後半の逆襲を試みるドキドキ感は原作方が上。主人公は杉浦直樹がしっくりきそう。
終始暗い表情の若尾文子が終盤に見せる笑顔に救われる。やんちゃな佐田啓二をいともたやすくいなす田村高廣がめちゃええ奴。そして予想外の素晴らしきラストにぐっときた!まさに涙。
松坂慶子と多岐川裕美の本気対決が熱いし、原田美枝子がイカしてる!こんなおバカ映画好きだわー
アーノルド・モス、かっこええー!
飛んだり跳ねたりする田中絹代がかわいい。そしてやはり品のある声が好き。栗原小巻の70sフッションもグッド。
田舎風景に孤児たちが躍動する。友達をおぶって山を登るシーン、凄すぎて言葉が出ない。
終盤の怪展開にびっくり。孤独な老婦人は真相を見てたのか。しかし、おっさんの恋はろくでもないな(笑)
若い男性の虜になった岸田今日子の焦り、葛藤、開き直り。凝った映像もハマってた。
田舎を離れるカルーセル麻紀、見送る橋本功、電車と駅、これが映画なんだと思った。
男装のキャサンリン・ヘプバーンがひょいと跳んだりするのがカッコいい。恋の行方はなんだかんだ。
全部乗せ濃厚ラーメンのような映画だけど、後味あっさり。小倉久寛の弱気なキャラが塩ラーメンのような味わいになってる。
こういうお気軽映画は豪華キャストあればこそ!豚カツ、ロマンスカー、ツイスト。
おっさんが美少年に惚れ込んでおかしくなるだけなのにこんなに美しく悲しくなるもんだと。映像と音楽がずっと忘れられない。