人生で最初に見た韓国映画。
CG合成は当時韓国にはノウハウがなかった為、日本が担当し、小道具の銃はハリウッドから取り寄せたという。韓流黎明期(80～90年代)末にして最初の大作映画。
韓国と北朝鮮の統一計画を巡って、双方のチーム、ひいては二人の男の意地がぶつかり合う。
韓国を代表する名優ハン・ソッキュとチェ・ミンシク、この構図はマイケル・マンの「ヒート」を彷彿とさせる。同じく激しいガンアクションもある。扱っているテーマはこっちの方がデカイけど。
そこにスパイものと韓国お得意の恋愛ものが上手く絡み合う。あのソン・ガンホもこの頃は脇役。
北朝鮮って聞くと、とち狂った独裁者が支配してて、人拉致して、国民の生活よりミサイル開発を優先するろくでもない国というイメージ。
あまりにも交流がない為、北朝鮮人の国民性とか考えていることは分からないんだが、本作の工作員達には感情移入できる。フィクションの力が発揮されている。
シュリという魚のように南北が統一され、互いが行き交いできる瞬間が来るのを目撃したい。そんなことを思わせた作品。
