りとさんの映画レビュー・感想・評価

りと

りと

(1955年製作の映画)

3.7

紙幣の大きさにびっくり。

繰り返した罪により、彼らはもう這い上がれない崖にいる。
良心の呵責が訪れたとて、崖では石を投げられ痛めつけられるだけ。
信じてくれるわけがないのだ。

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.8

あのトラクターで500キロもの距離を越えて会いに来てくれたその事実だけで、自分への思いを熱く感じてしまうよね。

ライルが倒れたと聞いた夜、アルヴィンが窓の外を眺めるシーン長く感じたけれど、改めて考え
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ソルジャーブルー(1970年製作の映画)

4.2

虐殺の中では、死んだ子供を抱き抱え殺しをやめさせようと叫ぶ者が狂人となる。
虐殺に高揚する人々の姿に息ができなくなった。

ワレサ 連帯の男(2013年製作の映画)

3.7

ワレサ議長のこと知らなかった。
実物の写真見たらかわいらしいおじいさんで人好きの顔していた。
連帯か。連帯について考える。

夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.5

情景が綺麗。
冷酷少女かと思いきや、愛情が海峡のように深い人でした。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.8

信じてくれる心強さ。
なんかそれだけで希望を感じられる。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.6

タバコ投げ捨てすぎ。
唇を触る仕草が印象に残る。

はなればなれに(1964年製作の映画)

3.8

『パルプ・フィクション』のダンスシーンはここからきてるんだね。
男2人と女1人の組み合わせって行き交う感情が方向定まらず散らばるからおもしろい。
それにしても、強盗へのノリ軽すぎ。
そして、水止めて。

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.7

変わってしまったアメリカか。
不条理。何が災いとなるかはわからない。

過去のない男(2002年製作の映画)

4.2

お金はないけど、音楽はずっとある。
名前がないだけで国民ではなくなる感覚というか、社会から疎外される。
しかし、人々から疎外されるわけではない。
心の底から仲良しではないが、助け合って生きている人たち
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.8

遅かれ早かれ彼女の抑圧された感情は暴発したように思う。きっかけを得てしまっただけ。
解放される未来だってあったはずだけど。

浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

もうなんか好きである。
かなり残念なことになっているのに、凄惨ではなく陽気さすらある。

コンタクト(1997年製作の映画)

4.0

他の誰にも見えない自分だけの現実時間は、言葉で伝えても証拠はなく幻想とされるかもしれない。
他者がその時間について信じる、受け取ってはじめて共有される、表象するのが現実のようだ。
主人公がいるかもわか
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.7

自由と絶望。
常識からの逃亡には自由はあるが、共に絶望感がつきまとう。自由故の絶望。逃亡故の自由。
ジュールヴェルヌ的生活のところと、港にいたインパクト強めなおじさんが好き。

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.6

感情は記憶に宿る。
レプリカントは生きていく内に感情を持つようになる。生きたいという願いも。

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.0

赤ちゃんがとてつもなく気持ちが悪い。なんでこんなに生理的に受けつけないというか、恐怖でしかないのだろう。あの誰もが一瞬でおぞましいと思う造形を見出したリンチ…
病気らしい症状の時にはもうね。怖すぎた。
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パララックス・ビュー(1974年製作の映画)

3.6

バーの女が「マティーニは女のおっぱいと同じ。1つじゃ少ないけど、3つは多い」みたいなこと言っていたのが印象に残る。
なんだそれ…

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.8

事件に全く関係ないのに、付き合ってもない相手と結婚してしかもその相手は病死したという嘘ついてくるマイク・ヤナギタ怖すぎない?

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.0

ケーンはずっと自分を与える側だと信じ続けたけど、与えるとは与えられていることに気づいてからできること。
その認識の齟齬により、相手も自分も傷つける。そんなケーンのおこがましさに気づき離れていく人はいた
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.2

わかる人とわからない人。
受け取れる人と受け取れない人。
彼の純粋さを受け取るか。
奇形のみを受け取るのか。

彼を陥れる大衆の方がよっぽど醜く見える。

エイリアン/ディレクターズ・カット(1979年製作の映画)

3.8

エイリアン、なんかヒタヒタしてて、なんとなく内臓っぽいから気持ち悪い。
体の中にあれば機能しているし必要不可欠なのに内臓として視覚すると気持ち悪いと認識するのはなんでだろう。
完全生物が体内に取り込ま
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世界を変えたテレビゲーム戦争(2019年製作の映画)

3.6

ATARI社というのを初めて知った。
スティーブ・ジョブズもいたのも衝撃。

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

3.8

ばぁちゃん最高映画の最高峰ですね…
策士で資金力あって懐が深いばぁちゃんに誰にも敵いっこないのよ。完敗なんよ。
生きるってワクワクだよなぁ。

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.7

ロバをじっくり見たの初めてだった。
意味ありげな映像が続く。印象的な赤に何の意味もないわけないよな…

スキマスキ(2015年製作の映画)

3.5

覗きたい欲望ももちろんあるけど、覗きをしている悪い自分を受け入れてほしいという欲望があるんだよね。
壮大なスキマ…

マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.6

ネオとトリニティーが手を繋いでパワー出しているのを見て、プリキュアを思い出してしまった。ちなみにネオとスミスはナルトとサスケの終末の谷での戦いを思わせる。

マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.8

スミス多重影分身の術。
夫の不倫を知り寂しさと欲望を募らせる人妻がマトリックス的システムエラー起こして、結果的に愛し合う二人を守っているの熱い。それもまたそういうプログラムなのか。

ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

4.2

恋に至る加速度、世界一映画。
歌とダンスで全て納得させるのすごくないか?

マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

現実はボロ古着系なのに仮想世界ではキメキメ黒ずくめグラサンなのが人間の欲望抗えない感ある。うーん!めっちゃかっけえ。

クール・ランニング(1993年製作の映画)

4.0

失敗したから不満、失望されるんじゃない。失敗した後にどうするかで、自分にとって満足できるか不満に終わるか、他者にとって失望か感動かに分岐するのだと思う。
「絶対ありえない」で終わらないその姿勢。

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.0

相手のことがわからないから知りたいと思う。言葉を交わす。
相手の考えていることがわからない世界だからこそ色鮮やかなんだ。

パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.2

「無知な人たちが信仰を振りかざして暴走してる」
何故を考えず従い、従わない人を従わせる。
無知は最大の疫病。
無知の服従によって多くの命が失われる。
けして信仰は他者の未来を奪っていい理由にはならない
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GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

3.8

人間の存在を徹底的に切り取ったモノクロの世界はこんな風に見えるのか。
現実の目では見ることのできない世界。
色を失わせることで浮き出てくる造形や陰影。ブタやウシの瞳が印象に残る。