プンプンさんの映画レビュー・感想・評価

プンプン

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告白(2010年製作の映画)

3.5

湊かなえさんの小説後の鑑賞。全体を通して彩度の低いモノクロな色合いが実に小説のそれを再現していて表現力の高さに感動。
加えて音楽のセンスが心地よく、活字にはなかった彩りを加えてくれた。
各人の演技力の
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.7

タイトルの通り、二人のヒーローが諸事情によりぶつかり合う作品。
バットマン:ダークナイト/スーパーマン:マンオブスティール(今作の前作にあたる)あたりを予め観て予備知識を入れておくことで、作品の面白さ
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オブリビオン(2013年製作の映画)

3.2

トム・クルーズ主演のSFアクション。未来の荒廃した地球が舞台となり人類再建の為の機械修理・点検業務を行う男が真実に遭遇する物語。
各所に細かいこだわりを感じるし、普通に観られる作品。超大作とならず、一
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.9

第二次世界大戦末期のドイツを舞台に、ナチスの思想に染まる幼いドイツ人の少年と、ナチスからの狂信的とも言える迫害から隠れるユダヤ人の少女との交流を描く青春と戦争の物語。
悲しい時代を舞台に物語は繰り広げ
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その夜の侍(2012年製作の映画)

3.2

堺雅人さん・山田孝之さん主演で織り成す邦画にありがちな暗く、人間描写に特化したタイプの静かなサスペンス映画。
とある出来事をキッカケを軸にして物語は進み、人間関係が交錯し、関わる人たちに心の変化と激動
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

エピソード7・8・9三部作の集大成として納得の作品。
過去二作に渡って謎だった部分を解明するのに少し急ぎ足になり過ぎたせいか、レイの過去に対してやや物足りなさを感じた。もう少し掘り下げてくれても良かっ
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

4.0

ちょっとした問題事がキッカケとなって、とある条件を課して行き先も決めず転々と住まいを変えていくある意味でロードムービー。
姉弟の関係性を描く表現の素晴らしさに感動を覚えた。
「出逢うために別れる」とい
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.7

ターミネーター2以降の作品の中では、1番の出来。
単純に面白いし、ターミネーターは本来こうしたかったんだろうなっていう道にようやく舵を戻せた感じ。
中弛みがやや長く感じるが、その分物語に厚みが増して奥
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.7

海外版「14才の母」。(ブラックジョークマタニティムービー笑)
ひとりの少女が「妊娠」という大きく複雑な壁にぶち当たり、彼女なりに、そして彼女を取り囲む家族、友人、カレシが思慮し乗り越えていく作品。
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愛の渦(2013年製作の映画)

3.7

性に正直な人って本当に仕方の無い虚しい生き物なんだなぁって、清々しくもあるけどやっぱりどこか切ない背中がそこにあって。
セックスなんて、とある日のなんてことないただの一場面でしかなくて、でも、人はそこ
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ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

3.8

劇場版ルパン三世の初作として名高い作品。40年前にこんなクオリティの高い映画が作られていた事に驚愕した。
遺伝子について掘り下げる場面が多く、SF寄りの作風。神になろうとした哀れな男の話でもあるし、ル
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.7

辞書に人生を捧げるコミュ障男子の青春ヒューマンドラマ。
伝えたい気持ちを上手く言葉にすることは難しくて、自身でもどう伝えたら良いか分からなくなる事が多い。言葉を知ることは、相手を知ることに繋がるんだっ
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クロニクル(2012年製作の映画)

3.7

ある日突然超能力に目覚める三人の若者が能力に翻弄される青春サイキック一人称ムービー。
全編を通じてビデオカメラ等のレンズを通した視点で描かれるため、一部見づらいシーンがあったり後半その設定がギリギリの
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.3

園子温監督らしいバイオレンスサイコムービー。感性がぶっ飛び過ぎていつも置いてきぼりにされた気分になる。
吹越満さん、でんでんさんの演技力に引っ張られて魅入れる作品だが、演出、構成に関しては安いスプラッ
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クラッシュ(2004年製作の映画)

3.5

様々な人種が集うロサンゼルスを舞台に、多角的視点で各人物像・関係性を描き出すヒューマンドラマ。全体的に静かな雰囲気で浮き沈みの少ない作品で、主に人種差別をピックアップしている。
色んな出来事が交差し、
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.8

ゆっる〜い河川敷青春ムービー。ただ暇を持て余してるだけで何も生み出さない筈なのに、私の心には僅かながらも何かが生まれてチクリと刺さるモノがありました。
二人の掛け合いにずっと笑わせて頂きました(笑

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

80年代を舞台に、当時一世を風靡した楽曲達に影響を受けて音楽に恋に、そして人生に目覚めていく青春ミュージック映画。
兄弟や家族の描写を上手く表現していて、真に迫るリアリティを感じた。
世界はどこか残酷
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.1

これまでの作品あっての今作。やや大人な内容で、とにかく深い。吹き替え版での鑑賞で、チョコレートプラネットが出演されていて二人の掛け合いに笑う場面が沢山あった。
おもちゃの話なんだけれど、なんだか自分達
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

3.9

親と子と人と愛のお話。ミシェル・ファイファーさん演じるリタの登場で物語に一気に彩りが増し、展開も大きくうねりを伴い動いていく。
誰しも完璧じゃないし、みんな自分は何処か劣っているように感じて一生懸命に
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少女邂逅(2017年製作の映画)

3.6

陰鬱な雰囲気と、陰を落とす演出が上手く表現された邦画ならではの良さのある作品。学校ならではの社会性というのは、いずれの場合も異質で、それでいて美しさもあるように感じる。
言葉にすると単純な答えに落ち着
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Z Inc. ゼット・インク(2017年製作の映画)

3.8

スティーヴン・ユァンさん主演というだけでB級臭プンプンのパニック映画と思って期待せずに鑑賞。内容や映像的にも子供が観るモノでは無いが、ストーリーや演出はしっかりと作り込まれていて純粋に面白い作品だった>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.8

毎度毎度の不可能を可能にする男と愉快な仲間たちのお話。アクションシーンへの力の入れようは相当なモノ。トムクルーズさんの身体が心配になるレベルでヒヤヒヤさせられる。
前作までのストーリーを知っているとよ
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世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)

3.7

ひとりの少女の才能の開花と社会を生きていく静かめな作品。
周りの役者さんの使い方(役どころ)を理解しているのと、主演の門脇麦さんという役者さんの役者としての底知れぬ力量を垣間見ることができました。
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エイリアン4(1997年製作の映画)

3.1

ミラジョボビッチ主演のバイオハザードを彷彿とさせるクローンリプリーのお話。
キャストや、その使い方がいかにもモンスターパニック系で真新しさは感じず、週末の地上波でひと昔前なら放送していた気がするような
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エイリアン3 完全版(1992年製作の映画)

3.2

3作目となると、どこかぶっ飛ばずにはいられないパニック映画あるあるに当てはまる作品かと。
これまでの流れを断ち切るそのスタイルと勇気に敬意を表したいが、内容がちと薄く感じてしまう。集大成的な作品だけに
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.7

1stと比較すると、やや衝撃と緊張感が足りないように思う。
よくあるモンスターパニックものになっている気がするが、リプリーの台頭で保ったように感じた。
前作から通して言える事だが、怪物以外の人のプライ
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エイリアン(1979年製作の映画)

3.9

こんなにもストーリーが出来上がっているSFも今や珍しい。当時、あらゆる点で度肝抜かれたシーンが満載だろうなと、昔を感じさせないモンスターパニック作品。
「ジョーンジー、キリキリキリ...」が、どうにも
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

60年代の史実をもとにした、ほっこりアメリカンロードムービー。
取り上げているテーマは重めで、よくよく考えさせられる。台詞回しや音楽がとても優秀で、クスクスできる作品。家族で観るのに適しているかも。
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.7

アメリカンコメディ&ジョーク満載のヒーロー映画。家族とか友達とかの内面的な部分での掘り下げも上手い具合に織り交ぜており、なおかつハッチャケるとこはキチンと的を得ている。
クスクス出来るので気の知れた友
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真夜中のパリでヒャッハー!(2014年製作の映画)

3.6

どこまでもぶっ飛んでるパリピなヒャッハームービー。こんだけ騒いだら忘れられないなぁ笑笑。
ただふざけてるだけでなく、ストーリーもきちんと設定がなされていて◎
重たい映画ばかりで気を病んでいる方の箸休め
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(2016年製作の映画)

3.3

衝撃のスタートに度肝抜かされる。邦画のドラマにありがちなダークで陰気な物語に、狂気と不気味さが合わさりカオス状態。
陰湿な役をさせたら右に出るものは居ないくらいイイ表情をする井浦新さん。に、負けないく
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.7

ネイティブアメリカンという事柄について、歴史を更に深く掘り下げて知識を得てから鑑賞すると、また違った感覚で観られるのかもしれないが、無知な私でもそう呼ばれる人達が虐げられている現実を目の当たりにできる>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

3.9

多分兄が居るからだと思うけれど、とても入り込んでしまいました。
香川照之さんは相変わらずいい顔するし、オダギリさんも相変わらずカッコいいし、ロングヘアの真木よう子さんもすごく可愛い。
嫉妬とか執着とか
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.9

映画というエンタメを通して、相当なリアリティを観ることができた。
その名の通り、3枚の看板が物語を終始見つめる塔になるわけだが、物語のもっと奥深くに眠るストーリーラインが綿密に作り上げれており、作品と
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.9

とんだ狂った田舎町でのクライムサスペンス。想像してたよりも、かなりグロ要素強めで痛い場面が多い。
雪の白さに染まる赤が、美しく映るのは監督の才というものなのだろうか。
美しいって罪なのかしら。

PK(2014年製作の映画)

4.2

もっと評価、注目されていい作品。宗教を題材としている以上、広く知って貰って好感を得るのは難しいのかもしれないけれど、何の気なしに正しいと思い込んでいる事を改めるいい機会になる。
無知を宇宙人として置き
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