までできた。クリント・イーストウッドと言えばの作品。

凶悪な犯人をしつこく追い詰め、44マグナム
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

-

5作目の大成功でトム・クルーズの信頼を勝ち取ったクリストファー・マッカリーが初めての監督続投。

イーサン・ハントというよりトム・クルーズがどこまで無茶なアクションに挑めるかのドキュメント的要素が出て
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

-

映画「ミッション・インポッシブル」らしさと、元ネタ「スパイ大作戦」らしさが初めてほぼ完璧に両立したと思える作品。
過去作と決定的に違う点は、イーサンとアクションで張り合えるヒロイン、イルサの登場。レベ
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

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前作とはうって変わって、垢抜けてテンポが良くて手に汗握る豪快なアクション大作。「ミッション・インポッシブル」ってこの路線なんだな。
 
荒唐無稽なガジェット、印象に残る派手な見せ場、コミカルな会話劇が
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

-

前作の足りなかった部分を補おうとチームプレイを押し出すシーンや罠、組織内の裏切りなど、スパイもののお決まりの展開があるんだが、後半だと愛する人を救うことが行動原理に変わって、シリアスで湿っぽくなってる>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

-

「ミッション・インポッシブル」シリーズの中では異色作。
IMFが解体の危機に遭わない意味でも、これといったガジェットがない意味でも、ロケーションがほぼオーストラリアという意味でも、アクションの方向性が
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

-

トム・クルーズが昔の有名なテレビドラマ『スパイ大作戦』を、無理やり自分を絶対的主人公にして作り変えてスタートした本作。

当時ドラマのファンは一部激怒したらしいけど、正直どうでもいい。今となっては伝説
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エル ELLE(2016年製作の映画)

-

いきなりだがヴァーホーヴェンにもし和名をつけるとしたら……「波風立て男」なんかが似合うかと。
人の固定観念や価値観を徹底的に揺さぶり、波風を立てる。本作はその極致。

我々が見ていて怪訝になるのは、彼
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

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ハムレットの元ネタ。狭い世界で巻き起こる人の狂気、そこから巻き起こる幻想を描いてきたロバート・エガース。

過去作品にはないスケールだけど、そこは失われていない。リアリティーと北欧神話世界が同居する。
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.3

前作に増して格差社会に言及し、過去作に増して外連味(表面上の面白さ)が溢れている。
モデル達のインタビューシーンで既に好きな映画確定。バレンシアガとH&Mのくだり最高www 。ブランドはイメージを高い
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ロッキー(1976年製作の映画)

-

どうせボクシングではうだつが上がらないと諦め、その日暮らしをしていた主人公がエイドリアとの出会い、チャンピオンからの指名等で人生の転機が訪れる。

ボクシングの才能はあるけど、天才ではない。チャンピオ
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

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女性に生まれた時点で人生詰んでる国があると想像してほしい。
タリバン政権下のアフガニスタンはそんなディストピア。

イスラムに限らず都合良く解釈をねじ曲げ、人を救うことを忘れた宗教がいかに有害で非合理
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ロボコップ(1987年製作の映画)

3.8

犯罪で荒廃した近未来のデトロイトでは警察が民営化されて、悪待遇による不満からストライキが起こる。
そんな設定だけど、実際アメリカは刑務所だって一部民営化するような国だから警察にも似たようなことが起きて
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

2.9

カニバルホラー×ラブロマンス×ロードムービー
父親に見放されたことがきっかけで、自分のルーツと母親を探す旅に出る。

美しい映像に俳優達の怪演が物語を引っ張っているけど、話が進むごとに無視できない疑問
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バビロン(2021年製作の映画)

-

アメリカ映画史の変遷と壮大さを描こうとしているのは伝わるし、音楽のパワーも相まって暴走機関車のように突っ走る映画だから最後まで見れた。
けど、デイミアン・チャゼルという人の作家性がね…。
①主人公が夢
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愛、アムール(2012年製作の映画)

-

脳梗塞?によって認知症&半身不随になった妻を旦那が献身的に介助する。
それをひたすら丁寧に見せていく。

幸せな人生の最期を迎えてほしいと思わせる夫婦だけに、現実は悲惨な方向へと進んでいく。
要因は外
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

往年のUFOが出てくるSFモノをホラー仕立てにしたのかと思いきや、予想のはるか斜め上を行く映画だった。
見た誰もがそう思っただろうけど。

アメリカの映画史について…最初の映画スターは黒人だったと説明
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

-

お手本のような不条理モノ、胸糞悪い映画はこう作るんだぞという監督からの教示すら感じる。

ハリウッドで描かれるような暴力(アクション)ではなく、相手の尊厳を踏みにじる不快なものとして暴力が表現される。
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