MGJさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーの中ではかなり見やすいしわかりやすい作品に仕上がっているのは、自民党と菅政権のダメさ加減がわかりやすいからかも知れない。

こんな日本に誰がした、とのキャッチコピーは、最後に回収されて
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

5.0

アァゔぁゎぁァあああァァァァィァァあ゛!

アニメのシーズン1からイッキ見して、たったいま映画版を見終えました…

胸骨の内側を鉗子で広げられながら、自ら手を、声すらも出せずに、狂おしい現実を凝視させ
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.0

飽きさせないし、面白いけど、話のスケールはテレビ的でした。
気軽に見られる、気負わないのが良さなのかも知れませんね。

ちょこっと出演のキャストを豪華にするくらいなら、もっとホテルの豪華さや良いところ
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食の安全を守る人々(2021年製作の映画)

3.0

ゲノム編集マダイとその研究者さんも出てきます。

子供の頃から色々なアレルギーで苦しんだ身としては、未知のタンパク質合成が安全であるとは思わないし、取り込みたくないから、やっぱり表示はしてほしい。
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明日に向かって笑え!(2019年製作の映画)

4.0

悪どい金持ちから俺たちの金を取り返せ!

田舎町のおっさん達の略奪計画は、コミュニティと人々の小さな願いを募って渦巻く。

予想よりまともで面白かった。
南米にはもう少しアグレッシブな展開を期待してい
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サンマデモクラシー(2021年製作の映画)

3.0

戦後の沖縄の出来事はなかなか教科書に出てこない。
そんな一つにこの裁判を通じた民主主義開放のきっかけ、サンマがあった。
生活の根底である食を脅かされれば人のエネルギーは爆発する。それ以前に戦争でも命を
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

一回目は途中で集中が切れて中断、2回目30分目くらいから見直し。

たぶん中南米の山岳部の村は何かしらこんな雰囲気のはず(妄想)、そして戦争や独立、部族の名残もあるし、かつての戦闘民族もいただろう。
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二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

3.0

気分的に何も考えたくないなぁ、と選んで鑑賞。

料理人モノはいままでにも見たけれど、この作品で特筆する部分があまりなかったかな。

もう少し料理のアップショットがほしいし、美味しそうな画がほしい。
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.0

丁寧に作ってあるかなぁ。キャラクターが立ってるので楽しめるし、気軽にも見られる。
謎解きの要素はそれほど強くなくて、このタイプの作品にはありがちな、登場人物の逆算で犯人が読めてしまう。
映画ならではの
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

三島と芥

この二人の噛み合わないやり取りが面白い。
噛み合ってないんだが、お互いの立ち位置は理解した上で、自分を主張する。
そこに右、左と分類された思想の軸がある。

信じている世界の違い、人として
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シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち(2019年製作の映画)

3.0

実話ベースのゲイの水球チームのお話。

テンポ良く話が進むし、出てくる人物の明るさや行動が楽しくて、ちょっと下品だけど引き込まれる(笑)

わかり合って仲間になることに、性指向なんか関係ないよね、て主
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太陽と踊らせて(2020年製作の映画)

4.0

海、空、太陽、人、酒、飯、笑顔。

どうやって生きるかより、何に囲まれて生きたいか。

行ってから考えれば良いと思いながら、なかなかできないよね。

このオジサンの25年が今から始まるように、誰にでも
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.0

隠された思いや事実

記憶の中で探した体験との出会い

そして、今見ることでより響く、変わらないメッセージと魂

生きていた

そこにあった

ぎらつくほどの熱を帯びた日が



彼等の悲しみを理解で
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蟻の兵隊(2005年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーのすごいところは、造り手側も予期しえない事実や思いの顕現が起こることなのだろう。

戦争とは言え人を殺したある男、国から見切られ、その行為すらも否定されたことで、過去の輪から抜けられず
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.0

京都、京大、夜の街が好きだとハマるのかも知れない。

歌が下手なミュージカルほど見ていて苦なものはないと実感。

面白いプロットだし、見せ方も独特なんだが、やりたい要素を無理に寄せ集めた感じ。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

3時間なげーだろ、村上春樹はどうやっても難解だろ、しっとり系だよな寝そーだなとか、ストーリーは知らないけどあまり前向きぢゃない先入観ばりばりで観てきた結果。

なにこれ、すごい響くんですけど(T_T)
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

4.0

未来のことを考えよう

科学者が夢を持たずに何をする

間が悪かっただけですわ

それが私の信念です

科学は常に人の予想を超える



戦時下の重圧、生きる道と信じるものに揺れる人々。
当たり前の
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

5.0

ぎゃぼー!さいこー!

最初はミュージカルより過ぎて無理かなぁ、と始まったがそんなことも考える余地を与えず続くリズム、歌、ダンス、英語、スペイン語!
英語とスペイン語が多少でもわかるなら楽しさ倍増です
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

綺麗なMV、歌も好きです…。が…。

細田さんの良さって、ワールドスケールのクリエイティビティとヒューマンスケールのリアリティが織り交ざっているところだと思うんだけど、リアリティが淡くなってしまってい
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

5.0

爽快夏休み。(2010)


そして、いま再見。。。(2021)

膨れ上がる人為的ウイルス、その脇で行われるスポーツイベント。打ち込んでいるアスリートを誰が否定できる?

横から見ているだけの人には
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

5.0

わお!好き!

モヤモヤするけど、胸くそパートもあるけど、見終わったあとは不思議な心持ち。

復讐?救済?啓示?

酔っ払ってしたセックスは、合意?レイプ?
仕掛ける側がいつも意識しなければいけない、
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スワッガー(2016年製作の映画)

4.0

パリ郊外、移民がほとんどの低所得世帯向け住宅街の中学生たち。

14才の頃に自分や家族、将来に対して彼等のようにしっかりした意見や考えなんか持ってなかった。

ただ友人と過ごして、学校に行って、遊んで
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

魔夜峰央先生も登場!

この人の作品を実写化って正気か?
と思ったが、良くできてました。

二階堂ふみさんとGacktのキスよりも、あの方とのキスの方が衝撃と言うか、歴史的…。エンタメ業界てスゴいです
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グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

ロスケ、イタコウ、クロンボ、ホモオ。

個人的な差別でなく、社会的な差別すらある中で、人と人が認め合えるのは、おたがいを知ってこそ。

改めて書くと陳腐に見えるが、バディものはその真理をとても真っ直ぐ
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影裏(2020年製作の映画)

3.0

たんたん耽美の綾野さん。

すごく静かな映画なのに、画面から目が離せなかった…。出演者が作り出す間、空気、光と影。

火は弾ぜ、風は揺らぎ、水がたゆたう。
果実は熟し、酒が香り、魚が焼ける。

さて、
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デンジャー・ゾーン(2021年製作の映画)

2.0

戦争の裏側や人工生命体を扱った作品がたくさんある中で、そのどれにも及ばず、浅くフンワリ。

以下、ネタバレなのかな?



主役の哲学も良くわからないまま、人類の未来がそやつによって選択され、その後は
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

ビートとステップが導く、考えるな、感じろ!

メッセージと言葉が引き戻す、考えろ、戦え!


…観賞直後で混乱中です。


素晴らしい体験と混濁した現実が一気に襲ってくるこの感覚は、やはりスパイク・リ
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朝が来る(2020年製作の映画)

5.0

当たり前、普通、家族だから。

子供は、夫婦は、結婚は?

縛られる、見失う、消えたくなる…。


子供が幸せに育てる社会への願いが伝わってきて、そうなって欲しいと感じる。
世界から嘘や裏切りはなくな
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

感動よりは底はかとない怖れを感じる。
混濁する日常、思い出すあの人、刻まれる時とわからない日付。
憎む相手の象徴がつながり、そばに有ったモノも気付けばこぼれ落ちていく。かつての愛は蘇るのに、目の前に見
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

暴れる親父と仲間達、以上!🤣

テンポもノリも良く、音楽の使いどころも気持ち良く、派手に暴れてくれます。

そして、ノーバディがまさしくノーバディ。納得。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.0

ひとりで生きること、拠点を持たないこと、選んだ生き方と本当はあったかも知れない温もりに感じる空隙。

言葉すくなに、思考や感情を伝えてくる雰囲気はさすが。雄大な風景と現実の対比も
印象深い。

が、ま
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わたしは分断を許さない(2020年製作の映画)

4.0

香港、福島、パレスチナ、シリア、カンボジア、沖縄、そしてミャンマー。

そこに生きる人々は当たり前に生きることを奪われ、願いを募らせる。

奪う側はシステムと言う幾重にも連なった歯車の向こう側。

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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.0

恋愛映画ってあまり見ないのに、この作品は何故か映画館に見に行った記憶がある。

当時、とても楽しくほんわかした気分になったように記憶している。

そして、改めてNetflixで再見。

やはり同じ感覚
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悪の教典(2012年製作の映画)

3.0

エキセントリックなテーマで面白くなりそうなのに、後半はただただ殺して行くだけ。心情描写的なものもあるがさほど深掘りせず、へー、て感じ。
各生徒や先生の個性もそれほど活きておらず、少し頑張ったアーチェリ
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ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年製作の映画)

4.0

子供の頃に、大好きだったハートウォーミングなクリスマスストーリー。

寄り添う存在に感じる愛着、慈しみ、返ってくる反応。
救われたのは日々の生活だけでなく、冷えて固まっていた心。

30年を超えて知っ
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

4.0

依存


無彩色な日々に鮮やかな色を着けてくれる存在に

依存してしまうのは恥なのだろうか

止まらない衝動を

抑えられない苦しみは恥なのだろうか


いや、ただ自分自身を

恥じている

それだけ
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