黒猫航海日誌さんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

黒猫航海日誌

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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.7

のどかな田園に発生するおぞましい連続殺人事件。その犯人を追う二人の刑事。

対照的な二人の刑事はもちろん、捜査線上に浮かび上がってくる容疑者の存在感が素晴らしい。

ラスト、主人公のうちの一人が少女と
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魂萌え!(2006年製作の映画)

4.5

出てくる男がことごとくクズ(例外:映写技師の麿赤児)。それに引き換え、おばさま方のなんと魅力的なことよ。主演の風吹ジュンは言うに及ばず、同級生の三人、怖~い三田佳子、みな素晴らしい!

『グラントリノ
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

5.0

2018年2月12日 京都みなみ会館にて。

これは観た方がいい。

Seventh Code(2013年製作の映画)

3.2

冒頭のスーツケースぶん投げは前田敦子自身によるアイデアだそうだ。食堂のシーンでの食いっぷりといい、女優としてのポテンシャルは高いのかもしれない。
そして黒沢監督によるラストのぶん投げ!

しかし、ロシ
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

4.4

ジャケット写真からしてホラー映画でないことは予測できたが、黒沢作品でこんなに穏やかな気持ちにさせられるとは…。しかし油断していたせいか、いきなりのホラーシーンの演出はやはりゾクリとさせられる。あと、マ>>続きを読む

(1963年製作の映画)

4.4

古いから、有名過ぎて今さら、という理由で見ないのは勿体ない。

LOFT ロフト(2005年製作の映画)

4.2

黒沢監督のホラーが好きだ。『降霊 KOUREI』とか、学校の怪談の『廃校奇譚』とか『樹霊』とか。しかし、これらは、TV作品。映画ではなかなかストレートなホラーは撮ってくれず、いつも妙な要素が混在してい>>続きを読む

ミルドレッド(1996年製作の映画)

4.1

偉大な親と同じ職業を選択するということは、なかなか大変だ。ジョン・カサヴェテスの息子、ニック・カサヴェテスのデビュー作だが、悪くないんじゃないでしょうか。

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

4.7

相変わらずカサヴェテスは不親切だ。ちょっと油断するとストーリーが追えなくなる。人物相関図が分からなくなる。

だが、ミスター伊達男のあまり笑えないジョークにも耐え、しっかり目を見開いて付いていった先に
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戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

4.1

“昔の日本は人情に溢れていた“などという言説が、単なる幻想だということがよく分かる。いい奴もいれば、ずるい奴もいる。また、しょうがないこともある…。だからこそ、東京物語の紀子さんのような人は貴重なんだ>>続きを読む

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

3.9

観ていて嫌になるくらい、男のどうしようもなさが描かれる。

『東京物語』を観た時にも思ったが、戦争さえ無ければ…。

石油タンク、紙ふうせん、茶筒など、小津的魅力は健在。