Genichiroさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

Genichiro

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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.3

海のシーンくらいまでは濃密さが凄まじく、その時点では「これはとんでもない傑作…」という気持ちになった。師匠の是枝裕和が基本的にはある種のファンタジーを見せる人なのに対し、西川美和は「もうそれを越えたら>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.0

突発的な暴力演出の不器用さに笑ってしまった。西川美和はこういうやつは苦手っぽい。マスキュリズムの檻に囚われた男を解きほぐしていく話にするか、それともメロドラマの美学を徹底するかどちらかにしてほしかった>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.0

撮影頑張ったね〜。ワンカットが効果的なところとそうでないところの差が…サムメンデスがいかにノーラン好きかということはよく分かった。

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

5.0

何も言うことはないでしょう!!(田村潔司が入場)5年前に見た以来。サンサン劇場で年明けに平成ガメラシリーズ連続上映という最高の企画が実施されてレギオンとイリスを見た。久々だったけど今回も幼体レギオンが>>続きを読む

ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

2.8

主題歌の弱さが全てを物語っている。過去作で成功した手法を総まとめで詰め込んでいるがうまくいってないのがつらい。ロードムービー展開、ただ停滞させただけなのでは。正直一箇所丸ごとカットしても問題ないような>>続きを読む

殺しの分け前/ポイント・ブランク(1967年製作の映画)

3.3

全裸転落死にびっくり。胸板をバンバン叩きまくるシーンで笑った。今までの殺しのシーンを回想でもう一度見せてくれるお得な演出。スポットライトで照らされた死体ラストはちょっとカッコいいが…傑作という評判を聞>>続きを読む

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

1.0

有名なラスト、ダサすぎて爆笑!!ひでー。当時の渋谷が記録されていることはいいんだけど、それだけでは興味を持続できない。(宇田川町方面は全く映らない)Qフロントって1998年着工だからこの映画の撮影の後>>続きを読む

ライアー ライアー(1997年製作の映画)

4.3

嘘がどうとか以前に言動の全てがジムキャリーすぎて、よくこんな奴にみんな付き合ってあげてるなと笑ってしまう。この頃はまだ演技がジムキャリー節全開で楽しい、そして改めてとんでもない才能だなと思う。ジェニフ>>続きを読む

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

4.4

日本的な組織・コミュニケーションを戯画化したり、食べ物や生き物を使った悪趣味ギャグを入れてきたり…という毎回お馴染みのやつは全て今作への壮大な前振りだったかのように思えてくる。正直めちゃくちゃ怖くて終>>続きを読む

マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

4.3

随分前に『ジム&アンディ』を見ていたので撮影時のことを考えるといたたまれなくなった。アンディカウフマン役がジムキャリーってこれ以上の適任はないと思うが、しかしそういう「彼以外にありえない」という役をや>>続きを読む

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

4.4

ヘルツォークが撮った「恐怖の報酬」か?「地獄の黙示録」より全然前の作品というのがすごい。遡行の物語とカーツ大佐の話を一緒にしたような…オープニングカットから凄まじい、地獄の行軍。撮影からして地獄じゃね>>続きを読む

キートンの化物屋敷(1921年製作の映画)

4.3

やっぱキートンかっこいいなあ。銀行でのシーンは動きが限定されつつもやっぱ面白いこと考えるなーと楽しく見れた。思いっきり殴ってお湯かけるシーン、最高。お化け屋敷に入ると凄まじい運動神経が発揮される。お化>>続きを読む

スウィートホーム(1989年製作の映画)

3.0

「地獄の警備員」より安く見えてしまうのはなぜなのか。ディックスミス製作の特殊効果やメイクは今見ても素晴らしい。日本映画でここまでやったかという驚きもあった。(切断古舘に笑う。バーニング伊丹十三も良い。>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

見終わった後、一緒に見てた友達(早稲田卒、映画研究会のメンバー同士で付き合って同棲した期間、別れたタイミングが劇中の菅田・有村架純カップルと全く一緒だった)が崩れ落ちてて「東京は怖い街やわ〜」って思っ>>続きを読む

無法松の一生(1965年製作の映画)

4.6

寄り・引きのショット、ロングショットやローアングルの切り替えが見事で感激した。しっかり重厚に見せても100分を切るランタイム。これだよこれ〜。喧嘩や和太鼓のエピソードはそれぞれが散文的で独立しているが>>続きを読む

ファスビンダーのケレル(1982年製作の映画)

3.6

ジャンジュネ原作なのか、なるほどねー。嘘くさいセット、嘘くさい夕日の中でダラダラと延長される愛のやり取り(婉曲表現)につい付き合ってしまった。結構好きだなあ。

ブルース・オールマイティ(2003年製作の映画)

3.5

スティーブカレルが原稿読み間違えるくだりとかまんま「俺たちニュースキャスター」やん。寄りを戻すためにあらゆる手を講じるくだりで爆笑。張り紙やらテレビ広告やら雲やら…って全然気持ち戻らなそうでうける。創>>続きを読む

ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

3.5

x-menの学園ものドラマシリーズをちゃんと作れば大ヒットすると思うんだけど、そういう計画ないのかな。ベストな出来ではないけど、ある程度楽しいし上映時間94分だとイラつかない。これでいいのよ。「x-m>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

4.0

「ディレカンが倒産して以降、差し押さえられていたネガが去年9月に返ってきて」リマスターが可能になったという経緯からしてすごい。ずっと見ずに取っておいてよかった。美術品の取引を始めるために作られた新たな>>続きを読む

赤いトキ(1975年製作の映画)

3.7

今回もラストでしっかりキモかった。この露悪的なテイストは完全に作家性によるものなのね。ひでー。変態絞殺魔、借金取りに追われてる人、なんとかして他所へ行きたい人、何者かになりたい爺さんの物語が大交錯。全>>続きを読む

メリエスの素晴らしき映画魔術(2011年製作の映画)

3.5

テクニカラー以前にメリエスが彩色映画を作っていたのは知らなかった。しかも一コマ一コマ色を塗っていたなんて。後半はほとんどフィルム修復の話。ほんとに大変な作業なんですね…これからは4kリマスターとか心し>>続きを読む

今晩おひま?(1959年製作の映画)

4.6

出てくる人間がことごとくしょうもなすぎてクラクラした。オープニング、各所盛り場シーン、後半の乱痴気パーティで複数の流れをワンカットで流麗に見せる。いやー最高。アガるわー。エンディングのクールさに👍これ>>続きを読む

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

3.4

mid90s見てスプリングブレイカーズ見てそういやこれ見てなかったなと思い返した。ヒップホップやスケーターカルチャー、そして何よりエイズが不治の病であった時代の記録。現在では1日1回の内服薬だけで問題>>続きを読む

月世界旅行(1902年製作の映画)

3.6

今見ても良い。少し不思議〜。世代的にポンキッキで知ってたけどフルは初めて見た。よくこんなもの作ったなあ。重力や酸素のことなど何一つ考慮されていないのが楽しい。

言い知れぬ恐怖の町(1964年製作の映画)

3.7

アホアホツインピークス orクリムゾンリバー。ホットファズを上げてた人もいたけど確かに似たような話だな。修道士が犯罪者ってのもクリムゾンリバーぽいなあ、まあクリムゾンリバーは元からアホアホではあるが。>>続きを読む

スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

4.3

scary monsters〜やwild for the nightを久々に聞いて強烈に「あの頃」を感じる。かといってそういった空気を記録してやろうという気概はないのでedm・ブロステップヒットがバン>>続きを読む

大列車強盗(1903年製作の映画)

4.2

今見てもすごい。今だとカットを割ってしまうようなところをワンシーンワンカットで撮っているので生々しさが際立つ。列車から人がぞろぞろと出てくるシーンなんかリュミエールがやったことを応用して10年も経たず>>続きを読む

ゲット スマート(2008年製作の映画)

4.0

飛行機での大騒ぎに爆笑。会議中に本気喧嘩に発展するくだりも笑った。楽しい。007+ミッションインポッシブル風なパチモンテーマソングも楽しい。こういうの作る仕事めっちゃ楽しそうだなあ。それにしてもどんな>>続きを読む

光る女(1987年製作の映画)

3.8

冒頭、ゴミ山のてっぺんで歌う女とピアノ。やはりATG(もっと言うと寺山修司)風味だなあ。地下格闘技シーンもしかり。そういうものと無縁だと思ってたから不思議だ。めちゃくちゃな製作費でディレカンを追い詰め>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.4

ウィンドリバーもそうだったけど、こういう現代のカウボーイを扱った作品に弱い。素晴らしい。今作は実際の事故を元にして当事者たちに演じさせている。主演のブレイディージャンドローは実際に事故で大怪我を負った>>続きを読む

吸血鬼(1932年製作の映画)

3.8

影の動きを利用した描写が今見ても良い。何が恐ろしいかということを観客に想起させて引っ張っていく。確かにホラー映画の古典だな。粉塵によって生き埋めにされる町医者が怖い。こういうフレッシュな残酷描写をどう>>続きを読む

ハッピーフライト(2008年製作の映画)

4.4

いやー良いオープニングだなあ。見ながら何回も感激してしまった。啓蒙的ですらある。子供の時にこれを見て、大人になって再見するとかとても良い経験になるんじゃないか。毎日無為に働いてる人間としては今作は胸に>>続きを読む

ネイバーズ(2014年製作の映画)

3.2

ロバートデニーロ大集合ととにかく異様に長い搾乳のくだりに爆笑。でも途中からザックエフロンのサイコ感に怖くなってきた。エスカレートしてファニーゲームみたいな話になるかと思ったわやっぱ子供が話に絡むと引い>>続きを読む

雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

4.6

没後10年記念の2011年に台風クラブをシネヌーヴォで見てから10年経ってしまったなあ。ションベンライダーは序章に過ぎなかったのか、台風クラブ・ラブホテルと同年公開というからすごい。今作では違和感を感>>続きを読む

メアリー女王の処刑/女王メアリの処刑/スコットランド女王、メアリーの処刑(1895年製作の映画)

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リュミエールの作品より公開早かったんだ。エジソン側の発明であるキネトスコープで製作されている。こんなに初期の段階で人の死が描かれているのはびっくり。

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.1

車内でサニーが流れる長回しシーンの美しさ…学生とデモ隊との衝突を紛れ込んでしまった女の子たちのガチンコ対決とクロスさせて映すなど、終始軽いのに韓国の政治的な背景や女性の社会的な立場についても問題もちゃ>>続きを読む