このレビューはネタバレを含みます
一時の低迷を乗り越え、「ヴィジット」で完全復活したシャマランですが、復活後の彼の作品は、これまでの作風を引き継ぎつつ、エンターテイメントとしては以前のよりも更に徹底されていると思います。大作ばかりが作>>続きを読む
Filmarksの試写会にて観賞。
HiGH&LOW THE MOVIEとTHE RED RAINを観て、LDHに次世代の日本のエンタメ映画を担う可能性を感じていたので、この「たたら侍」にも期待してい>>続きを読む
いつの時代も、男にとって女は、残酷で美しいこの世界そのものであり、そんな女を自分だけが変えてみせる、というのが男の哀しい思い上がりであるように、台湾に撤退した国民党が、いつの日か中国本土の共産党を駆逐>>続きを読む
宇宙戦争っていうより宇宙大虐殺、といった方が良い内容かとも思いますが、どちらにせよ、特権的な個人の頑張りや勇敢な行為なんかが事態を好転させたりは決してしない、戦争という行為の『圧倒的且つ絶対的な残酷さ>>続きを読む
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hulu観賞。統計学という合理性が、古臭い慣習に凝り固まった野球界に革命をもたらした!というような分かり易い二項対立の図式によってカタルシスを得るような構造では無く、スポーツの世界に象徴的に浮かび上が>>続きを読む
メジャーロックバンドが、これまでの方向性を見失って、難解なアルバムを出した後に、もう一度原点回帰のキャッチーなアルバムを出した、でも、アレンジの端々に、難解なアルバムを経過した痕跡が見受けられる、みた>>続きを読む
hulu観賞。アメコミヒーローのヴィランを主役に据える、というのは素晴らしいアイデアなんだけど、それ故、子供向けの作品で展開するには限界があり、結局はアイデアを深く掘り下げるまでには至らず単純な勧善懲>>続きを読む
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hulu観賞。貧乏も、不運な事故も、恋人との別れも、ひたすら受け入れ、無口に運命に耐え続けるクリスチャン・べールが、弟を殺され、とうとうライフルを手に復讐する、極めてシンプルで地味な話なんだけど、豪華>>続きを読む
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hulu観賞。現在のハリウッド映画のポリティカルコレクトネスの神経質さと比較すると、勇気を持ってカミングアウトすれば結果オーライ、みたいな、ゲイへの偏見が今よりも酷いのは確かなんだけど、それ故の牧歌的>>続きを読む
Netflix観賞。「トランセンデンス」よりも、本作の方が、シンギュラリティを描いた近未来SFとして、遥かに真に迫っているように感じました。近年観た中では最もSF感のあるSF映画かもしれません。
人>>続きを読む
金持ちインテリリベラルな若者達の政治参加の偽善性(ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー)というのは、日本に限らず普遍的な社会問題なのだな、と思いつつ、そういうイーライ・ロス本人の社会に対する問題意識だ>>続きを読む
「ハッシュ!」は、大好きな映画なのですが、本作には全くノレませんでした。橋口監督は、登場人物達を肯定したいのか突き放したいのか、好きなのか嫌いなのか、正直良く分かりませんでした。無論、橋口演出によって>>続きを読む
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原節子追悼Netflix観賞。この「東京物語」が、数ある小津安二郎の作品の中で、代表作とされているのは、小津の家族制度に対する結論が端的に示されているからなのかもなぁ、と思いました。
小津安二郎は、>>続きを読む
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hulu観賞。こういうロマンチックなハイファンタジーって成功した作品って中々無いのだけど、マシュー・ヴォーン監督だけあってストーリーテリングが巧みで、至るところに散りばめられた小ネタが活きていて最後ま>>続きを読む
hulu観賞。DVD廃盤、Blu-ray未発売の傑作を配信してくれたhuluに、まずは最大の賛辞を。ネット配信の可能性を感じます。
ディストピア未来モノ、というのは、世界観や設定が緻密かどうかよりも>>続きを読む
映画のひとコマひとコマの間が断絶していて、それが繋がった一つの映像のように見えてしまうのが脳の錯覚、残像であるように、この作品の幽霊も、連続した生の唐突な断絶に耐えられない者による残像、なのかもしれな>>続きを読む
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Netflix観賞。ボッピに配属される前、訓練、そして一人前になるまでを、無駄無く描いている脚本が素晴らしい。秀逸なのは、もう一人の主人公マチアスをインテリに設定する事で、金持ちインテリリベラルの世界>>続きを読む
IMAX3D観賞。大画面3Dで大自然を拝めるだけでも満足感があるのは確かだし、山の非情さは伝わってくるんだけど、ドキュメンタリーの側にも、思い切ったフィクションの側にも振り切れてないので、作品としては>>続きを読む
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41才のオッサンが、独り劇場で観賞。冒頭から涙腺崩壊して泣き続けてしまいました…
幼少期に原初的な自己肯定感を失いコミュニケーション障害になってしまった主人公が、思春期に自身を再肯定してゆく物語なの>>続きを読む
hulu観賞。海外旅行で浮かれてた観光客が異国の地で酷い目に遭う、という構成はまんま「ホステル」なんだけど、前半でちゃんと登場人物に感情移入させた上で、そんな彼等が情け容赦無く死ぬ、という単純な法則を>>続きを読む
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Netflix観賞。個人的に前作よりも、本作の方が如何にもグラインドハウス的な荒唐無稽さがあって楽しめた。前作は、「グラインドハウス」内の予告編を生真面目に映画化しようとしていたけど、今回はそこから自>>続きを読む
hulu観賞。アーロン・エッカートのフランケンがイケメンでカッコイイのがこの映画の最大の魅力なんだけど、イケメンであるが故に、フランケンという怪物の本質的なアイデンティティであるはずのブサメン故の孤独>>続きを読む
Netflix観賞。「チョコレートドーナツ」の主人公が、自然な善意の持ち主だとすれば、本作は、欲の塊のような主人公が、死を前にして、善行をしているという意志すら無く、ただ、必死に生きる予期せぬ結果とし>>続きを読む
hulu観賞。黒沢清直撃世代、最も敬愛する日本の作家と言っても過言では無いけれど、だからこそ、期待を込めて、これは素直に褒めたらいけないな、と個人的には思いました。前田敦子も鈴木亮平も、全てが廃墟のよ>>続きを読む
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hulu観賞。人間側の総司令官が、バグズの宗教に洗脳されてしまう、正に宗教は最強の兵器なのだ、という設定だけでも観る価値がありました。最後、人類側も、宗教を新たな統治の道具として利用する、というのも良>>続きを読む
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hulu観賞。バグズに追い詰められた砦の攻防戦や、人を乗っ取るバグ、上官を殺した英雄、というのはオリジナリティは無いけど脚本はB級としては決して悪く無いんだけどなぁ、と思った。
hulu観賞。主演のアラン・カミングの熱演が素晴らしいので、腕毛ボウボウなのが最初はウワッて思うんだけど、だんだん気にならなくなってくるんだよね。しかし、貧乏で夢を追っているゲイが無条件に善人、という>>続きを読む
Netflix観賞。保守的なムラ社会と自由恋愛の狭間の犠牲者としての岩下志麻、という構図は、横溝正史最晩年の作品だけあって、テーマとしては一番分かり易い作品かもしれないし、有名なレットイットビーも、犠>>続きを読む
Netflix観賞。個人的に「サイドエフェクト」より「マジックマイク」が好きなのは、ソダーバーグって、やっぱり、物語も上手いんだけど物語の人じゃ無いというか、マイクの舎弟分でもう一人の主人公アダムの行>>続きを読む
hulu観賞。パッケージに騙されてコメディ物かと思ったら、意外にも直球ド真ん中のヒーロー物で、しかも最後はキチンと泣かせてくれる丁寧な作り。個人的には「スーパー!」よりもこっちの方が好き。
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新生シャマランの誕生を予感させる傑作。低予算90分の作品でありながら、ホラーありコメディあり、感動的なファミリードラマあり、無名な役者ばかりなのに、登場人物は皆魅力的。ギミックの作家として注目される事>>続きを読む
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Netflix観賞。ソダーバーグは、こういうスタンダードなジャンル映画撮らせると上手いんだよなぁ。ソダーバーグは、作家主義的な技巧を持った職人、なんだろうね。ルーニー・マーラのファンファタール振りも、>>続きを読む
Netflix観賞。決して悪い映画では無いのだけど、キャストが豪華過ぎるが故に物足りない感じがしてしまう。無骨で無口というよりは、やや知恵が足りてない感じのトム・ハーディと、ピッチリセンター分けのガイ>>続きを読む
hulu観賞。作品自体の評価は今更なので控えるけれど、主人公のウィルは超天才だからこそ目をかけられて、優れたカウンセラーと出会える事ができたけど、何の才能も無く、幼少期に虐待を受けた、みたいな人間が大>>続きを読む