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エンパイア レコードのDrDOGのレビュー・感想・評価

エンパイア レコード(1995年製作の映画)
4.6
 『ブレックファスト・クラブ』とか『タイムズ・スクエア』とか、とにかく観ている最中は楽しくてしかたがないという映画が好きな人にお薦めです。逆に、終わった後に深く考えさせるテーマがある映画でないといやだという人には薦められません。もちろん、どちらのタイプも好きな方、ぜひ見てください。私も、劇場公開翌日に映画館に駆けつけました。

 実は、チラシでもまったく触れられていないのですが、監督は『タイムズ・スクエア』のアラン・モイル。『タイムズ・スクエア』は名前はとても知られていますが、もうビデオも廃版になっていて、たまにテレビでずたずたに切られた吹き替え版がやるだけです。幸い、中古ビデオショップ(中古なのに6000円だった)で見つけることができた私はとても好きな映画の1つとなっています。

 こういう音楽映画って2種類のタイプがあります、1つはそのシーンを盛り上げるためにバックに音楽を流すタイプ、もう1つは劇中にも音楽を流すシーンがたくさんあり、音楽にあわせて役者が弾ける映画。この映画はレコード店が舞台だからもちろん後者。役者といっしょに思わず身体が動いてしまいます。

 ミュージカルについては素人同様なので断言はできませんが、このタイプの映画ってRKOなどのミュージカルの流れを踏襲しているようにも思います。そのときの気分で俳優も音楽にあわせて身体を動かす映画、これって私にとってミュージカルぽいんです。それもダンスというより、音楽にあわせて身体を動かすという感じ。フレッド&アステアの映画とかを思い出させてくれます。

 とにかく最高の気分で映画にのれました。うれしくって、うれしくってうれし涙がとまりませんでした。
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