のどかな田園に発生するおぞましい連続殺人事件。その犯人を追う二人の刑事。
対照的な二人の刑事はもちろん、捜査線上に浮かび上がってくる容疑者の存在感が素晴らしい。
ラスト、主人公のうちの一人が少女と>>続きを読む
出てくる男がことごとくクズ(例外:映写技師の麿赤児)。それに引き換え、おばさま方のなんと魅力的なことよ。主演の風吹ジュンは言うに及ばず、同級生の三人、怖~い三田佳子、みな素晴らしい!
『グラントリノ>>続きを読む
冒頭のスーツケースぶん投げは前田敦子自身によるアイデアだそうだ。食堂のシーンでの食いっぷりといい、女優としてのポテンシャルは高いのかもしれない。
そして黒沢監督によるラストのぶん投げ!
しかし、ロシ>>続きを読む
ジャケット写真からしてホラー映画でないことは予測できたが、黒沢作品でこんなに穏やかな気持ちにさせられるとは…。しかし油断していたせいか、いきなりのホラーシーンの演出はやはりゾクリとさせられる。あと、マ>>続きを読む
黒沢監督のホラーが好きだ。『降霊 KOUREI』とか、学校の怪談の『廃校奇譚』とか『樹霊』とか。しかし、これらは、TV作品。映画ではなかなかストレートなホラーは撮ってくれず、いつも妙な要素が混在してい>>続きを読む
偉大な親と同じ職業を選択するということは、なかなか大変だ。ジョン・カサヴェテスの息子、ニック・カサヴェテスのデビュー作だが、悪くないんじゃないでしょうか。
相変わらずカサヴェテスは不親切だ。ちょっと油断するとストーリーが追えなくなる。人物相関図が分からなくなる。
だが、ミスター伊達男のあまり笑えないジョークにも耐え、しっかり目を見開いて付いていった先に>>続きを読む
“昔の日本は人情に溢れていた“などという言説が、単なる幻想だということがよく分かる。いい奴もいれば、ずるい奴もいる。また、しょうがないこともある…。だからこそ、東京物語の紀子さんのような人は貴重なんだ>>続きを読む
観ていて嫌になるくらい、男のどうしようもなさが描かれる。
『東京物語』を観た時にも思ったが、戦争さえ無ければ…。
石油タンク、紙ふうせん、茶筒など、小津的魅力は健在。