男の後ろ姿。足早に歩く音。ターゲットを発見するとすぐさま銃を取り出し射殺。響き渡る銃声。殺された人間のショット。基本的なこの流れを、まるで毎日のルーティンかのように淡々と繰り返す不思議な映画。最初に感>>続きを読む
無知で乱暴な性格のトニーは当時アメリカを支配していた黒人差別的な価値観をそのまま真に受けて、黒人を毛嫌いしていた
しかし巡り合わせで黒人ドクの専用ドライバーとして8週間アメリカ南部を旅することになり>>続きを読む
美しかった
モノクロにしてメキシコの雑多な雰囲気を削ぎ落とし、モンタージュなど使わず長回しにすることでごまかしのないみせかたができたように思う
オープニングの水に濡れたタイルに曇り空が映り込む俯瞰>>続きを読む
『敗者の身ぶり』という書籍の晩春についての記述を読んだあとだったので、紀子の顔と壺のカットバックのシーンに戦慄した
原節子の表情百変化...
このレビューはネタバレを含みます
犯人は見つからず解決されるどころか小さな街のすべてがかき乱されて終わる映画
全ての行動がエゴでしかないし個人的には全くスカッとしない終わり方だったけど、そこが逆に評価されたのだろうか
知らない土地で頼りにできる人が誰もいないところから生活を始めることの辛さに打ちのめされて、自分で望んで選んだ選択のはずなのに故郷に帰りたくて仕方がなくなる
しかも当時は手紙のやりとりもしくはお金のか>>続きを読む
前提というのは怖いもので、いくらトムの無罪が明らかだとしても、裁判は"全ての黒人は野蛮で不道徳である"という前提の元に進んでいく.
悲しいことに時代にこびりついた前提・偏見をなくしていくのには膨大な>>続きを読む