決定的なショットが撮れないがために使用される無駄に手振れするカメラワーク、スローモーションや奇をてらったアングルに辟易した。この監督、「デイアンドナイト」の時からまったく成長していない。説明的なセリフ>>続きを読む
「3」で描いた子供の成長とそれに伴う玩具の別れから、さらに踏み込んでフォーキーというゴミで出来た存在を登場させる事で、玩具自体の成長=経年変化していく様を描いたのは凄い。ただ、それはどこまで行っても「>>続きを読む
cgアニメーションと、社会に適応できない人間の実写ドラマが融合した、ゼメキスの集大成的な作品。さらに、明らかにデロリアンを意識した架空のモービルが登場したり、人形=自らの創作物で悩まされるドラマであっ>>続きを読む
予想外に泣いてしまった。少なくとも個人的には「君の名は」を遥かに凌駕する傑作になった。新海誠版「ファイトクラブ」(大量の広告!廃墟ビル!)、あるいは「ポンヌフの恋人」かのような物語。主人公の周りの人間>>続きを読む
信じがたい傑作。デヴィッド・ロウリーのショットのセンス、そしてざらついた質感のフィルムが古き良きアメリカの風景を現代に甦らせる。撮影、編集、音楽その全てがオープニングからエンドロールまで完璧だった。ロ>>続きを読む
純粋に滅茶苦茶楽しい映画。単体の作品としては「ウィンターソルジャー」級の傑作では。王道の青春映画でありながら常に予想外の展開が繰り広げられるサスペンスでもあり、サイケデリックな映像満載のドラッグムービ>>続きを読む
ポスターのイメージからロメールのようなタッチを想像していたが、リンクレイターの「ビフォアサンライズ」にどちらかというと近い印象。愛する人を亡くすというへヴィーなテーマを扱いながら、それを過剰にシリアス>>続きを読む
徹底された色彩設計による、リッチな画面構築に酔いしれた。それに反して脚本は弱く、特に主人公の少年の学園生活の様子があまりストーリーに絡んでこないのは明確な問題点。学校で恋仲になる少女をもっとドラマに関>>続きを読む
冷戦時が舞台でありながら、あくまでもクラシカルな男女のラブストーリーに仕立てあげることで、普遍的な感動を与える傑作。モノクロの画面、大胆なカット割り、フェードアウトなどポーランド映画というよりヌーヴェ>>続きを読む
全く、とんでもない映画だ。ひたすら唖然としていたら終わっていた感じ。「溺れるナイフ」の手法をさらに過激化させたような作品。眩暈がするような高速のカット割り、怒涛のセリフ量、鮮烈なショット。それらが歪ん>>続きを読む
いや、これは酷い。この中島哲也チルドレンのような監督は映画を舐めている。自分の作家性を表現する媒体としか捉えていないのでは。マトモなショットが撮れないために使われるスローモーション、高速のカット割りと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シリーズの完結編として見ると全体的に物足りなさはあるが、期待値の低さもあってそこそこ楽しめた。ただ、ジェシーや、ウルヴァリンの心理が変化する描写が雑に描写されすぎで唐突な印象を受けるし、レイヴンの死が>>続きを読む
人間ドラマパートが壊滅的な出来。全ての登場人物が状況を説明するための駒のように雑に描写されるため、全く演出が成立していない。終盤の父と母が顔を見合せて「家?」という所は特に酷いというか、ダサすぎる。あ>>続きを読む
ここまで女優に寄り添った黒沢作品は初めて見た。同時に風や廃墟、奇っ怪な装置などといったモチーフも登場し、新機軸でありながら黒沢作品らしいケレン味もしっかり楽しめる作品。
殺人鬼版「ニンフォマニアック」といった感じ。ジャックというキャラにトリアー自身が完全に投影され、これまでに無いほど自虐的で、自己言及的な内容になっている。ユーモラスなタッチがむしろ事態の陰惨さを際立た>>続きを読む
泣いた。過剰な演技、明らかにミスマッチなキャスト、古臭い音楽と不安要素たっぷりで始まるが、途中の風船を取りに行くシークエンスによって「これはファンタジーである」という事が宣言され、全てがプラスに働いて>>続きを読む
劇伴を限りなく排し、環境音を効果的に使用する演出や、フィクションとドキュメンタリーの中間にあるような作劇が、人物たちを瑞々しく捉える。さらに、第二部からはパリが抱える社会問題を表出させ単なるロメール・>>続きを読む