少しびっくりする展開だったが、まあ、「生き様」を見られたな。ただただ、自分の信念とともに、周囲の人の心を溶かして話が、雪が溶けることがないシーンとともに語られるのが、印象的でした。
1つ1つのことを丁寧に描いているので、あまり話が進まないが、この不隠な雰囲気にのまれてしまった。続きをすぐに見たくなる不思議な映画。
形ではなく若さと勢いですごいパワーが画面からあふれる。
そこにベテランの悲哀というテイストをバランスを取っているプロットで走りきる映画。
あんまりいいショットが無いんだけど、そんなことを忘れさせる作品>>続きを読む
最初のシーンが、まるで数日前の出来事のような感じがする濃厚な時間を過ごしました。受け入れるのが、少し難しい世界感だけど、それも狙いなんだろうから、自然に身を任せていたら、時間が過ぎていました。
好き>>続きを読む
変に盛り上げようとすると興ざめしてしまいかねないテーマをあくまで主人公の視点で描き続けるので、みんなの想いの深みが、伝わってきて、ほろっとほろっと涙がこぼれ続けた。
映画の中では、主演の代役を演じているコルツが、現実世界では主役の殺人の濡れ衣を着せられるという構図の妙、いろんなものがてんこ盛りだけど、1つ1つは大味なんだけど、これもあり!!とまとめ上げるのが見事。>>続きを読む
一緒に生活をしていて、その場に自分がカメラを向けているような気にさせてくれる映画です。この温かい世界観の中に加えてもらって過ごした4時間、だれる事もなく、クスッとしたり、感心したりと、味わいのある、だ>>続きを読む
たとえ、自分1人で成功したとしても、必要なピースが欠けたままだと、今の自分の仕事の出来に満足できないし、そのピースが欠けたままになってしまうという現実が突きつけられたとき、気持ちが崩壊する、そんな壊れ>>続きを読む
「すごい」というより「上手い!」映画です。配送業界の問題など、社会性をスマートに組み込んだり、観客の疑いをうまく観客側が自らミスリードする流れを作ったりと、はまりました。
万人が楽しめる映画です。「>>続きを読む
1回目は、公開当時に見て、「ターミネーター」の第1作のインパクトに比べると大味の映画だなと思ったが、回を重ねる毎に、すこしずつ印象が良くなっている。前回の日本最終上映から20年ぶりの鑑賞。詰めの甘さも>>続きを読む
恋人から戦友になってしまったら、もう恋なんて成り立たない。
その場所、時間を共有した想い出は2人にとって、とてもとても大切なんだと言うことを、その後の偶然の出会いの仕草で描き出す。良かったです。
全体的は「もっともっとよくなっただろうに」と思いつつも、若者のフレッシュな感情をうまく脚本として組み込まれていたので楽しめました。たぶん、芝居の方が限定されている分良かっただろうにとおもうと、映画との>>続きを読む
2人の最初の出会いを、三葉も忘れているし、見ている私達も忘れてしまう。この人の名前を覚えることが大切って、名前ってアイデンティティーという基本的な意味合いを思い出させてくれる、名前を覚えるってシンプル>>続きを読む
すごく地味なキャラクターをうまく組み合わせると、良い感じに仕上がるという感じがしました。突き抜けるような感じがないけど、これはこれでよいかな。みんなの距離感が、少しずつ近づいていく感じも良い。
ただ、>>続きを読む
モテない男3人の距離感が徐々にくっついたり、離れたり、憎めない3人組の空気感がすごいいいです。ロメールが男女のすれ違いなのに対して、これは男女の関係にモテない3人組を編み込んでるけど、おかしくって、す>>続きを読む
虚構の世界なんだけど、現実にあり得るんじゃないかと思わせていく、ちょっと画面の外を想像させるカメラワークがなかなかです。はじけることはなかったけど、これからもちょっと気になる映画監督です。
最初から最後まで、見る側を不安定な場所に置き続け、緊張感を保ち続けることには成功しています。「やられた!」と思うような、構図でもないのですが、それよりも柴咲コウの危うさを少しずつ観客の心に染みこませる>>続きを読む
「裏切りのスパイ」を見た後で、DVD鑑賞
娯楽映画として楽しく観ることが出来ました。
驚きはないけど、よいかなっと
主人公の気持ちの動きがよくわからずじれったいと思うのですが、人の気持ちってこんな感じで、自分自身でもよくわらかないんですよね。そういう部分をうまく組み込んでいる映画です。ただ、淡々としている良さと、>>続きを読む
ロマンティック・コメディーやラブコメディーでも、イケメン、セクシー路線は振られてしまい、清純派が幸せをつかむという映画の大原則を破っているけど、外見とは裏腹に、お互いにすこし不器用な部分があるのが、う>>続きを読む
高校生のたわいのない悩みを軽々と描き続ける中で、彼らの思いがあぶり出されるという、ありそうなパターンだけど、演じる高校生のヴィヴィットな会話が飽きさせなくってよかったかな
ゴダールな感じがしつつ、娯楽映画という場所に留まっているなと思っていたら、再び、前衛的な展開に持って行かれて少し途方に暮れてしまった。
微妙に感情を映し出しながら、長い期間の時間経過を描き出す、非常>>続きを読む
たたみかけるようなアクションの連続、休まるタイミングもない。もうちょっと、緩急や爽快感があるとよかったかもと思いつつも、楽しめた映画でした。
『ブレックファスト・クラブ』とか『タイムズ・スクエア』とか、とにかく観ている最中は楽しくてしかたがないという映画が好きな人にお薦めです。逆に、終わった後に深く考えさせるテーマがある映画でないといやだ>>続きを読む
別々の国に別れた後、12年後にネットで再会し、その後1人は結婚し、1人は軍役につきと別々の人生を送る。そして、その12年後に2人は24年ぶりに再会し、改めて自分の人生と相手の存在を確かめ合う。既に結>>続きを読む
31年前に見て以来、再見する機会がないまま、ずっと好きな映画として挙げていた一本です。ずっと私の心にあり続ける存在になっていました。何も起こらない静かな展開、すごく鮮烈な印象を与える風景画のような>>続きを読む
侯 孝賢監督の「巨匠に甘んじないぞ」という心意気は感じるが、パワーに欠け、画像のみ。
すごい臨場感。なんどなく、声を出してしまった。ストーリーがそれに比べると弱さが目立ちますが、悪くはない。全体としては、満足する出来でしたね。逆にストーリーが強すぎると、濃い味すぎてこちらが疲れすぎるこ>>続きを読む
世間で、ほとんど評判にならなかったけれど、自分だけは擁護していたいという映画がある。みんなが、誉めてくれなくてもいい、自分だけが「いい!」と言えれば。といってもみんなが誉めてくれればもっとうれしいけど>>続きを読む
怖かった、というのが終わった瞬間に出た言葉。決してホラー映画でもスプラッタームービーと言うわけでもないんだけど、この映画はとにかく怖い。でも、嫌な感じがしないと言うのもちょっと不思議な映画です。
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非常に良い映画だと思います。同じ場所を何回か違うシーンで使う。その間の時間経過だったり、それに関わる人の想いの変化などがリンクさせていて、前回見た時には大したことがないシーンが思い起こされて、違いが>>続きを読む
オープニングから、三宅唱独特の手触りのような感覚に引き込まれてしまった。主人公が多くを語ることなく、徐々に曖昧な輪郭がクリアになってくるような感覚、「きみの鳥はうたえる」がさらに洗練された形で私達を誘>>続きを読む
「朝、空を見上げる」生きていることをそんなシンプルな行動で、”ことば”なく実感できる。この慎ましやかというべき雰囲気を纏う傑作映画です。
画面の外を微妙な距離感を保ちながら実感させていく、映画術に酔い>>続きを読む
最初バーで2人が合うシーンなどぞくぞくする場面がたくさんあるけど、全体的に間延びしていて、この上映時間が必要かどうかっていうのは悩まれる。これより1時間少なければきっとすごく引き締まった良い映画になっ>>続きを読む
劇中劇の緊迫感がすごく、このようないわゆる通常の演出が逆に強すぎる印象に思えました。良い映画ですが、「エル・スール」のオメロ・アントヌッティのような存在が不在なこともあり、少し小さい映画のように感じま>>続きを読む