金魚鉢さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ランブルフィッシュ(1983年製作の映画)

3.0

白と黒の色調であったりランブルフィッシュの色味が強調されてるシーンは綺麗だったけど、全体的に共感所が少なくて掴みどころなかったからあんまり入り込めなかった。

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.6

『好きに勝るものなしでギョざいます!!』

オンリーワンな生き様が観る者に勇気を与えてくれるエネルギッシュな映画。天才と社会との距離感をどちらを悪にもせず描いているのがとても素敵だった。

「好きなも
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バスケット・ケース(1982年製作の映画)

3.2

『哀愁漂う悲しきバスケットモンスター』

ドウェインよ兄弟愛は分かるけど頼むからちゃんと管理はしてくれ。不用心な入れ物すぎるしすぐ置いていくな

事情が思ってたのと違って、時より笑うのを躊躇ってしまう
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セッション(2014年製作の映画)

3.8

『青年のドラム愛と不屈の精神がこじ開けた境地』

共感や憧れが全く無い映画からも心を揺さぶられることがあることを教わりました。特にラストのステージ始まってからの展開が目紛しい。

汚い言葉で罵声に近い
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.6

『遺書を基に母の生涯を巡る旅へ』

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の出世作。
双子の姉弟が死んだはずの父と存在すら知らなかった兄を探すミステリーでありながら、母ナワルのシーンからは手紙の真相と共に内戦下のレ
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.4

『夏を締めくくるのにぴったりな愛おしさ満点ヴァカンス映画』

これぞ避暑地って感じの涼しげなロケーションを3人と満喫した気分で期待してたものが観られた。映画としてはまったり、旅としては刺激のあるドラマ
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

『近隣トラブルが巻き起こす最悪の事態』

注意したことが火種となって発展していくスカッとジャパン系かと思ったら、相手視点の見せ方や社会問題との絡め方が上手く、倫理観を問われる歴としたサスペンスで裏切ら
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『閉鎖空間において未知の世界を突き進む冒険心を擽られるファンタジー』

絵本のようなビジュアルとはかけ離れた気持ちの悪い生物と切断したり内臓をいじくり回したりする惨さのギャップがショッキングな作品。名
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

『新時代のエンターテイメント映画』

ウタ(Ado)の歌の表現力が素晴らしいし、やっぱりシャンクスは格好良い

近年のONE PIECE映画は歴代キャラの多さを活かして、相性の良い悪魔の実の能力者選抜
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アス(2019年製作の映画)

4.5

ジョーダン・ピール監督独特の不気味さ演出全開で、気付いたら命懸けの鬼ごっこから目が離せなくなってました。前半は所詮自分の容姿が追っかけてくるだけと若干舐めてたけど、植木バサミ武装と魂を宿さない人間の容>>続きを読む

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.5

『殺し屋B級映画×職業紹介モキュメンタリー』

裏社会の職にも関わらず当たり前のようにカメラを受け入れ温度を変えない国岡と驚くほどメディアに対して寛容的な周りの殺し屋たち。全編YouTubeくらいの編
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

『超自然的存在を記録に残すそうとする牧場経営者の命懸けの奮闘記であり、見られる者から見世物にした者への容赦ない復讐劇』

視線がメッセージとして大きな意味を持つ今作のポイントは、コーディーが感じていた
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呪怨2(2000年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ビデオ版なので間空いた人用なのか冒頭30分は前回までのあらすじ。約40分の尺量にしては追う人物が多い気もする。天井に巨大顔面、埋め込まれている俊雄、校内で霊特有の回り込む追い詰め方と思いきやそもそも大>>続きを読む

呪怨(1999年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

長編初監督作品とは思えないホラークオリティー。なんか斬新なやり口見せて貰って怖さと感心が入り混じってた。霊出す手前の恐怖の表情10秒くらい映すジェットコースター落下前みたいな焦らされた方したかと思えば>>続きを読む

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.3

伝説のカンフーアクション金字塔

散々物真似とかで見てきたブルースリーなのでやっと本家を見たなって感覚。よく耳にする考えるな感じろって台詞もここから来てるのか。隙の無いコンパクトな戦闘スタイルが見てい
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.7

『家系に纏わる呪いによる容赦ない復讐の惨劇』

カメラを通してあまり馴染みのないタイ東北部の村で得体の知れない信仰に触れるモキュメンタリーな構成。カメラマンと観客の視点共有が後半になるに連れて徐々に効
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.7

不運にも前科持ちの噂が地元で広まり窮屈になったことをきっかけに自分のことを誰も知らない街でゼロから再出発。
少し寂しくも映る彼女の交友関係の狭さを逆手にとって自由奔放に生きる彼女の逞しさが、どんな状況
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『パーフェクト・ミスリード』

病んでいくアイドルという設定からドラマで役を演じる中で現実と妄想の境が分からなくなっていく着地を匂わせるようなシナリオ展開と序盤から怪しげな存在感を放つストーカーでのミ
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静かな雨(2020年製作の映画)

3.4

中川監督が撮る日本の風情溢れる画とゆっくり流れる穏やかな空気感がとても好き。彼女の新しい一面はどんどん知れるのに、自分のことは更新して貰えない誰も悪くないすれ違いが切ない。サクサクあんこぎっしりの鯛焼>>続きを読む

呪怨2(2003年製作の映画)

4.5

一撃一撃のインパクトが凄まじい。なんか俊雄くんでジャブ打って伽倻子でかますみたいな感じ。2の迫り来る伽倻子の振り向き方とモーションは笑ってしまうくらいにエグい。ウィッグのところとか何あのパターン神出鬼>>続きを読む

呪怨(2002年製作の映画)

3.9

大人になって見ても圧巻のホラークオリティ。振り返りのアングルと脅かしパターンが豊富で見せ方がほんとに上手い。布団に潜ったら勝ちと思っていた幼少期の自分にトラウマを植え付けた伝説のシーンは今見ても怖い

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.6

『旅先で成り行きロマンチック即席デート』

ヨーロッパを舞台に洒落すぎた駆け引きをする二人の会話にうっとりしてしまう作品です。史上最強に説得力のあるジェシーの口説き文句から物語が発展していくように、運
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恋するけだもの(2020年製作の映画)

3.2

恋せずともけだもの。
女装した怪力男がヒステリックにキレ散らかす。最早、江野祥平が一目惚れして裏切られて豹変するまでが一つのパッケージ化しているヘンテコ映画。

絶対その場に居たくないような下衆な世界
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.6

渋くて粋な返しをするポルコ・ロッソに憧れる。殺しはやらないという賞金稼ぎとしての生き様を貫くところ、どこか憎めない男同士の決闘が最後平和的に和解して終わるところ。アドリア海を舞台に男の浪漫しっかり伝わ>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.4

35人のその時しか訪れない貴重な瞬間を包み隠さず集めた青春の塊。卒業アルバムを見返してもギリギリ思い出せない記憶の片隅を優しく掘り返すタイムカプセルのような作品。

小学生でも高校生でもなく、少し周り
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ラストサマーウォーズ(2022年製作の映画)

3.7

いつの時代も変わらない小学生の活力に現代のデジタル対応力が反映されたようなジュブナイル映画。

過ごし方は違えどロケーションも相まって、どこか親近感のある夏休みを感じられた。
先生とお兄ちゃんの干渉度
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

『ミッドサマー』に影響を与えた元祖奇祭映画。

意外とミステリーとしてのしっかりとしたオチがあったから見やすかったし、丘を下った崖際で群衆に追い詰められる絶望感とシンボル毎倒れるラストシーンのインパク
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

『もう1人のソーとして伝説の英雄となったジェーンフォスターの物語』

今年公開する映画の中で最も楽しみにしてた『ソー:ラヴ&サンダー』
MARVELの中で一番好きなヒーローであるマイティーソーの続編と
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

仮面大男の監禁しつつも泳がせてくるサイコさにハラハラさせられました。ぼかしや急なスローシーン等でじんわり違和感を与えて不安を煽ってきたかと思えば、音を立てちゃいけないといった王道のパターンも取りこぼさ>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

初回:豪華だが渋すぎるキャスティングによる重厚感は伝わってくるが難解過ぎて全体の3割ぐらいしか追えてない。スマイリーがサーカスのトップとして返り咲くラストはあまりに収まりが良く最高に痺れた。

2回目
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.6

『互いの差や違いを隔たりとしない二人の純粋な愛の形』

SF要素を不思議な生き物のみに絞って60年代の米国に落とし込んでいるのが何とも上品。西洋の世界観にマッチした鮮やかな青緑系統の色彩統一感と装飾の
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

映画屋として知識武装するも、怪しげなジョーに振り回されるブシェミの魅力が全開な作品。綿毛が舞ったりアンジェリカが天使のように踊るシーン等所々印象的なカットが散りばめられている。トラブルメーカーでありな>>続きを読む