ウィットに富んだ台詞と流麗な映像て綴られるのは敗血症で亡くなった夫の切断した足を探す妻の冒険と夫婦の愛憎。
哀切をユーモアで包んだ予測跳び越え続けるラブストーリーの傑作。
今年の東京国際映画祭マイベス>>続きを読む
日本に半透明に存在する階級差・性差がもたらす笑えない笑っちゃう不自由・不条理と静かな怒りを渇いたタッチで描いたシリアスコメディ。
面白かったです。
山内マリコ 原作、 岨手由貴子 脚本・監督。 >>続きを読む
「あいつどうしてんだろ?」
誰もがふと思い出すアイツとオレ、オレたちの物語は共感・郷愁を超え強く地面踏み鳴らし走り出す。
ビッグリボウスキの哀切と愛おしさも想起。
劇場出た青空と冷気が作品の余韻と共に>>続きを読む
友人をいじめから庇ったためにいじめに遭う中学生、激務で理想と自身を見失いないそうな厚生労働省若手官僚、将来に不安抱える女性切り絵作家、そして自死した非正規労働の若者の人生。
善き人であろうとするがあま>>続きを読む
馬鹿は国境を越える。
いや国境も善悪も生死も現実虚構もそしてジャンル越えて一軒家に集まってきた馬鹿たちの永遠で一瞬の祝祭の1日。
初期作品甦ったかのようないや発酵し今爆発起こしたかのような山本政志監督>>続きを読む
長老の死後地図から消えた村、殺される村人たち、怪しい村外の政治家、謎の訪問者たち、ドラッグにUFO…
90年代レンタルビデオ店カルトコーナーの匂いあれどブラジルの国情を寓意込めマジックリアリズムのちバ>>続きを読む
幼子抱える女性作家が巻き込まれ/込む隣人トラブルの顛末を描く悲喜劇。
裏事情さえも有名なワイドショーニュースを題材に“ネタ“で消費するまいとフィクションの想像力で人間の浅ましさ優しさ逞しさを掘り下げた>>続きを読む
井筒和幸監督8年ぶりの待望作は昭和から平成にかけてのある有名極道の一代記。
が、正直原案の総花的“映像化(映画化じゃなく)“止まりの薄味残念…
主人公の兄演じた中村達也さんと元タクシードライバーの逸見>>続きを読む
2020年前な景色と90年代の気分が混じる明るく曇ったパラレルワールドな東京を巡り漂う少年少女たち。
音楽記号がト書きにあるかの様なコンテンポラリーダンスの様な身体性と恋の痛みのリアルが箱庭はみ出る。>>続きを読む
綿矢りさ原作、大九明子脚本・監督の脳内相談役と暮らす31才女性の小さく満たされた幸せな日々とそれに気づけないめんどうくさい不幸のせめぎ合いを描いた悲喜劇。
架空OL日記なW又はR1な一人コント発ゆるふ>>続きを読む
30過ぎてから友人になった(うち2人は中学から)4人の40前女性の友愛と人生の転換・発見を描いた人間ドラマ。
身体ワークショップと小説リーディングと小旅行とクラブと“打ち上げ“と。
摩擦の映画。
飛び>>続きを読む
記憶も感情も失ったホームレスの男が頭蓋骨に穴開ける人体実験により人の心の闇を異形で視(診)えるようになり…
おもしろい設定・ビジュアル表現と役者力で掴まれるも瑞々しさどんどん枯渇する感否めなし
21>>続きを読む
ヤクザがヤクザとして生かされることが許されなくなった時代のピカレスクロマンや破滅の美学では描き切れない新しい地平のヤクザ映画。
「竜二」を初めて観た時の感覚甦らせながら。
傑作。
監督・脚本:藤>>続きを読む
とある市立中学のとある中学2年クラス35人それぞれの新しい春迎えるまでそばに立ち続けた50日間の青春の結晶。
あの季節の”普通”じゃない”普通さ”。
ドキュメンタリーでも青春劇映画でもやりたくても>>続きを読む
原作:佐木隆三 監督・脚本:西川美和
主演:役所広司の懲役太郎・三上の出所後の苦闘をハラハラ見守る2時間。
三上を通じて描かれる”素晴らしき世界(シャバ)”の住人達は時に冷淡残酷で時に温かく優しく複>>続きを読む
庭や鉢で育てるのではなく花束。ドライフラワーになるまでの恋愛。
ドライフラワーになっても両手と胸いっぱいに抱いた日々は今も、今だからこそ鮮やかで華やかで。
出会い、深まる好き、すれ違い、別れ...>>続きを読む
カーター時代アメリカ。ヒヨコ雌雄鑑定を日々の糧に農業での成功夢見る韓国系移民一家、父母姉弟とハルモニ。
クセある香味と滋養と雑草の逞しさ。ミナリ。
幸や不幸はもういい。どちらにも等しく価値がある。>>続きを読む
「まともじゃないのは君も一緒」 ですよね、な笑ロマンティックコメディの快作。
頭デッカチ恋愛博士な女子高生によるコミュ苦手な数学一筋予備校講師への授業兼恋愛利用作戦がもたらした解は?
高田亮脚本>>続きを読む
長寿と引き換えに生殖機能を失った人類が独自の進化・増殖をする人工生命体調査に地下世界へ乗り込み大冒険...
シンプルにおもしろく後から改めてこれ手作り人形コマ撮りなんや!の驚きが重なりーの狂ってる(>>続きを読む
四半世紀越しの「新世紀エヴァンゲリオン」最終回。
良い最終回でした。
まだまだ理解できないことだらけだけどなんでこんなにおもしろいのか。
めちゃくちゃおもしろかった。
贈る言葉贈る言霊。
総監督:>>続きを読む
出版社を舞台にしたコンゲーム喜劇は派閥抗争から作品/娯楽芸術とは?生き方とは?にまで広がり掘り描かれ。
「社葬」の趣きもあり良かったです。
塩田武士原作楠野一郎脚本のおもしろい話と達者な役者陣、そし>>続きを読む
企業城下町で暮らすもリーマンショックで仕事も我が家も失った寡婦の季節労働と車中泊のロードムービー。
寂しい気持ち止まない映画だった。
登場するのは高齢遊牧民たち。
「若者たち」を彼らに置き換えて脳>>続きを読む