Rilyさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Rily

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インセプション(2010年製作の映画)

5.0

たぶん話し相手が俺だからなんだけど、会話が途切れる度に結構な確率でノーラン(特にインセプション)の話をしてくる上司がいて、「久々にインセプション観ましたよ」「やっぱ桁違いに面白いですね」と伝えたところ>>続きを読む

ストロベリーショートケイクス(2006年製作の映画)

3.0

“少女たちは傷つきながら夢を見る”というAKBのドキュメンタリー映画のように、今作もそれ系統のサブタイトルが相応しいと勝手ながら思う。500日のサマーに出てくる女性陣のように達観して生きていったほうが>>続きを読む

夜明けの街で(2011年製作の映画)

2.0

互いに向かい合い、女が言い放つ言葉の数々にハッとさせられる岸谷五朗。安っぽいメロディにまるで世界の中心が二人であるかのようにグルグル回るカメラワーク。徐々に距離は近づきテンションMAX。まもなくして二>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

他人から見て、身勝手だと取れなくもない言葉も行為も、深く考えて、その人達にしか分からない、“その人なりの”愛情や優しさなんだと理解出来たからこそゲルダは強い意志を持ってアイナー/リリーに寄り添えたんだ>>続きを読む

彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.5

まるで取り残されているかのような、動いていても止まっているかのような、そんな錯覚を払拭する為に普段とは真逆とも言える嫌でも動き続ける場所に身を置くことで自分を保とうとするヒロインの心情。きっとそれ以上>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.0

数々のジブリ作品へのオマージュだらけなので、思い出しながら当てはめてみるのも面白いと思う。だが中身はわりと普通、小さなお子さんと一緒に観るぐらいが丁度良さそう。魔法大学のいかにも語尾にざますを付けてき>>続きを読む

忍びの国(2017年製作の映画)

1.5

少しずつ少しずつ盛り上がってきたかと思えば、反比例するように少しずつ少しずつ冷めていき…すいません。伊勢谷友介さんや鈴木亮平さんにだいぶ助けられてるような気もしたが反面こういった類の喜劇では存在そのも>>続きを読む

昼顔(2017年製作の映画)

4.0

不倫を絡めた行き場のないフィクションに、ある程度予想出来るぐらい用意された結末。だからこそ今作は結末ではなく過程に目を向けるべき。
当事者なのか、関わりのある立場なのか、全く関わりのない第三者なのか。
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.5

結構普通のラブコメ。前作のほうが面白い。失礼ながらヒロイン役の方が苦手で観ようか迷ってたんだが、主人公がヒロインの“頬”ではなく“顎”を撫でるというさり気ない愛撫演出にウディアレンの悪意が滲み出ていて>>続きを読む

花とアリス(2004年製作の映画)

3.5

再鑑賞。

素晴らしきノスタルジー。
映像は勿論だけど岩井作品は音楽も素晴らしいといつも思う。ふと好きなシーンを思い出す時には映像だけじゃなく音楽も想い起こされ、より強く、胸が締め付けられる。
カメオ
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海を感じる時(2014年製作の映画)

2.0

一見献身的だが、若さ故に行き過ぎると盲目的に思えて痛々しく、あざとさが見え隠れしても当の本人はそんな気などさらさら無い、むしろ真っ直ぐでただただ貴方のことが好きなだけなんで臭を醸し出すヒロインを演じた>>続きを読む

俺たちに明日はないッス(2008年製作の映画)

2.0

タナダユキ監督だから鑑賞したが、登場人物のほとんどが猿というどうしようもない青春映画だった。
エンディングの銀杏はイイね!

探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.5

再鑑賞。以前は何とも思わなかった方を久しぶりに拝見し、自分でもビックリするぐらいその美貌に目を奪われるってことがごく稀にある。失礼ながらヒロインの方がそう。おそらくドレスアップのせいだけじゃない。何な>>続きを読む

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年製作の映画)

3.5

鑑賞3回目。今作が「エレベーターのシーンが印象的な映画」の仲間入りをしているかは全くもって知らないが、「ドラ〇ヴより好きだ」「羊たちの〇黙より目が離せない」との声もよく耳にする、ような気がする。まぁ言>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.0

真っ昼間から「お兄さん、遊んで行きませんか?」と声を掛けられては聞き流し、夜になって、進行方向とは違うがガラス越しに大胆なコスチュームを身に纏った娘たちが手を振っているのが薄っすら見えたから、そっちの>>続きを読む

A2(2001年製作の映画)

3.5

FAKEでの佐村河内氏の人間味溢れるお姿も、今作でのオウム信者と反対住民との交流も、森達也監督はリアルタイムで我々には届かなかった様々なグレーの部分を提供し、思考の余地を与えてくれる。実際、映画ミスト>>続きを読む

ふきげんな過去(2016年製作の映画)

3.0

どうやら友人の友人の雫ちゃんが図書館に行くためにいつもの様に電車に乗っていて、ふと横を見ると太った猫が堂々と居座ってたらしいんだが、その話を聞いて「そんなこと実際あるのかよ」と心では思いつつも、猫が乗>>続きを読む

橋の上の娘(1999年製作の映画)

3.5

冒頭でヒロインがどんな人物であるかを紹介してから始まるっていうのがもはやド親切で、その後に何かやらかしても「こういう奴だから大目に見てやって」みたいな、「歓楽通り」とはまた違った優しめな描き方が好き。>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.0

再鑑賞。衝動的に「“映画”が観たい」と手を伸ばした先がこの岩井俊二監督作品。何かしら痛みを被るのを承知でも観てしまいたくなるこの感覚。エヴァもそうだったと思うが、残酷な画に対して「翼をください」を挿入>>続きを読む

愛をつづる詩(うた)(2004年製作の映画)

2.5

冷めきった夫婦のもとで働く掃除婦の女性が黒子的役割をしながら展開し、“汚れ”を絡めた数々の暗示的な台詞が面白い。微生物レベルで考えたときに汚れは完璧には排除出来ない、というさりげない言い回しに笑いかけ>>続きを読む

歓楽通り(2002年製作の映画)

3.5

人の幸せは主観的なもの、それならダンサーインザダークで十分過ぎるが、あの作品と違うのはヒロインと観客の間に主人公の男が置かれたことによって、観客が考えを巡らせて勝手に暴走するのを避ける、つまり「ああい>>続きを読む

パラノーマル・アクティビティ(2007年製作の映画)

1.5

当時は流行ったから観たが、肝心のオチを忘れたためもう一度観てみるかと溜息まじり…とまではいかないまでも、ついでに再鑑賞してみたくなる映画もある。しかしその手の作品、言わば「ゴミ映画」に限って“やっぱり>>続きを読む

THE 4TH KIND フォース・カインド(2009年製作の映画)

2.5

煮え切らない終わり方に苛立ちを覚える映画、それが世間一般に何と呼ばれるかは不明だが、一部の映画ファンからは“観なくても良い”、すなわち「ゴミ映画」という称号が与えられているのも事実である。何とも有難迷>>続きを読む

ドリームキャッチャー(2003年製作の映画)

3.5

記憶から抹消したいとまでは思わないが、一体あの映画は何だったんだろう?と思うことが稀にある。十数年の時を経て、その映画、言い換えれば「ゴミ映画」ともう一度向き合ってみたくなることも稀にある。それが以前>>続きを読む

汚れなき祈り(2012年製作の映画)

3.0

今もなお好意を寄せる相手に自分の想いが届かず心のバランスは崩壊、それが閉鎖的な修道院だったせいで悪魔憑きと判断されてしまう。周囲の人間が善意でとった行動が、本心から相手を救いたいと思ってとった行動が、>>続きを読む

灯台守の恋(2004年製作の映画)

3.5

前作マドモワゼルでキーとなった灯台が今作の舞台となっており、劇中でも登場した灯台守の即興話にアレンジを加え、独立させたような物語となっている。海の荒々しさや穏やかさが登場人物の心情とリンクし、だからと>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.0

愚行の報いが豚への変貌というだけでも皮肉全開なのに、その醜き豚が貪るように食べるものも肉塊っていうのがもはや挑発的で毎度ニヤけてしまう。見事に嘲笑された気分で爽快感すらある。

東京公園(2011年製作の映画)

2.0

(´-`).。oO(これは全然面白くなかったなぁ)

(´-`).。oO (小西真奈美と言えば自分のなかでは「天体観測」なんだよなぁ、かれこれ15年前になるけど、いいドラマだったよなぁ)

メディア(1988年製作の映画)

3.0

ちょいちょい嫌な映像挟んでくるものの、それでも何か物足りず…と油断していたところにデカめの来た感じ。やはり裏切らないなと。ギリシア悲劇がベースにあるにしても、このお方の描くヒロインは何故かいつも嫌いに>>続きを読む

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.5

ストーリーと並行し、「この金髪の女性捜査官どっかで見たことある」というサブストーリーが展開されてしまった。ラスト付近で彼女が目を見開いてようやく思い出したが、スサンネビア監督の「愛さえあれば」のヒロイ>>続きを読む

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

3.0

やや冷めた目で見てしまった。オルガキュリレンコは綺麗だし景色は美しいし音楽も素敵だった、のに。ただ、相手の性格を知り尽くしていなければ成立しないラブストーリーと考えればそんなに悪くもない気はする。ちょ>>続きを読む

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

4.0

皮肉なのは本当の意味でいざ向き合おうと試みたときには既に手遅れで、取り返しがつかなくなっていること。

紐に自らの足を絡みつけ沈み(=死んでもいい)、それなのに、紐を自ら解いて這い上がろうとしたその感
>>続きを読む

ブライトスター いちばん美しい恋の詩(2009年製作の映画)

3.0

好きなシーンは幾つかあるが、ヒロイン役に好感持てなかったせいかあまり入り込めなかった。個人的には朔ちゃんとか亜紀ちゃんとか、手紙じゃなくカセットテープでやり取りするような純愛、それでいて悲恋みたいなの>>続きを読む

キムチを売る女(2005年製作の映画)

3.5

立場の弱い者には親切心が忍び寄り、その関係が男女であるなら見返りを求める心が一方に生まれ、被害者のつもりなのか出来心なのか、鬱屈の矛先はすでに不幸な者へと向けられる。このヒロインは今なにを考えているん>>続きを読む