森田和敬さんの映画レビュー・感想・評価

森田和敬

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緋牡丹博徒 二代目襲名(1969年製作の映画)

1.0

決してダメではないんだけど
監督の選択ミスが悔やまれる出来

本筋は珍しく三つ巴だし
ラストもお竜一人ではなく矢野組の喧嘩だしで良いんだけど
加藤泰や山下耕作みたいに画に拘らずにただ撮ってるだけだから
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緋牡丹博徒 一宿一飯(1968年製作の映画)

5.0

前作の山下耕作から鈴木則文に変わったからか
娯楽に徹した作りに

それが決してダメになっていないのは鈴木則文に腕があるからだろうね
本筋と笑いのバランスが見事
ただし熊虎親分以外(笑)
玉川良一も良い
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緋牡丹博徒(1968年製作の映画)

5.0

やっぱり良いな〜緋牡丹博徒!

定番のシナリオながら
山下耕作のシッカリした演出と
ツボを心得た鈴木則文のシナリオに気にならず
フグ新の散り際には思わず涙が・・・

お竜さんも我らが熊虎親分も良いけど
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夕陽の丘(1964年製作の映画)

1.0

裕次郎が格好良ければそれで良いという典型的なスター映画

全てが低調で平板
だから盛り上がりも何も無い
せめてラストの対決くらいは盛り上げてくれよ

石原裕次郎の映画ってこういう映画ばかりな気がする
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若親分(1965年製作の映画)

1.0

アバンタイトルのトンネルとか良い画はあるんだけど
全体的に甘っちょろい映画

ボンボンがヤクザ映画を作りましたで
キャラクターから設定からただいかにもを並べただけ
若親分にしたって何でも俺一人で良いで
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宇宙怪獣ガメラ(1980年製作の映画)

1.0

普通に作れば充分面白いのに他でスッ転ぶという昭和らしい駄作

ヤマトとか999とかこち亀とかコラボが全部滑ってる
人気作をブチ込むのは否定しないけど
するならするで理由とか何とか考えなきゃ

宇宙人
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

5.0

キューブリックの演出
特にエイトボールが撃たれてからなんか特に素晴らしいけど
二人の役者が輝かせてる

前半の主役はヴィンセント・ドノフリオ!
死に様ばかりが言われるけど
それまでのリアルなダメっぷり
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ソウルの春(2023年製作の映画)

5.0

142分という長さを感じさせない
いつもながらの大傑作

冒頭からラストまで貫く緊張感が凄まじい
官房長官のヘタレ&アホっぷりも良いアクセントだった
何より良いのはラストね
ホラーと見紛う恐ろしさだっ
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

5.0

昭和ガメラと同様
ターゲットを子供に向けてはいるんだけど
大人の鑑賞にも耐え得るシナリオがとにかく素晴らしい

エンタメとリアリティのバランスが見事
防衛出動云々なんてセリフはこういう映画で初めて出た
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現代仁侠伝(1997年製作の映画)

1.0

激動の1750日や首領を殺った男と同様
時代を見ずに昭和のままに撮って自滅した駄作

シナリオだけならまだしも
キャラクターまで古臭いからタチが悪い
岡田義徳の末路なんか失笑もの

邪魔な島田紳助とか
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血染の代紋(1970年製作の映画)

3.0

決して悪くはないんだけどね〜な初期・深作欣二らしい映画

キャラクターが全く描けてない
特に鶴田浩二と長門勇
鶴田浩二は絶対にゴリ推し出演だろうな
もう登場から退場まで全てが適当で行き当たりばったり
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博奕打ち(1967年製作の映画)

1.0

メチャクチャ面白いわけでも駄作でもないという中途半端な作品

こういう映画って一人のクズのために・・・が定番だけど
この山城新伍はクズどころじゃない
それを助ける鶴田浩二に理由の一つでもありゃ良いんだ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

オレの人生NO1映画
この感動が薄れることは一生無いだろうな

シナリオはベタなんだけど
場面の組み立てと伏線の配置と回収の見事さに気にならず
ナポリ人の粋な行動の格好良さ!
そしてキスシーン大喝采の
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大脱走(1963年製作の映画)

5.0

自分が映画の沼にドップリ嵌まるキッカケになった娯楽映画の最高峰

シナリオがとにかく良く出来てる!
シリアスとコメディのバランスと配置の仕方がまぁ〜素晴らしいこと!
粋で痛快無比なラストが良い
ここの
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

5.0

カーペンターの演出は正統派ながら
シナリオとカメラがガッチリとカバーして最高傑作に押し上げてる

緊張感に満ち
緩急を巧みに使い分けたシナリオが見事
特に血液検査からの流れが素晴らしい

そしてディー
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

5.0

観たい観たいと思っていてやっと鑑賞
いつもありがとうYOUTUBE

ドギツさ10割増のテリー・ギリアムな世界観が最高
特にドラーグ族のビジュアル
あの独特な気持ち悪さが堪らない

人間が反旗を翻すク
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クラウン(2014年製作の映画)

5.0

内容は良くある悪魔WITH呪い物だけど
こうも変わるのかを痛感する秀作

ジョン・ワッツが撮ってるから
そこはかとなく漂うユーモアが良い
前半はチョイチョイ笑わせてもらった
建築現場みたいなベタ最高!
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オープン・グレイブ ー感染ー(2013年製作の映画)

3.0

何でこんなにスコアが低いのか不思議で仕様がない拾い物だった

シナリオ自体はいかにもな記憶喪失物なんだけど
取り戻すまでの意外と丁寧な描写に最後まで飽きずに楽しめた

惜しかったのは
クライマックスの
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

5.0

ま〜たコレか・・・な始まりだったけど
いざ蓋を開けてみたらメチャクチャ面白かった!

前半のレースゲームや刺身嫌いなどの伏線の配置
コレを丁寧にしたからこそジャンルがガラッと変わるクライマックスが許せ
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

1.0

何つぅんだろうな〜
相葉雅紀のアレとか村シリーズみたいなゴミクズよりはマシ程度の出来

とにかく捻りが無さすぎ
だから全く入り込めない
ラストにドンデン返しがあるんだけど
それもでしょうねだし

唯一
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戦闘少女 血の鉄仮面伝説(2010年製作の映画)

5.0

河崎実と違い
井口昇は根っこにキッチリ<映画>があるから良いね
まぁバカであることに変わりはないけど(笑)

競作ってどれか必ずハズレがあるけど
コレは全て面白かった
やっぱり傑作はラストだろうね
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仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ(2010年製作の映画)

5.0

アギトやゼロワンも面白かったけどコレには敵わない
それ程の最高傑作

仮面ライダーではなく一本の映画として良く出来てる
アクションも最高だったけど
雨漏りの伏線なんか脱帽ですわ

メインであるフィリッ
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

5.0

イーストウッドの巧さが光る反戦映画の傑作

映画全体を貫く静と動の緊張感が素晴らしい
VSムスタファなどの動も良いけど
戦場から帰還してからの静が良い
淡々としつつ怒りに満ちたラストが見事

クリス・
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7セカンズ(2005年製作の映画)

1.0

緩い!
全てが緩すぎる!

画作りを凝ってるんだけど
監督に腕が無いから凝ってみましたで終わってる
クライマックスのドンパチの盛り上がらないこと!

スナイプスのカンフーにしても好敵手が居ないからコレ
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沈黙の報復(2007年製作の映画)

1.0

セガールも前線で暴れるし
脇役のキャラも立ってるしで戦艦以外のシリーズ最高傑作になるはずが
監督の履き違えのせいであ〜あな出来に

闇を使うのが巧い監督は多いけど
それは照明ありきだからこそなりたって
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ビヨンド・ワルキューレ カリーニングラードの戦い(2016年製作の映画)

5.0

暇潰しにB級ドンパチでもと思ったらなかなかの拾い物だった

B級らしい粗さはあるんだけど
カッチリした作りに気にならず
フラナリーとヒロインが恋に落ちたりなど余計なことをしないのもだし
銃声が重たいの
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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

この様な名作に何を言えば良いのか・・・
それ程の作品

普通は仲間が集まるまでは普通かつまらないのどちらかなんだけど
コレはメチャクチャ面白い!
五郎兵衛の「ご冗談を」も良いけど
やっぱり勘兵衛と七郎
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

5.0

いやはや・・・スゲェよエミール!
もう浮かぶ言葉なんか無いや

前半はテリー・ギリアムだけど
終盤はオリヴァー・ストーン
やるせないと言うか何と言うか・・・
こんなにキツくて辛いクライマックスなんて観
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ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション(2009年製作の映画)

5.0

暇潰しにでも観てみっかな〜程度の軽い気持ちで観てみたら
メッチャクチャ面白かった!

ピーター・ハイアムズの息子が撮っているだけあって
B級ではあるものの感じさせない画作りが見事
特にアジトでの銃撃戦
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羅生門(1950年製作の映画)

5.0

黒澤の演出もさることながら
橋本忍の天才っぷりも発揮されている名作

構成力が凄まじい
人間なんてマジで意味分からねぇのドロドロで押し切ると思わせからの仄かな希望
この自然さよ!

メインの三人それぞ
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十手舞(1986年製作の映画)

1.0

いやぁ・・・聞きしに勝る酷さだわ

一応は渡海赦免状争奪戦ってストーリーはあるんだけど
一切盛り上げないし大きく展開もさせないから
我々は何を観てるんだろう状態
合間のダンスも何だアレ?

そんな中キ
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新選組始末記(1963年製作の映画)

5.0

この映画に限った話ではないけど
昔の映画って肝がシッカリしてるから良いね

構図の悉くがキマリまくり
藤村志保の声から行燈が付いたら雷蔵が現れる場面もだけど
空間を活かした池田屋が最高

富三郎が近藤
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代貸(1968年製作の映画)

4.0

シナリオ自体はオーソドックスな任侠物
だけどこういう映画では珍しく
新しさがマッチしていて飽きずに楽しめた

やっぱり富三郎が最高!
夜這いシーンも良かったけど
武器が素手っつぅのが堪らん
ラストの表
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アーマード 武装地帯(2009年製作の映画)

1.0

コレ書ける奴が書いて撮れる奴が撮っていればなかなかの映画になっただろいね

120とは言わないまでも100〜110分くらいのストーリーを無理矢理88分にしてるから前置きが長ぇ長ぇ!
おまけに計画自体も
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ルーキー(1990年製作の映画)

5.0

何の変哲もないポリス・アクションだけど
実はかなり好きだったりする

そんな映画だけど
闇への拘りとか照明とか
要所でキッチリとイーストウッドしてる
脇に見せかけてお色気担当なのもらしさ(笑)

ラウ
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銃声 LAST DROP OF BLOOD(2003年製作の映画)

1.0

思いの外<映画>してはいたけど
秋元康らしい傲慢さが邪魔をしてる

とんねるずの存在が最たるもの
ノリさんは出ない方がマシでしかないし
タカさんはクドイだけ
ラストのドンパチなんかジョン・ウーのパロデ
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