ありもちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

A24制作となれば、本作も例に洩れず個性派作品。
ドラマ性のある青春物語というよりは、青春ドキュメンタリーチックな作風。
国は違えどどこか郷愁に駆られる不思議な作品で、思春期の脆い時期を実直に切り取っ
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美しい湖の底(2017年製作の映画)

2.5

時間逆行型クライムミステリー。
オチで全てが明かされる構図は見事も、如何せん道中が退屈だった。
殺人事件のミステリー題材なのにどこか間延びした感じのある台詞回しや雰囲気が作柄なんだろうが目についた。
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.0

前作と比較するとアクション要素マシマシでエンタメよりに仕上がった続編映画。
途中下車の出来ない列車内でのゾンビ映画という要素がウケたのに今作ではありきたりな一作に成り下がってしまっている。
全体的に漂
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.0

FPSゲームに精通していても、酔ってしまい二日にかけて鑑賞。
リアルさよりはエンタメ的な要素を追求したカメラワークになっていて、不要な視点移動やオーバーなくらい揺れが多く、観客には酷な作品。
ストーリ
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未来のミライ(2018年製作の映画)

2.5

明確な盛り上がりもなく、気がつけばエンドロールを迎えていたという印象。
自身の幼少期の兄妹との思い出に浸れる作品ではあるが、同監督の過去作からすると作品の質は1枚2枚落ちる。
表現や世界観は安定してい
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人生の特等席(2012年製作の映画)

3.5

全体を通して素晴らしい作品なのだが、ラストが異様に雑に感じる急展開で悪目立ちしている。
登場人物それぞれにキャリアや色恋があり、物語が凝縮しているのは結構なのだが、最後には纏りを欠いた感じがした。
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

まさにロードムービーのお手本のような作品。
全てにおいて対局のような2人が不器用ながらも、心を通わせていく様を見事に描いていた。
捻りなく、オーソドックスなストーリーなのに笑いから山場まで見応えあるの
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あの頃をもう一度(2021年製作の映画)

3.5

皆様のレビュー通り素晴らしいショートフィルムでした。
全編サイレントながら、街頭のネオンや音楽が作品全体を盛り上げ寂しさを感じさせない。
短い中でもしっかりと物語があり、ディズニーらしさ全開の良作でし
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.0

侮っていたが鑑賞してみれば安定感のあるピクサー作品の中でも高位に付ける素晴らしい作品だった。
物語のテーマはシンプルながらも、ストーリーは二転三転してみせ、オチは読めても楽しめる。
死後の世界観も一般
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22番VS人間の世界(2021年製作の映画)

3.0

ソウルフルワールドの前日譚的短編。
本編でやや弱かったキャラの掘り下げにあたる内容で、しっかりと補完するような仕上がりになっていた。
ディズニーは短編系が充実しているのも、またファンを魅了する要素の一
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カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

3.5

一応の3部作をもって集大成となる今作。
レーサーとしての人生の岐路に立つ主人公と確実に好みなストーリーだった。
ただ世代交代となるキャラがポッとで感が否めなかった。
主人公からの継承的な要素が薄く、ラ
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カーズ2(2011年製作の映画)

3.5

スピンオフ的な位置付けの続編。
カーズキャラクター達によるスパイアクションということで、カーズである必要性はあまり感じないものの車ならではのアクションなど楽しめる部分は多かった。
本格路線とは乖離した
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カーズ(2006年製作の映画)

3.5

完全に子ども向けだと割り切っていたものの、王道的なストーリー展開で無難に面白かった。
キャラクターは主人公のマックイーンくらいしか知らなかったのだが、どのキャラクターもキャラが立っていたのが印象的だっ
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.5

どこまでが本心でどこまでが偽りなのか線引きがとても曖昧で観ていてとても恐ろしかった。
本当にAIが暴走するなんて日が到来したら、なすすべがないように思う。
また、AIの身体の質感はまさにリアルそのもの
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.5

独創的な世界観で名を馳せたサリンジャーの伝記映画。
何事においても人と違うことをやるのは理解されないものだが、創作の世界においては人と違うことをしてナンボのように思う。
戦争後遺症もあって感性が過剰に
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ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

3.5

前作から10年弱越しの続編。
前作では僅かなヒントを頼りに物語が進むも、今作は前作以上に広大なスケールでの物語に発展。
新キャラクターも良い味出していて良い。
若干無理矢理な展開も見受けられたが、何だ
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アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.5

trailerでかなり気合い入っていたゾンビパンデミックが拡大していく所をOPで消化してしまうのが何とも勿体ない。
肝心の本編はパワープレイで力感あるゾンビたちを相手取った内容より画で楽しむ系。
戦闘
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死体語り(2018年製作の映画)

2.5

死体と会話できる能力がある主人公とかなり期待していたブラジル産ホラーだったが、結果としてはかなり残念。
その特殊な能力で物語が展開するのも前半だけで、後半は設定を忘れてしまったのかと疑うほどに別の作品
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.0

予想外にもかなり面白かった。
カメラワークにも凝っていて、ドキドキする展開を助長させており、疾走感があった。
スピーディーに展開していく中にもしっかりと物語があり、ちょっと風刺を効かせていて味のあるス
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.5

プーさんに特別思い入れがあるわけではないが、やはりこういう展開の物語には弱い。
人間はどうしても大人にならざるを得ない時が必ずやってくるが、子どもだった時の自分がいなくなる訳ではなく、その過程を含めて
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モンスターズ・ユニバーシティ(2013年製作の映画)

4.0

世界観が素晴らしいだけに過去編とはいえ、とてもワクワクさせられた。
キャラクター間の因縁など、前作への伏線ともなるような描写も見られ、ファンとしてはこの上ない満足。
お互いに持ち得ないものをお互いにカ
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ブラック・ビューティー(2020年製作の映画)

4.0

馬の生涯を馬目線でのナレーションで進行していく珍しい作品。
最初こそ、違和感を覚えるが内容が素晴らしいだけに次第にそれも薄れていき、慣れてしまえば造作もなかった。
被写体となる馬が素晴らしく、美しい風
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キングダム見えざる敵(2007年製作の映画)

3.0

テロ題材だがアクションメインではなく、ドラマやドキュメンタリーに近いような切り口で描かれる。
題材が題材だけにド派手なアクションを期待すると肩透かしを食らうが、見劣りするわけではなく、メッセージ性や作
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フィニアスとファーブ/ザ・ムービー(2011年製作の映画)

3.5

劇場版ならではの普段ではあり得ない展開にファンならばワクワクさせられる。
お決まりの基本の型から逸脱をした展開など、普段を知っているからこそだとは思うが良い捻り。
ファンムービーで作品知識があってこそ
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ストレンジ・ハウス: 呪われた家の秘密(2020年製作の映画)

3.0

子どもたちが主役のホラーよりのミステリー。
目立った恐怖描写があるわけでもなく、どちらかといえば、子どもたちの事件解決へのアドベンチャー要素の方が強め。
曲調やテイストは意図してなのか"ストレンジャー
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フィニアスとファーブ/ザ・ムービー:キャンディス救出大作戦(2020年製作の映画)

3.5

アニメ最終回後、実に5年ぶりに新作映画で復活と世界で愛されるアニメシリーズ劇場版。
ギャグ満載のエンタメ作品らしさはそのままに劇場版ならではのシリアスさの塩梅もよく満足のいく出来だった。
ベースは子供
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ニセものバズがやって来た(2011年製作の映画)

3.5

遊んでもらうために作られたのに、展示用など遊ぶ以外の目的で扱われたらというおもちゃの存在意義のお話。
捨てられたオマケのおもちゃの面々が妙に生々しかった。
相変わらず10分に満たない短尺ながら見所ある
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トイ・ストーリー・オブ・テラー!(2013年製作の映画)

3.5

ショートフィルムながら起承転結がはっきりしていて、その上主要キャラの掘り下げまで成されており、完成度は高い。
ショートフィルムであってもキャラクターが生きているからこそ得られる満足感がデカいように思え
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.5

舞台はインターネットの世界に移って、インターネットの世界観はとても好みでワクワクさせられるものがあった。
しかし、前作の悪役ならではのジレンマというストーリー比べてしまうと単純な友情ストーリーが幾分取
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

4.0

ゲームの裏側って設定の時点でピンズドだったが、内容も文句なしに素晴らしかった。
アニメーションであっても、しっかり伏線を回収したりと大人であって見応えあるのがディズニーアニメーションの真髄ともいえる。
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.5

何だかんだで初鑑賞。
各所にゾンビ映画のパロディーが垣間見え、踏み躙らぬ用要所で丁寧に作られリスペクトを感じる。
パンデミックの最中のんびりとした空気感でも、キメる時はクイーンの名曲に乗せて、総会にキ
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ザ・ゴーレム(2018年製作の映画)

3.0

イスラエル産伝承系ダークファンタジー。
疫病を呪いの類と信じていた時代背景をダークに描いている。
怖さ云々の物足りなさよりも珍しさが優ったイメージ。
ストーリーはシンプルでわかりやすいが、人の顔の判別
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

安心と信頼のピクサーアニメーション。
キャッチーなキャラクターでこどもが楽しめるのは勿論のこと、本編で扱うテーマは大人向けというべきか本格派。
生きる意味という難しい方向にばかり考えてしまうが、シンプ
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パペット・マスター(2018年製作の映画)

2.5

シリーズものと知らずに鑑賞してしまったが、単作としてもそこそこ楽しめた。
全てにおいてチープさは否めないものの、殺しのバリエーションに既視感があまり感じられないのが良い。
割り切っているからか、突然吹
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.0

邦題だとアリーがメインに取れてしまうが、あくまでも本作はジャクソンの物語。
どちらに焦点を当てるかで評価も大きく変わりそう。
スターが生まれれば、それまでのスターは消えていく一番星は二つはないを体現し
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

何とも強烈な作品でこのストーリー構成はとても斬新的でインパクトを感じた。
前後半で全く別の作品に思える程、毛色が変化する。
当然ながら前後半で面白さのベクトルも様変わりするのだが、両者とも違う方向に尖
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